新語時事用語辞典とは?

2014年9月26日金曜日

政倫条例

読み方:せいりんじょうれい
別名:市政治倫理条例
別名:政治倫理条例
別名:市政倫条例
別名:市議会議員政治倫理条例

市長や市議会議員を「市民の奉仕者」と規定し、市政の担い手として人格・倫理の向上を促すと共に、政治倫理の規準や不正な権力行使の禁止などについて定める条例。地方自治体(市)の多くで設けられている。

政倫条例は地方自治体によって定められており、個別の内容は自治体によって異なるが、基本的には職務上の不正の禁止、収賄の禁止、地位・権力を利用した口利きなどの禁止、といった事項を根幹としている。たとえば議員の不穏当な振る舞い・品位を欠く言行などについて、議会が咎める(処分を求める)場合には、政倫条例を根拠とすることが多い。

損害賠償命令

読み方:そんがいばいしょうめいれい
別名:賠償命令

刑事事件において、事件により被った損害を賠償するよう裁判所が被告人に命じること。

損害賠償命令は、「犯罪被害者保護法」において次のように規定されている。

当該被告事件に係る訴因として特定された事実を原因とする不法行為に基づく損害賠償の請求(これに附帯する損害賠償の請求を含む。)について、その賠償を被告人に命ずることをいう (第二十三条

損害賠償は被害者等の申し立てがあった場合に実施される。被告人に有罪判決が下された後、同じ裁判所で、損害賠償に関する審理が行われる。刑事事件そのものが結審するまでは損害賠償に関する審理は行われない。

損害賠償命令の内容に不服がある場合は、申し立てを行った被害者等は異議申立てを行うことができる。

関連サイト:
犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事手続に付随する措置に関する法律(犯罪被害者保護法) - e-Gov

古典型ツツガムシ病

読み方:こてんがたツツガムシびょう
別名:古典型つつが虫病
別名:古典型恙虫病

ツツガムシが媒介する感染症(ツツガムシ病)のうち、戦前に山形県およびその隣県で特に見られた、アカツツガムシが媒介する疾患。「新型ツツガムシ病」と対比される呼び名。

古典的ツツガムシ病は秋田、山形、新潟といった地域の河川敷において、夏季に多く発生していた。感染した場合の致死率が高く、風土病として恐れられていた。とはいえ、感染源となるアカツツガムシは生息域が限られるため、全国に蔓延するようなことはなかった。

戦前戦後を境目として、アカツツガムシによる感染例は目立って減少し、かわりにタテツツガムシ、およびフトゲツツガムシが媒介するツツガムシ病が多く確認されるようになった。このため、タテツツガムシやフトゲツツガムシが媒介するツツガムシ病を「新型ツツガムシ病」と呼び、アカツツガムシによる症状を古典型と呼んで、区別されている。

古典型ツツガムシ病の病原を保持する有毒のアカツツガムシは、今日では数が激減していると考えられている。国立感染症研究所が2002年に掲載した感染症情報では、「古典型ツツガムシ病の原因となったアカツツガムシ現在消滅したと考えられ(る)」と述べられている。ただしアカツツガムシが絶滅したわけではなく、2010年代にもアカツツガムシの生息と、アカツツガムシによる古典的ツツガムシ病の患者が、秋田県で確認されている。

関連サイト:
つつが虫病に注意しましょう! - 美の国あきたネット

新型ツツガムシ病

読み方:しんがたツツガムシびょう
別名:新型つつが虫病
別名:新型恙虫病

ツツガムシが媒介する感染症(ツツガムシ病)のうち、特に戦後になって広く見られるようになった、タテツツガムシおよびフトゲツツガムシによって媒介される症状。「古典型ツツガムシ病」に対する呼び名。

ツツガムシ病は、戦前には山形周辺(山形および新潟、秋田)の河川敷で夏季に発生する病気として知られていた。いあゆる風土病である。アカツツガムシが古典型ツツガムシ病を媒介した。戦後、アカツツガムシでなくタテツツガムシ、フトゲツツガムシが媒介するツツガムシ病が多く見られるようになり、また山形周辺の特定地域にとどまらず全国各地で発症例が確認されるようになった。

新型ツツガムシ病は北海道や沖縄をのぞくほぼ日本全土で確認されている。