新語時事用語辞典とは?

2014年4月1日火曜日

非アルコール性脂肪肝炎

別名:非アルコール性脂肪性肝炎
英語:Non-alcoholic steatohepatitis
英語:NASH

アルコールをほとんど飲まない者が罹患する、アルコールを過剰摂取した者とほぼ同じ症状の肝炎。アルコールに起因する肝炎(アルコール性脂肪肝炎)と同様に、脂肪肝が生じ、それが進行して引き起こされる。

脂肪肝は肝臓に中性脂肪が蓄積された状態である。過剰に摂取された栄養が肝臓に蓄えられたもので、肥満者、および、酒量の多い生活をしている者に多く見られる。生活を改善しないままでいると、肝細胞の線維化、肝硬変、あるいは肝臓がんに発展することもある。

非アルコール性脂肪肝炎の全段階にあたる脂肪肝は「非アルコール性脂肪肝疾患」(NAFLD)と呼ばれる。これを放置すると非アルコール性脂肪肝炎になりやすい。原因は特定されているわけではないが、生活習慣にあると見られており、検査で肝臓に異常が見つかった場合は飲酒習慣がなくても生活を見直す必要があるとされる。

関連サイト:
非アルコール性脂肪肝炎とは - 市立奈良病院

非アルコール性脂肪性肝疾患

読み方:ひアルコールせいしぼうせいかんしっかん
別名:非アルコール性脂肪肝疾患
別名:非アルコール性脂肪性肝障害
英語:Non-Alcoholic Fatty Liver Disease
英語:NAFLD

アルコールの過剰摂取に起因せずに、アルコール性肝障害のように脂肪が肝臓に蓄積され、アルコール性肝障害に似た症状を発する疾患。

非アルコール性脂肪性肝疾患は、アルコール性肝障害と同じく無自覚に病状が進行する。放置すると肝炎や肝細胞の線維化などの原因となる。発生原因は詳しく分かっていないという。

関連サイト:
非アルコール性脂肪肝炎とは - 市立奈良病院

輸入予約

読み方:ゆにゅうよやく

輸入企業が、外国為替取引市場を通じて外貨買いの為替予約をすること。

例えば、日本の輸入企業がアメリカ合衆国の企業から製品を輸入し、代金を米ドル建てで支払う場合、日本の企業は米ドルを調達する必要がある。企業は、円高の時にドルを調達することで輸入コストを安く抑えることができる。そのため、円高の時点で米ドル買い(円売り)の為替予約を行うことが多い。

大口の輸入予約が入ると、為替相場は大きく変動することがある。

ちなみに、輸出企業が外国為替取引市場を通じて外貨売りの為替予約をすることを輸出予約という。

輸出予約

読み方:ゆしゅつよやく

輸出企業が、外国為替取引市場を通じて外貨売りの為替予約をすること。

例えば、日本の輸出企業がアメリカ合衆国の企業へ製品を輸出し、代金を米ドル建てで受け取った場合、日本の企業は米ドルを円に交換する必要がある。企業は、円安の時にドルに交換することで日本円での受取額が増える。そのため、円安の時点で米ドル売り(円買い)の為替予約を行うことが多い。

大口の輸出予約が入ると、為替相場は大きく変動することがある。

ちなみに、輸入企業が外国為替取引市場を通じて外貨買いの為替予約をすることを輸入予約という。

バイオンディップ

英語:buy on dip

投資家の予想した価格よりも下の価格で買いを入れること。あるいは、支持線に到達した時に買いを入れること。いわゆる「下がったら買い」の投資スタンスである。

バイオンディップは、上昇相場における下値拾い(押し目買い)だが、買いのタイミングは投資家によって異なる。例えば、オシレーター系指標のRSIを用いた場合、RSI値が25以下になった時がバイオンディップのタイミングになる。

ちなみに、予想した価格よりも上の価格で売りを入れることをセルオンラリーという。

セルオンラリー

英語:sell on rally

投資家の予想した価格よりも上の価格で売りを入れること。あるいは、抵抗線に到達した時に売りを入れること。いわゆる「上がったら売り」の投資スタンスである。

セルオンラリーは、下降相場における戻り売りだが、売りのタイミングは投資家によって異なる。例えば、移動平均線を用いた場合、長期移動平均線が右肩下がりで、かつ、短期線が長期線を下から上へ突き抜けた時がセルオンラリーのタイミングになる。

