新語時事用語辞典とは?

2014年4月29日火曜日

青葉アルコール

読み方:あおばアルコール
別名:リーフアルコール
別名:シス-3-ヘキセノール
英語:leaf alcohol
英語:cis-3-Hexenol

ヘキセノールを基とする香り成分。爽やかさや力強さを感じさせる新緑の香気、あるいは青臭さ、の元となる。

青葉アルコールの成分は植物の葉などに含まれており、組織が破壊されると放出されて揮発する。これによって、たとえば草刈り後などには周辺に青々しい匂い(青草臭)が漂う。

青葉アルコールは1930年代に日本人により発見された。現在では香料用途で工業生産もされている。異性体の中にはよりフルーティな香りもある。

近年の研究では、青葉アルコールが植物の病虫害からの防御の役目を持っていることが明らかになりつつある。2014年4月には、食害されたトマトの葉から放出された青葉アルコールが周囲の葉で他の物質に変じ、虫の生存率を低下させる特殊な物質を生成しているという研究結果が米国電子アカデミー紀要に掲載された。

関連サイト:
青葉アルコール - 京都帝國大墨農學部農産製造學研究室
Intake and transformation to a glycoside of (Z)-3-hexenol from infested neighbors reveals a mode of plant odor reception and defense - PNAS, Proceedings of the National Academy of Sciences
植物の香りに学ぶ生態系制御 - 積水化学工業

旭日単光章

読み方:きょくじつたんこうしょう
別名:旭単
英語:The Order of the Rising Sun, Silver Rays

旭日章の6種のうち第六等に位置する勲章。旭日小綬章と共に、各分野における顕著な功績のあった者へ授与される。毎回の受賞者数は旭日双光章に比べると少ない。瑞宝章にも対応する勲等の「瑞宝単光章」がある。


旭日双光章

読み方:きょくじつそうこうしょう
別名:旭双
英語:The Order of the Rising Sun, Gold and Silver Rays

勲章「旭日章」の6等級のうち勲五等に相当する章。国や公共に対し功労のある者に授与される。

旭日章は社会の様々な分野における功績を対象としている。産業や文化の振興・発展に寄与した者だけでなく、地方自治における功労、適正な納税の実現に寄与した功労なども含まれる。「旭日大綬章」をはじめとする高い勲等は、産業振興の功労者などに多く授与されているが、旭日双光章は「納税功労」「薬事功労」「弁護士功労」「地方自治功労」といった多種多様な功績者に授与されている。

旭日双光章は各地方において活躍した功労者にも多く授与されており、地方自治体の議会議員、各都市の商工会の役員、業界団体の役員なども多く含まれる。1度の叙勲における授与対象者は数百名に上り、旭日章の各種勲章の中でも最も多い。

関連サイト:
勲章の種類及び授与対象 - 内閣府

旭日大綬章

読み方:きょくじつだいじゅしょう
別名:旭大
英語:Grand Cordon of the Order of the Rising Sun

日本の勲章「旭日章」の最高位、勲一等に位置づけられる章。旧称は「勲一等旭日大綬章」。国や公共に対して功労のある者のうち、特に高く評価される功績を挙げた者に授与される。

旭日大綬章の受賞者は、おおむね、各事業分野において長年トップを務め業界を牽引してきたといえる功績を持つ。たとえば2013年春の叙勲では、植松治雄(元日本医師会会長・元世界医師会理事)、大野功統(元防衛長官)、羽佐間重彰(元フジテレビ社長、元日本新聞協会理事)などが選ばれている。2014年春の叙勲では、葛西敬之(JR東海名誉会長)、渡文明(JXホールディングス相談役、元石油連盟会長)、樋口武男(大和ハウス工業会長、住宅生産団体連合会会長)などが受賞者に名を連ねている。

関連サイト:
日本の勲章・褒章 - 内閣府
勲章の授与基準(平成15年5月20日閣議決定) - 内閣府

旭日中綬章

読み方:きょくじつちゅうじゅしょう
別名:旭中
英語:The Order of the Rising Sun, Gold Rays with Neck Ribbon

国や公共に対する功績を称える勲章「旭日章」のうち、旭日大綬章、旭日重光章に次ぐ上位の等。勲三等に相当する。

旭日中綬章の授賞基準は、旭日小綬章と同じく、「高く評価される功績を挙げた者」とされる。旭日大綬章や旭日重光章の受賞者は毎回数名程度であるが、旭日中綬章や旭日小綬章は毎回数十名に授与されている。

2013年春の叙勲においては、江崎グリコ社長・江崎勝久、元日本サッカー協会会長・小倉純二をはじめ、元日本レコード協会会長、元広島銀行頭取、元豊田市長などが旭日中綬章を受賞している。

関連サイト:
平成25年春の叙勲受章者名簿 - 内閣府

旭日重光章

読み方:きょくじつじゅうこうしょう
別名:旭重
英語:The Order of the Rising Sun, Gold and Silver Star

旭日章のうち、旭日大綬章に次ぐ第二位の勲等の章。

旭日章は国または公共に対する功労ある者へ、特にその内容に着目し、顕著な功績を称えるものとして授与される。平成15年(2003年)閣議決定の「勲章の授与基準」では、「特に高く評価される功績を挙げた者に対しては旭日重光章以上」と規定されている。いずれも、各業界において「重鎮」と形容しうる人物が受賞者に選ばれている。

例として、2013年の春の叙勲では、元本田技研工業社長、元生命保険協会会長、元金沢工業大学理事長などが旭日重光章を受賞している。2014年の春の叙勲では、全国商工会連合会会長、元ニコン社長、元アサヒビール社長・元日本放送協会会長などが旭日重光章を受賞している。

関連サイト:
日本の勲章・褒章 - 内閣府

旭日小綬章

読み方:きょくじつしょうじゅしょう
英語:The Order of the Rising Sun, Gold Rays with Rosette

日本の栄典「旭日章」のうち、勲四等に位置づけられる勲章。国や公共に対して功労のある者、とりわけ顕著な功績のある者に贈られる。春秋の年2回、おおよそ数十名程度に授与されている。

旭日章には、勲等の高い順に、旭日大綬章、旭日重光章、旭日中綬章、旭日小綬章、旭日双光章、旭日単光章、の計6種類がある。勲等は功績内容の重要性、影響の大きさ、果たした責任の大きさなどが評価される。2003年に閣議決定した「勲章の授与基準」では、旭日章の授与基準が次のように規定されている。

  • 特に高く評価される功績を挙げた者」に対しては旭日重光章以上
  • 高く評価される功績を挙げた者に対しては旭日小綬章以上
  • その他の者に対しては旭日単光章以上

受賞対象となる分野は特に限定されてはいない。実業家や教育者をはじめ、科学、文化、スポーツなど各分野で活躍した者が旭日章、旭日小綬章の受賞対象となる可能性がある。2014年の春の叙勲では、俳優の津川雅彦、落語家・柳家小三治、児童文学作品「魔女の宅急便」の原作者として知られる作家・角野栄子なども旭日小綬章を受けている。

旭日章は功績の内容を称える勲章であるが、同じく国や公共に対する功労を称える勲章で、長年にわたる公務従事とその成績を称えるものに瑞宝章がある。

関連サイト:
勲章の授与基準(平成15年5月20日閣議決定) - 内閣府