新語時事用語辞典とは?

2014年6月23日月曜日

被曝牛

読み方:ひばくぎゅう
読み方:ひばくうし
別名:被ばく牛

原発事故などの影響で放射線に曝された(被曝した)牛。被曝の疑いのある牛を含む場合もある。

牛は放射性物質の付着した飼料を食べ内部被曝する可能性がある。被曝した牛、被曝した疑いのある牛には、肉牛や乳牛としての価値はなくなる。畜産農家の負担になるだけでなく、世話をする畜産農家も被曝するおそれが高い。

2011年に東京電力福島第一原子力発電所で原発事故が発生した際、施設に最も近い地域の牛の多くは殺処分された。人が避難した事で餓死した牛、野生化した牛もあった。原発事故発生から間もない時期に食肉として市場に流通し、汚染している疑いの持たれた牛肉は、「汚染疑い牛」などとも呼ばれた。

富岡製糸場

読み方:とみおかせいしじょう
別名:富岡製糸工場
英語:Tomioka Silk Mill

19世紀、明治政府によって群馬県富岡に建設された製糸工場。

富岡製糸場は1870年代に開業した。官営工場として絹糸を生産し、開国後まもない日本の輸出産業を担った。養蚕、蚕の品種改良から絹糸の生産まで手がけ、世界の絹産業の発展にも大きく寄与したとされている。1890年代に民営化され、1980年代に閉業した。

富岡製糸場の建物は外国人技術者が設計した。大きな窓を持つ赤レンガの壁に瓦を頂いた建物は、和洋折衷建築の事例としても高い評を得ている。繰糸工場や、繭を保管しておく倉庫(置繭所)などの付帯施設も含めて、工場全体が今なお良好な状態で保存されている。

2014年6月に富岡製糸場がユネスコの世界遺産に登録されることが決定した。

関連サイト:
The Tomioka Silk Mill and Related Industrial Heritage - UNESCO
富岡製糸場と絹産業遺産群