新語時事用語辞典とは?

2014年7月25日金曜日

レギュラーソリュブルコーヒー


ネスレが開発したコーヒーの製法。ソリュブルコーヒー(いわゆるインスタントコーヒー)にコーヒー豆の微粉末を含めて作られる。「香味焙煎」などで採用されている。

ソリュブルコーヒー(インスタントコーヒー)は、コーヒーの抽出液を粉末状に加工した製品を指す一般的呼称である。すべて湯に溶けるため、湯を注いでそのままコーヒーとして飲むことができる。ネスレのレギュラーソリュブルコーヒーは、ソリュブルコーヒーの粉末の中に焙煎コーヒー豆の微粉末を混ぜ合わせて作られている。これによって、従来のインスタントコーヒーにはない「淹れたての香りと味わい」が実現されるという。飲んだ後のカップには少量の微粉末が残る。

レギュラーソリュブルコーヒーは、ソリュブルコーヒーと同じく湯を注ぐだけで淹れることができる。消費者としては他のインスタントコーヒーと特に変わりなく扱うことができる。

2014年7月、全日本コーヒー公正取引協議会はネスレの「レギュラーソリュブルコーヒー」という呼称の使用を認めない見解を示したことを受けて、ネスレは全日本コーヒー公正取引協議会や全日本コーヒー協会といった業界団体を脱退すると表明した。

コーヒーの分類は公正競争規約(レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約)で定義されている。コーヒーは「レギュラーコーヒー」と「インスタントコーヒー」のいずれかに区分され、「コーヒーいり豆及びコーヒーいり豆を挽いたコーヒー」は「レギューラーコーヒー」に区分される。「インスタントコーヒー」は「コーヒーいり豆から得られる抽出液を乾燥した水溶性の」コーヒーと定義されている。コーヒー豆そのものを含む(レギュラーコーヒーの要素を含む)ネスレの製品はインスタントコーヒーの定義に必ずしも当てはまらない。とはいえレギュラーコーヒーに該当するものでもない。

関連サイト:
レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約 - 全国公正取引協議会連合会

上海福喜食品

読み方:シャンハイふきしょくひん
別名:上海福喜食品有限公司
別名:福喜食品
別名:上海福喜
別名:福喜集団
別名:福喜集团
英語:Shanghai Husi Food Co.
英語:Shanghai Husi

中国・上海の食肉加工会社。米国の大手食材卸売業者であるOSIグループ(OSI Group)の中国現地法人。2014年7月、消費期限・品質保持期限を大幅に過ぎた食肉を通常の加工・出荷していたことが発覚し、世界的に話題となった。

2014年7月、中国メディア(上海テレビ)が上海福喜食品の工場に潜入取材し工場内の様子を報道した。映像には、製造ラインから外れて床に落ちた肉を従業員が再び製造ラインに戻す様子や、腐敗が進んで青く変色した肉の様子、使用期限を半年以上過ぎた肉を使用し「死にはしない」との認識を示す従業員の姿、などが収められていた。

上海福喜食品は、OSIグループを通じて、大手ファストフード店やコンビニエンスストアなどに食肉加工品を販売していた。中国メディア「第一財経日報」によれば、上海福喜食品と取引のある企業には、マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、ピザハット、サブウェイ、吉野家、セブン-イレブンなどが含まれる。ただし、必ずしも、これら企業の全てが問題の加工肉を使用しているわけではなく、また日本の店舗でも問題の加工肉を販売しているわけではない。

日本マクドナルド、およびファミリーマートは、上海福喜食品で加工された肉を使用していたことを公表し、該当する商品の販売を中止するなどの対応を取ると表明している。

関連サイト:
共有哪些企业“躺枪”? - 上海第一财经
「上海福喜食品有限公司」に関する報道につきまして - 日本マクドナルド 2014年7月22日