新語時事用語辞典とは?

2014年9月17日水曜日

越波

読み方:えっぱ

高波が堤防や防波堤を超えて堤内に侵入する現象。沿岸の通行者を呑みこんだり、波に運ばれて流入する流木や石つぶてなどが道路や構造物にダメージを与えたりといった危害を及ぼし得る。沿岸の道路では砂利などが大量にもたらされて通行の妨げとなる。

越波による被害を抑える手段として、消波ブロックなどで波の威力をあらかじめ殺ぐ、柵(越波防止柵)を設置する、護岸構造物を越波の生じにくい形状にする、といった対策がある。

四式中戦車チト

読み方:よんしきちゅうせんしゃチト
別名:4式中戦車チト
別名:四式中戦車
別名:4式中戦車
別名:チト
別名:新中戦車チト

戦中の日本陸軍が開発していた中型戦車。「チト」はコードネームの一種。量産化される前に終戦を迎えており、「幻の戦車」の異名を持つ。

四式中戦車チトはディーゼルエンジン駆動で、重量は30トン、主砲に75mm砲を搭載していた。日本陸軍の技術力を結集した 車両との呼び声が高い。

製造され完成した四式中戦車チトは数台しかなく、一説には2台のみといわれている。その2台の完成車両のうち1台は米軍に回収されている。残る1台は行方が分からなくなっている。

静岡県浜松市北区三ヶ日町の町興し団体「SM@Pe」(スマッペ)によれば、同町内の「猪鼻湖」の湖底には、終戦間際にひそかに沈められた戦車が眠っているという都市伝説(SM@Peいわく、田舎伝説)がある。SM@Peは、この湖底の戦車が四式中戦車チトではないかと見て、町興しを兼ねて調査に取り組んでいる。

関連サイト:
「幻の戦車」調査プロジェクトスタート - 三ヶ日町SM@Peプロジェクト事務局

維新の党

読み方:いしんのとう

「日本維新の会」と「結いの党」が合流して新たに発足した国政政党の名称。2014年9月10日に、党名の決定、ならびに同月21日に正式に結党することが発表された。

次世代の党

読み方:じせだいのとう

石原慎太郎を中心として2014年8月に結党された新党の名称。平沼赳夫を党首とし、石原慎太郎は最高顧問に就任した。

石原慎太郎は2013年半ばから2014年春まで「日本維新の会」で橋下徹と共同代表を務めた後、意見対立から党を離れ、石原慎太郎を支持する議員と共に改めて新党「次世代の党」を発足させた。発足時の所属議員は衆参両議院の議員22名となっている。

石原慎太郎の離脱後、橋下徹を中心とする「日本維新の会」は、いったん解党し、同じ「日本維新の会」の名称で改めて新党を結成すると報じられた。日本維新の会は2014年9月に「結いの党」との合流を決め、党名を「維新の党」とすることを決定している。

吉田調書

読み方:よしだちょうしょ
英語:Yoshida Testimony
英語:Yoshida Report

2011年3月に東京電力福島第一原子力発電所で原発事故が発生した際の、現場や収束作業の様子などを、政府の事故調査委員会が当時所長だった吉田昌郎に聴取した記録文書の通称。

吉田調書は2011年7月からに開始された聞き取り調査に基づいて作成された。産経新聞によれば、聴取は7月から11月にかけて計13回、延べ27時間に及んだという。

吉田調書は政府のいわば機密資料の扱いだったが、2014年5月に朝日新聞がスクープ的に特集記事を組み報じたことで広く知られるようになった。朝日新聞は特設ウェブサイトを設けて吉田調書の概要を配信している。

産経新聞は2014年8月に吉田調書に基づく連載記事を配信している。記事を通じて、朝日新聞の報じた「所員が所長命令に背いて勝手に現場を離れた」等の内容を否定している。

なお、事故当時所内で陣頭指揮をとった吉田昌郎所長は、2013年に58歳で亡くなっている。死因は食道がんだった。

ちなみに、いわゆる従軍慰安婦問題において、「日本軍による強制連行」があったとする主な根拠として参照されてきた吉田清治の発言は「吉田証言」と呼ばれている。

ダイオウホウズキイカ

別名:ダイオウホオズキイカ
別名:コロッサルスクイッド
別名:Mesonychoteuthis hamiltoni
別名:Colossal squid

スルメイカの仲間で、体長10メートル以上に成長する赤褐色の巨大イカ。ダイオウイカと並ぶ世界最大の軟体動物。主に南極海で発見されている。

ダイオウスルメイカはダイオウイカと同様、深海に生息している。そのため、観察される機会は非常に少ない。海上に上がるとすぐに死ぬ上、柔らかくて水圧の高い海底に特化した体は原形が維持できないため、まれに死んだ個体が陸に漂着したり漁船の網にかかったりすることがあっても生態研究の資料として役立つ部分が少ない。こうした事情から2010年代半ば現在でも謎の生物となっている。

ダイオウホウズキイカの眼球のサイズは直径30センチメートル前後に上る。これはダイオウイカと同じかそれ以上である。個体の全長がどの程度まで成長するか、確認されていないが、ダイオウイカよりもはるかに巨大に成長する種である可能性もあるとされている。

関連サイト:
巨大イカ、目玉は極度の遠視 - ナショナルジオグラフィック日本語版 March 16, 2012