新語時事用語辞典とは?

2014年7月16日水曜日

フォーラーネグレリア

別名:ネグレリア・フォーレリ
別名:ネグレリア
別名:Naegleria fowleri

「フォーラーネグレリア」または「ネグレリア・フォーレリ」は、「脳食いアメーバ」(the brain eating ameba)の異名を持つアメーバの名称。アメーバ性髄膜脳炎の原因として知られる。

フォーラーネグレリアは学名を「ネグレリア・フォーレリ(Naegleria fowleri)」という。「フォーラーネグレリア」は通称である。「ネグレリア」は厳密にいえば属名であるが、ネグレリア・フォーレリを指す略称の意味で用いられることも多い。英語圏では学名の「Naegleria fowleri」の呼び名が用いられることが多い。

フォーラーネグレリアは自然環境において淡水などに広く生息している。特に温水環境に多いという。人体には鼻腔から侵入する。感染すると1週間前後の潜伏期間を経て発熱、頭痛、ひどい肩こり、嘔吐などの症状を呈し、発症後1週間から10日程度で死に至る。米国疾病対策センター(CDC)によれば、感染した場合の致死率は99パーセントに上る。

2012年10月9日、世界保健機関(WHO)は、パキスタンのカラチで2012年5月から10月までの期間にフォーラーネグレリアを起因とした脳炎による死亡者が少なくとも10人に上っていると報告している。

関連サイト:
Naegleria fowleri - Primary Amebic Meningoencephalitis (PAM) - 米国疾病対策センター(CDC)

療養泉

読み方:りょうようせん

温泉のうち、特に治療用途に適した鉱泉の総称。環境省の「鉱泉分析法指針」において定義されている。

鉱泉分析法指針では、療養泉の条件として温度と含有物質の2点を規定している。すなわち、源泉から採取される際の温度が25度以上であり、遊離二酸化炭素・水素イオン・総硫黄・ラドン等の物質のうちいずれかを一定程度含有しているものが療養泉と呼ばれる。

療養泉は、その含有成分によって更に塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、単純温泉などの泉質に区分される。

2014年に東京都千代田区大手町で温泉が掘り当てられたが、分析の結果これが療養泉に該当することが判明した。つまり、いわゆる温泉としての利用に適した泉質であった。この温泉は「大手町温泉」と命名され、都市開発計画の一部に組み込まれることなった。

関連サイト:
温泉の定義 - 環境省

大手町温泉

読み方:おおてまちおんせん

東京都千代田区大手町で湧出した温泉。都市再生事業に係る掘削で掘り当てられた。2014年7月に温泉と認定され、「大手町温泉」と命名された。

大手町温泉は大手町一丁目の複合ビル建設予定地の敷地内で、地下1500メートルを掘削している中で発見された。水温36.5度、泉質は療養泉に分類できるという。湧出量は毎分240リットルと発表されている。

大手町温泉を発見した事業者(デベロッパー)の三菱地所は、温泉を開発計画の中に取り入れ、宿泊施設やフィットネス施設を展開すると共に、災害発生時には温泉施設を開放して現場の衛生環境の向上に寄与すると発表している。

関連サイト:
グローバルビジネス拠点・大手町に「大手町温泉」湧出 - 三菱地所