新語時事用語辞典とは?

2014年7月21日月曜日

ノンデポコルレス

別名:ノンデポコルレス銀行
別名:ノンデポコルレスバンク
別名:ノンデポ
別名:ノンデポ銀行
別名:ノンデポバンク
別名:ノンデポジトリーコルレス銀行
別名:ノンデポジトリーコルレスバンク

外国為替取引などを目的とする送金等業務の代行契約(コルレス契約)を結んだ相手先の国外銀行(コルレスバンク)のうち、預金勘定をおいていない銀行のこと。

ノンデポコルレスに対して、預金勘定をあらかじめおいてあるコルレス先は「デポコルレス」と呼ばれる。

外国の銀行へ送金する際、特定の外国銀行を窓口として、送金先である同国内の銀行への振り替えを依頼する(代行してもらう)ようにする契約を「コルレス契約」という。コルレス契約を結んだ銀行(コルレス先)に預金勘定をおくか否かによって、デポコルレス、ノンデポコルレスと更に区分される。

デポコルレス

別名:デポジトリーコルレス
別名:デポジトリーコルレス銀行
別名:デポジトリーコルレスバンク
別名:デポコルレス銀行
別名:デポコルレスバンク
別名:デポ銀行

外国為替取引などを目的として「コルレス契約」を結んだ相手先の国外銀行(コルレスバンク)のうち、預金勘定をおいているコルレスバンクのこと。

コルレス契約は外国為替取引において外国の別の銀行への送金を代行する契約を結んだ銀行のことである。コルレス先がデポコルレスの場合は、送金業務は預金勘定からの引き落としによって行われる。

預金勘定をおいていないコルレス先の銀行は、デポコルレスに対してノンデポコルレスと呼ばれる。

コルレス先

読み方:コルレス先

外国為替に関する契約である「コルレス契約」を結んだ相手先の銀行のこと。契約先のコルレス銀行(コルレスバンク)。

外国に送金する主な手段として、送り先の銀行に預金口座を開設して振り込みを行う方法があるが、国外の全ての銀行へ口座を設けることはあまり現実的でない。そのため、特定の銀行とあらかじめ契約(コルレス契約)を結んでおき、送金の際には同国のコルレス先に振り込み、コルレス先から送金先の銀行へと振り替えてもらう、という流れを取ることがある。

コルレス契約

読み方:コルレスけいやく

海外の銀行と相互に為替決済(の代行)を行う銀行間契約。コルレス契約を結んだ(コルレス先の)銀行の口座に振り込み、コルレス先の銀行を中継して海外の送金先の銀行に振り替えてもらう、という流れを実現する契約。

国内の銀行間取引では、日本における日銀(日本銀行)のような中央銀行が存在するため、各銀行は中央銀行に預金口座を開設して振り替えを行うことができる。海外銀行との取引では銀行間であらかじめコルレス契約を結ぶことによって同様の機能を実現している。

コルレス契約を結んだ相手先の外国銀行は、コルレス先、またはコルレス銀行(コルレスバンク)などと呼ばれることもある。

コルレスバンク

別名:コルレス銀行
英語:Correspondent Bank

外国為替の決済を行うための振替口座を設け、相互に決済代行する契約を結んでいる相手銀行。

銀行が外国の銀行に送金する際、あらかじめ外国の銀行に当座預金の口座が開設されている場合は直接に振り込み決済を行うことができる。当座預金の口座を開設していない外国の銀行へ送金したい場合には、まずコルレスバンクの口座に振り込み、コルレスバンクを通じて(コルレスバンクと送金先の銀行との間で取引をしてもらい)最終的な送金先の銀行へ送金するといった手順が取られる。

国内の銀行間為替取引の場合、中央銀行の当座預金を用いることで一元的な取引を行うことができる。日本の場合は各銀行が日本銀行に預金口座を持つことで滞りない銀行間取引が可能となっている。

コルレスバンクとの間で結ばれてる契約は「コルレス契約」と呼ばれる。あらかじめ預金勘定をおいているコルレスバンクを特に「デポコルレス」と呼び、預金勘定をおいていないコルレスバンクを「ノンデポコルレス」と呼んで区別することもある。ノンデポコルレスへの決済は他の金融機関を通じて行うことになる。

関連サイト:
決済システムの概要 第7章 コルレス・バンク - 日本銀行

抗体医薬

読み方:こうたいいやく
別名:抗体医薬品
英語:antibody drugs

生体の防御機能である「抗体」(免疫グロブリン)を利用した医薬薬。

抗体は毒素などの抗原と結合して抗原の破壊・無力化・排除を促すはたらきを持っている。成分はタンパク質である。もともと体内で作られる物質であるが、抗体医薬はこれを投与して治療に用いる。

抗体は特定の抗原に反応してのみ機能する。この性質は「抗原抗体反応」と呼ばれる。抗体医薬も抗原抗体反応を利用し、特定の抗体を投与し増大させることで、特定の病状の抑制や緩和、治療を図ることが可能となっている。用途された抗体は特定の抗原以外の細胞などには反応しないため、副作用が生じにくい。


抗体医薬は、2010年代前半の時点では、抗体医薬の研究開発は進みつつあるものの、安価に大量生産する点で課題を残している状況といえる。抗体医薬は副作用の伴わないガン治療、アルツハイマー病の抑制、などに期待されており、登場が期待されておりながら満たされていない需要(アンメットメディカルニーズ)を満たす医薬品市場として有望視されている。

関連サイト:
抗体医薬の現状と課題 - 科学技術政策研究所 Science&Technology Trends
よくわかる抗体医薬品 - 中外製薬
抗体医薬品を知ろう - 協和発酵キリン