ちなみに、予想した価格よりも下の価格で買いを入れることをバイオンディップという。

ホワイト国

読み方:ホワイトこく
別名:輸出令別表第3の地域
別名:輸出貿易管理令別表第3の地域

「輸出貿易管理令」(輸出令)が定める通称「キャッチオール規制」の規制対象から、あらかじめ除かれている相手国の総称。輸出令の別表第3で定められている。

輸出令では、輸出品目の兵器としての利用を防ぐために、いくつかの輸出制限を設けている。ミサイル、センサー類、海洋関連技術といった、直接に兵器などに使用できる品目は「リスト規制」と呼ばれる規制リストにおいて輸出が規制されている。品目そのものは武器用途の品ではないが、兵器への転用が可能であり、用途によっては制限が必要と判断される品目は、「キャッチオール規制」と呼ばれる規制の対象となる。キャッチオール規制の対象品目は、輸出にあたって経済産業大臣への申請と許可が必要となる。

ホワイト国には、キャッチオール規制の対象品目であっても事前申請なく輸出することができる。安全保障貿易情報センターは、ホワイト国が規制対象から外れている要因として、「輸出管理に関する国際的な条約及び4つの国際的なレジームに参加し、大量破壊兵器キャッチオール規制を実施している国であることから」と述べている。

2014年現在、米英およびヨーロッパの主要な国々、オーストラリア、韓国などを含む計27ヵ国がホワイト国に指定されている。

なお、輸出令では国連安保理の決議に基づき、武器輸出が禁止されている「国連武器禁輸国・地域」も別表第三で規定されている。

関連サイト: 我が国の安全保障輸出管理制度 - 安全保障貿易情報センター キャッチオール規制 - 経済産業省 安全保障貿易管理

国連武器禁輸国

読み方:こくれんぶききんゆこく
別名:国連武器禁輸国・地域

国際連合安全保障理事会(国連安保理)決議によって武器輸出を禁止する措置がとられた国々または地域の総称。日本においては輸出令(輸出貿易管理令)別表第3の2で同国々が指定されており、禁輸の法的根拠となっている。

2014年現在、アフガニスタン、コンゴ民主共和国、コートジボワール、エリトリア、イラク、レバノン、リベリア、リビア、北朝鮮、ソマリア、スーダン、計11の国または地域が国連武器禁輸国に指定されている。

貿易(輸出)においては、兵器などに転用されると安全保障条の脅威となり得る品目を輸出する場合、事前に経済産業大臣へ申請し輸出提供の許可を得る必要がある。この制度は「キャッチオール規制」と通称される。品目がキャッチオール規制の対象でも、特定の相手国への輸出に限っては規制対象とはならない。この規制対象から外れる国々は通称「ホワイト国」と呼ばれる。

関連サイト:
我が国の安全保障輸出管理制度 - 安全保障貿易情報センター
キャッチオール規制 - 経済産業省 安全保障貿易管理

防衛装備移転三原則

読み方:ぼうえいせつびいてんさんげんそく
別名:防衛設備移転3原則
別名:武器輸出新原則
別名:新武器輸出三原則
別名:新武器輸出3原則

日本の武器輸出に関する基本方針を示す原則で、従来の「武器輸出三原則」に替えて新たに採択された新方針。2014年4月1日に閣議決定し公表された。武器輸出三原則に語呂を合わせて「武器輸出新原則」とも称される。

武器輸出三原則(旧三原則)では、武器輸出を禁じる対象として3つの要素を挙げ、該当する国への武器輸出を禁止するとした。旧三原則は事実上の原則全面禁止と解釈されている。

防衛装備移転三原則(新三原則)では、武器輸出・防衛設備移転を禁じる対象を「第一原則」において明確に規定し直すと共に、「第二原則」では移転を認め得る場合の条件(目的の限定、厳格な審査、情報公開)を規定を、「第三原則」では事前の同意なき目的外使用を認めない方針を定めた。

防衛装備移転三原則が導入されることで、たとえば防衛装備の他国との共同開発や、海上交通路(シーレーン)の脅威を未然に阻ぐべく海上監視するための巡視船を海域沿岸の国へ移すといったことが可能になる。紛争が起きている当事国や、国連安全保障理事会で武器輸出が禁止された国(国連武器禁輸国)に対しては、武器輸出は禁じられている。この点は従来通りである。

関連サイト:
「防衛装備移転三原則」を策定しました - 総務省 お知らせ 2014年4月1日

8億円借り入れ問題

読み方:はちおくえんかりいれもんだい
別名:8億円借入問題
別名:8億円借金問題

渡辺喜美・みんなの党代表が個人口座へ8億円を借り入れたとされる一連の問題。2014年3月に発覚して取り沙汰された。

8億円借り入れ問題は貸し手に当たる大手化粧品メーカー会長により明らかにされた。2010年と2012年の2度の衆議院議員選挙において借り入れを依頼され、計8億円を振り込んだという。

3月26日に8億円借り入れ問題の発端となる記事が週刊誌に掲載され、渡辺喜美は翌27日に記者会見を開いた。8億円は個人として借りたものであり、党として借りたものではない、選挙にも使っていない、違法性はない、との見解を述べている。

4月1日現在の時点では8億円借り入れ問題の行く先は定まっていない。