新語時事用語辞典とは?

2014年5月29日木曜日

韓国キムチの検疫免除

読み方:かんこくキムチのけんえきめんじょ
別名:韓国キムチ検疫免除
別名:韓国産キムチの検疫免除
別名:韓国製キムチの検疫免除
別名:韓国キムチの衛生検査免除

韓国のキムチ製造業者および同社の製造するキムチが、日本の「輸入食品等事前確認制度」に登録され、衛生検査(検疫)の省略などの適用を受けること。特に2011年に大象FNF、モアの2社に対して適用された事例。

輸入食品等事前確認制度は、厚生労働省が食品衛生法に基づき食品とその製造業者を事前審査し、衛生基準に適合していることをあらかじめ確認しておくことで、通関手続きを迅速かつ簡略にする制度である。輸入食品等事前確認制度の登録を受けていることは、食品ならびにその製造工程に衛生上の問題がないと証することである。そのため、輸入時の検疫の免除、輸入届出の迅速化といった各種の待遇が適用される。

2011年6月に、韓国のキムチ製造業者である大象FNFとモアの2社が輸入食品等事前確認制度に登録されたと報じられた。2社は以後3年間、検疫免除などの適用を受ける。

大象FNFは韓国の大手キムチ事業者であり、韓国では21年連続で販売シェアトップの座にあったとされる「宗家(チョンカ)キムチ」の販売元などとして知られている。1990年代には日本企業(イオン)と事業提携もしている。なお、宗家キムチのブランドは2006年に事業買収により取得したブランドである。

株式会社モアも、HACCPの認証を取得している他、FOODEX JAPAN(国際食品・飲料展)への出品などの実績を持つ大手メーカーである。

関連サイト:
キムチの日本向け輸出「衛生検査が3年間免除に」=韓国 - サーチナ 2011年6月1日
輸入食品等事前確認制度 - 日本貿易振興機構(JETRO)

輸入食品事前確認制度

読み方:ゆにゅうしょくひんじぜんかくにんせいど
別名:輸入食品等事前確認制度
別名:輸入食品の事前確認制度

輸入食品が日本の食品衛生法に適合しているかどうかを、事前に確認し、当該の食品と製造業者を登録しておくことで、食品輸入に伴う諸手続きの迅速化ならびに簡素化を図る制度。厚生労働省が管轄している。

輸入食品事前確認制度における登録申請手続きは、以下のような流れで行われる。

  1. 輸出国(製造国)の製造者が自国の政府機関を通じて日本へ申請する
  2. 厚生労働省が対象となる食品と、その製造方法などを食品衛生法に照らして審査する
  3. 審査で問題なしと判断された場合、当該食品とその製造業者に対して「登録番号」が付与される
輸入食品事前確認制度で認められた食品は、輸入時の衛生検査が一定期間省略される。

また、食品等の輸入の際には、検疫所へ「食品等輸入届出書」を提出して届出済証の交付を受ける必要があるが、食品等輸入届出書に登録番号を記すことにより、届出済証が迅速に交付されるようになる。つまり通関が高速化する。


輸入食品事前確認制度を受けた事例として比較的知られている食品および食品メーカーとして、韓国・ソウルのキムチ製造業者、大象FNF(デサンFNF)とモアの2社を挙げることができる。大象FNFとモアの2社は共に2011年半ばに輸入食品事前確認制度に登録され、3年間の衛生検査省略などの適用を受けている。

関連サイト:
輸入食品等事前確認制度 - 日本貿易振興機構(JETRO)
<食品輸入に関するQ&A> - 公益社団法人日本輸入食品安全推進協会
キムチの日本向け輸出「衛生検査が3年間免除に」=韓国 - サーチナ 2011年6月1日

春日山原始林

読み方:かすがやまげんしりん
別名:春日山の原始林

奈良県春日野町にある原始林。東大寺、春日大社、唐招提寺などと共に「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されている。

春日山原始林は春日大社の祀る神が坐す神域として、遣唐使の時代から現在に至るまで1000年以上もの間、禁伐林として保護されてきた。そのため、奈良市内という都市部に近接しているにもかかわらず、きわめて多種多様な生態系を有する原生林が維持されている。カヤツリグサの一種で絶滅危惧種に指定されているジングウスゲ、センダイスゲも春日山原始林で生息が確認されている。


孀婦岩

読み方:そうふがん
読み方:そうふいわ
英語:Sofugan

伊豆諸島の南端に位置する無人島。海面から標高99メートルに及ぶ玄武岩が岩頸として屹立している。

孀婦岩は海底火山のマグマが海上に現れたものである。海底からの高さは2000メートル近くに達するという。南西に数キロメートル離れた地点に海底火山の火口がある。

関連サイト:
孀婦岩- 海上保安庁海洋情報部 海域火山データベース