新語時事用語辞典とは?

2014年9月22日月曜日

政務活動費

読み方:せむかつどうひ
別名:政務活動費用
別名:政務調査費

地方自治体において議員の調査研究を補助する目的で支給される費用のこと。政策の研究・調査に伴い発生した支出を経費として扱う。

政務活動費は、支出に関する報告書類の提出を条件とし、議員報酬とは別に支給される。交付対象となる支出の種類や給付額の上限などは条例により定められるため、自治体によって異なるが、交通費、宿泊費、関連する催し(勉強会)への参加費用、書籍代、あるいは事務所の維持費などは一般的に政務活動費として認められている。

政務活動費として支給できる額は、多くの自治体で月に数十万円程度の額となっており、年間数百万円とけっこうな額に上る。報告書を提出する義務があるとはいえ、そこに記された費用をくまなく私費・公費と区別することも容易でなく、しばしば政務活動費の不適切な利用が発覚して問題視される。

2014年7月には、兵庫県議会で、年間200回弱もの日帰り出張を行い、さらに250万近い額の文房具・事務用品を購入したとして政務活動費を申請し支給を受けた議員がいたことが判明した。同議員は記者会見の場で取り乱した姿をさらし「号泣議員」などと渾名されている。

スコットランド独立

読み方:スコットランドどくりつ
別名:スコットランド独立運動
別名:スコットランドの独立
別名:スコットランドの分離独立
別名:スコットランド独立問題

スコットランドをイギリスから分離させて独立国家にしようという構想、および、独立の是非を巡る動向。特に、2013年から2014年にかけて機運が高まり、2014年9月に国民投票が実施されるに至った一連の出来事。

スコットランドはグレートブリテン島の北部地域に位置し、18世紀初頭までは独立した王国であった。グレートブリテン島の南部を支配していたイングランド王国と合併し、さらに周辺国とも合併して、19世紀初頭に現在の連合王国の構成が築かれた。以降、スコットランドの名称は地域名または行政区分として扱われている。

スコットランドの独立を求める意識は、スコットランドにおいては古くから(イングランドへの対抗意識と共に)根付いているといえる。20世紀半ばに北海油田の開発が進み、膨大な量の石油が採掘可能となったことで、独立を求める声は特に顕著になりつつあった。

2013年にスコットランド議会で独立を主題とする白書が発表された。翌2014年にはスコットランド独立の是非を問う国民投票の実施が決定した。国民投票は2014年9月18日に実施された。投票率は88パーセントを超えた。開票結果はスコットランド独立賛成がおよそ45パーセント、独立反対がおよそ55パーセントとなり、反対多数によりスコットランド独立は見送られる(イギリスに残留する)ことが決定した。

ユーグレナ

別名:ミドリムシ
別名:みどりむし
英語:Euglena

鞭毛を持つ単細胞の藻(植物性鞭毛虫)。体長は0.05mmほど。鞭毛を持つ運動性の生物である一方、光合成を行う植物的性質も持ち合わせる。水田などに多く生息する。

学校の授業などでは「ミドリムシ」の呼称で接する機会があり、ミジンコやミカヅキモなどと共にポピュラーな微生物のひとつといえる。

「ユーグレナ」の呼称は、近年研究が進んでいる藻類バイオ燃料や栄養補助食品(サプリメント)などの用途において用いられることが多い。

ユーグレナ(ミドリムシ)には、ビタミン、ミネラル、脂肪など、数十種類の栄養素が含まれることが知られている。固有の栄養素「パラミロン」も注目されている。ユーグレナを加工した栄養補助食品はすでに複数の商品が発売されており、量産化技術の開発により燃料としての用途でも実用化が進みつつある。