新語時事用語辞典とは?

2014年6月3日火曜日

国土強靱化計画

読み方:こくどきょうじんかけいかく
別名:日本国土強靱化計画
別名:国土強靭化基本計画
別名:ナショナル・レジリエンス
英語:national resilience

大規模自然災害への対策を推進する国家規模の防災・減災計画。2014年6月に閣議決定された。

国土強靱化計画では、2011年に発生した東日本大震災、今後30年間に発生する確率が「70パーセント」とされる南海トラフ地震、ならびに首都直下地震や火山の噴火といった「今すぐにでも発生しうる大規模自然災害」に備え、人命の保護、国家や社会の重要機能の維持、被害の最小化と迅速な復旧が目指される。

国土強靱化計画の基本的な方針には「東京一極集中からの脱却」が含まれる。また、2020年東京オリンピックに向けた対策と情報発信などが特に配慮すべき事項として挙げられている。

関連サイト:
国土強靱化基本計画 - 内閣官房

小1プロブレム

読み方:しょういちプロブレム
別名:小一プロブレム
別名:小1問題
別名:小一問題

小学校に入学した児童(小学1年生)が、入学後しばらく経過してもなお入学直後の落ち着かない振る舞いを解消できず、受業の成り立たない状況が継続すること。小学1年の学級崩壊。

小学校に入学して間もない頃は、教師の話を聞かない、授業中静かに座っていられない、教室や廊下で騒いだり歩きまわる、プといった勝手な行動を取る児童が少なからずいる。こうした振る舞いはひと月もすれば解消されると言われてきたが、近年ではいつまでたっても身勝手な振る舞いを解消できないケースが目立つようになってきており、問題視されている。

東京都教育庁は、2009年11月にまとめた報告書の中で、調査対象とした都内の公立小学校のうち4校に1校が小1プロブレムに直面していると述べている。

小1プロブレムを抑える対処法としては、小学校入学前の児童に対する親のしつけや情操教育、地域の交流活動などを通じた行儀等の意識の育成、ならびに、幼稚園や保育所と小学校との連携、などの必要性が指摘されている。

関連サイト:
東京都公立小・中学校における第1学年の児童・生徒の学校生活への適応状況にかかわる実態調査について

中1ギャップ

読み方:ちゅういちギャップ
別名:中一ギャップ

小学校を卒業して中学に進学した際に出会う、生活や社会環境の変化、および、その変化にショックを受け、適応できずに心身の健全性を損なう現象。

小学校から中学校に進学すると、単に学校(通学先)が変わるだけでなく、勉強内容が高度化して量も増える。部活もある。その中で、他校から進学してきた生徒や、小学校よりも上下関係の意識が強い上級生とコミュニケーションと取る必要が生じる。これらの変化により得るショックが「中1ギャップ」と呼ばれる。こうした環境変化による負荷に耐えきれず、情緒不安定になったり、いじめの対象になったり不登校になったりする生徒は少なくないとされる。

中1ギャップをなくす施策としては、親や教師のサポート、地域のサポート、小学校と中学校との連携、などが重要とされる。また、小中一貫校なども生活環境の変化を押さえる点で中1ギャップの対策に有効視されている。

義務教育学校

読み方:ぎむきょういくがっこう
別名:義務教育学校制度

現行の小学校・中学校に相当する課程を一貫して学ぶことができ、その課程を柔軟に組むことができるようにする、学校制度の構想。
義務教育学校はいくつかの自治体において導入されている「小中一貫校」を学校制度として正式に取り入れる構想であるということができる。小学校と中学校を一体化させることで、たとえば中学校のカリキュラムを先行して小学校の段階から登場させる(63制から54制への変更)というような柔軟性が生まれる。また、進学に伴う「中1ギャップ」のような困難を抑えた、よりスムーズに学校生活を送れる環境の実現が期待できる。

義務教育学校の制度は2000年代半ばには提起されている。2010年代にもしばしば検討課題として議題に上った。2014年6月には、文部科学省などが義務教育学校の創設を検討していると、共同通信などが報じた。

関連サイト:
文科省が「義務教育学校」創設へ 小中一貫校を制度化 - 47NEWS 2014年6月3日

ヨセミテ

英語:Yosemite

米国の地名。ヨセミテ国立公園の所在地として知られる。奇岩の立ち並ぶ渓谷などが特徴。1980年代からUNESCOの世界遺産。

なおAppleが開発しているOS「Mac OS X」のバージョン10.10のコードネームも「Yosemite」と名付けられている。