新語時事用語辞典とは?

2014年5月1日木曜日

原発拡散防止条約

読み方:げんぱつかくさんぼうしじょうやく

菅直人が自身のブログの2014年4月30日付け投稿「今日の一言」で提唱した構想。核拡散防止条約と同様に原発も世界から無くすべきだと主張するもの。

「原発拡散防止条約」と題された投稿の中で、菅直人は「原発が存在する限り重大原発事故はいつかどこかで必ず発生する」と述べ、原発事故をなくすために、最大の原発事故経験国として、原発拡散防止条約を発信すべきと記述している。

菅直人は、東日本大震災ならびに東京電力福島第一原子力発電所における原発事故が発生した2011年3月当時、第94代内閣総理大臣の地位にあった。

関連サイト:
原発拡散防止条約 - 菅直人オフィシャルブログ





GPWS

別名:対地接近警報装置
別名:地上接近警報装置
別名:地上接近警報システム 別名:対地接近警報システム 英語:Ground Proximity Warning System

航空機が地上や海面に異常接近した際に警報を発する装置。操縦士が気づかないまま航空機が地表や山などに墜落する事故を防ぐ目的で設置されている。

GPWSは航空機に備えられている硬度計や気圧計の情報に基づき、航空機の急降下や地上への異常接近などが感知された際に、操縦室内に音声警報や警告灯による警告を発して操縦士に回避を促すようになっている。

最近では、GPSなどの測位システムを用いた正確な位置情報と地形データを組み合わせることで、急峻な山や崖などに衝突する危険性を一層低減させた「EGPWS」(エンハンストGPWS)も開発されている。

2010年には国内でもGPWSが作動したことにより航空機を上昇させ、事故を回避した事例が報告されている。

関連サイト:
JA55AN(ボーイング式737-800型)重大インシデント調査の進捗状況 - 国土交通省

優先国


読み方:ゆうせんこく
英語:Priority Foreign Country

主に、米国通商法「スペシャル301条」において、制裁措置の対処となり得る国を指定する区分。

米国通商法「スペシャル301条」は、米国の貿易相手国のうち、知的財産権の保護の取り組みが十分でない国を監視し、場合により調査や協議を行うための条項といえる。段階は「優先国」「優先監視国」「監視国」の3区分が設けられており、優先国は最も問題レベルが深刻な区分となっている。

優先国に指定した国に対し、米国は調査と共に相手国との協議を行い、協議が不調の場合は制裁措置を取る。

2011年版および2012年版の報告書では、優先国に指定された国はなかった。2013年版の報告書ではウクライナが優先国に指定されている。

関連サイト:

優先監視国

読み方:ゆうせんかんしこく
英語:Priority Watch List

米国が、十分な知的財産権の保護に取り組んでいない貿易相手国を監視対象として設定する際の3区分のうち、第2段階にあたる区分。

米国通商法では、知的財産権の扱いと監視および制裁措置について規定した「スペシャル301条」と呼ばれる条項がある。知的財産権の保護に懸念や問題のある国を、程度に応じて「優先国」「優先監視国」「監視国」の3段階に区分し、優先国に対しては調査・相手国との協議が行われる。協議が不調に終わる場合は制裁措置が講じられる。

優先監視国は制裁対象となることはないが、優先監視国に指定することは優先国(制裁対象)の手前の段階に位置づけられることを示すものであり、改善を促す姿勢を表明することであるといえる。

2013年版の報告書では、ウクライナが優先国に指定され、中国、インド、ロシアなどが優先監視国に指定されている。

関連サイト:
外国貿易障壁報告書(NTEレポート)について - 経済産業省

多剤耐性菌

読み方:たざいたいせいきん

抗菌薬や抗生物質などの薬剤に対し耐性を持つ「薬剤耐性菌」のうち、特に複数の薬剤に対する耐性を獲得した菌のこと。

薬剤耐性菌は抗菌薬・抗生物質の多量の投与の中で菌が耐性を獲得することで生じる。菌が薬剤耐性を持ったとしても、通常は他の薬剤を使って治療を進めることができるが、多剤耐性菌は有効な薬物治療の選択肢を大幅に狭め、治療な困難な状況をもたらしやすい。

関連サイト:
薬剤耐性菌Q&A - 東京都感染症情報センター
多剤耐性菌情報 - 日本感染症学会
薬剤耐性菌感染症 - 国立感染症研究所 感染症情報センター

薬剤耐性菌

読み方:やくざいたいせいきん

抗菌薬・抗生物質などへの耐性を持ち、従来の処方が期待された効果を発揮しない菌の総称。薬剤耐性を持つ菌。

薬剤耐性菌は、菌が薬剤にさらされる中で耐性を持つことにより生じる。それまで有効とされた薬剤が十分な治療効果をもたらさなくなる、あるいは全く治療効果がなくなる場合もある。また、接触感染するため、院内感染などのリスクが高い。

複数の薬剤に対する抵抗性を持った菌は、特に「多剤耐性菌」と呼ばれている。多くの場合、薬剤耐性菌が生じても、他の抗菌薬・抗生物質を用いることで治療を行うことが可能であるが、多剤耐性菌が発生した場合、他の有効な治療方法が極めて限られてしまうことになる。

薬剤耐性菌は必要以上に多くの薬剤を服用するなどした場合に起こりやすいとされる。薬剤は多ければ多いほど良い、というような考え方をせず、必要最低限の分量を使用するべきとされる。

関連サイト:
薬剤耐性菌Q&A - 東京都感染症情報センター
多剤耐性菌情報 - 日本感染症学会
薬剤耐性菌感染症 - 国立感染症研究所 感染症情報センター