新語時事用語辞典とは?

2014年4月30日水曜日

FIR

別名:飛行情報区
別名:航空情報区
別名:フライトインフォメーションリージョン
英語:flight information region

航空機の航行に必要な各種の情報提供や捜索救難活動が行われる空域。当該空域を通行する航空機に対し担当局(管理センター)が航空交通管制などを行う。

FIRは航空交通をより円滑かつ安全なものにする目的で、国際民間航空機関(ICAO)により設定されている。領空ならびに領空周辺の公海上を含む空域が対象範囲となっており、日本は太平洋側の広い範囲をFIRとして管轄している。

空域の範囲の区分としては「ADIZ」(防空識別圏)もあるが、ADIZは防衛を目的として各国が定めている空域であり、航空交通を主眼におき国際的に運用されているFIRとは趣旨を異にする。

関連サイト:
情報区(FIR)及び管制部管轄空域 - 国土交通省

フキアゲニリンソウ

別名:吹上二輪草

皇居の吹上御苑で発見されたキンポウゲ科の植物。2014年4月に新種として新たに命名された。

NHKニュース等の報道によれば、フキアゲニリンソウは通常のニリンソウの倍ほどの大きさに育ち、また雨が降ると花が下向きになるなどの特徴ともつという。

吹上御苑の広大な敷地の大部分は森林であり、都内の中心部にあるにもかかわらず豊かな自然が育まれている。1990年代半ばから国立科学博物館が皇居の生物相の調査に取り組んでおり、2000年12月の報告では植物1366種に動物3638種が確認されている。その中には絶滅危惧種や新種も複数含まれていた。フキアゲニリンソウは、2009年から2013年にかけて実施された調査の中で発見され、このほど新種と確認された。

なお、皇居では年に数回、一般人も皇居内の自然を観察できる「自然観察会」を催している。

関連サイト:
国立科学博物館による皇居の生物相調査について - 宮内庁

臭気コード

読み方:しゅうきコード

におい(臭気)を区分し、統一的に扱うためコード番号を振ったもの。またはそのコード番号。

臭気は「カビ臭」「魚臭」「皮革臭」「ニンニク臭」などのように、典型的な物質名を用いて表現される。臭気コードは、これら臭気を40種にほど区分し、さらに臭気の強さを「微」「中」「強」の3段階に分けて、3桁の数字で表される。

臭気コード「011」は無臭、臭気コード121~123は「青草臭」と呼ばれる青臭い匂いである。なお、青草臭の主体である青葉アルコールは芳香であり、香料などにも利用されている。他にもバニラ臭、ラベンダー臭といった芳香が臭気コードに含まれる。

臭気コードは水質調査などにおいて、色相コードなどと共に参照される。

関連サイト:
コード表一覧 - 東京都環境局

青草臭

読み方:せいそうしゅう

臭気の一種で、草木のような匂い。牛乳などに匂いがまじることが稀にある。

牛乳などにつく青草臭は、乳牛に飼料として与えられる青草に由来するものである場合が多い。青草臭のする牛乳を飲んだからといって、必ずしもそれが健康上の危害に直結するとは限らないが、青草臭は牛乳の風味を損ね味覚異常を感じさせる要因となる。

社団法人日本酪農乳業協会が2006年に公表した「学乳における異味・異臭発生対応マニュアル」では、異味・異臭の問題が生じた事例のひとつとして牛乳から青草臭がするケースを挙げている。乳製品から青草臭がするということは、生産過程や器具、管理保管などに何らかの問題があるものとみなされる。

関連サイト:
学乳における異味・異臭発生対応マニュアル - 日本酪農乳業協会

ソイレント

英語:soylent

人体が必要とする栄養素を摂取ための補助食品。粉末を溶かして飲む。健康上必要とされる栄養素のすべてを補うことができる「完全代替食品」、などのように形容されることもある。

ソイレントはRob Rhinehartらにより開発された。2013年にクラウドファンディングで資金が募られ、商品化の実現に向けた本格的取り組みが進められた。2014年春に最初の出荷が開始されたと報じられている。

関連サイト:
soylent