新語時事用語辞典とは?

2014年10月1日水曜日

セアカゴケグモ

別名:背赤後家蜘蛛

ヒメグモ科ゴケグモ属の毒クモ。全身が黒く、膨れた背(腹部背面)に鮮やかな赤色の模様がある。1995年に初めて日本国内での生息が確認された外来種であり、特定外来生物に指定されている。

セアカゴケグモは猛毒を持つことで知られる。咬まれると激しい痛みを覚える他、吐き気、呼吸困難などの全身症状が現れる。対処が遅れると死に至る危険もある。なお毒はメスのみが持つ。

セアカゴケグモはもともとオーストラリアに生息する種とされる。日本では大阪府ではじめて発見され、周辺各県でも生息が確認された。その後10年の間に、北は岩手県、南は沖縄県まで、ほぼ全国でセアカゴケグモが発見されている。

72時間の壁

読み方:ななじゅうにじかんのかべ
別名:72時間のかべ
別名:七十二時間の壁
別名:生命維持における72時間の壁
別名:人命救助のおける72時間の壁
別名:生存への72時間の壁
別名:生存率が急激に低下するといわれる72時間の壁
別名:黄金の72時間

食料も水もない状況で人が生命を維持できるとされる期間の目安。72時間はすなわち3日間である。防災および災害救助の話題においてしばしば言及される。

災害が発生し、土砂やがれきの下敷きになるなどして救助を待つ者は、72時間ほどは生き延びられる場合が多く、72時間が経過すると生存率が著しく低下すると言われている。そのため、人命救助活動においては「災害発生から72時間」がひとつのタイムリミットとして扱われている。また、災害に備えた道路網の整備なども、拠点から72時間以内に現場到着・救出・救助活動が可能であるような設計が目指される。

72時間という時間は一般的な目安であり、災害の状況や被災者が置かれた環境によって生存可能な時間は異なる。怪我などで大きなダメージを負っていたり、雨風にさらされて体温が奪われやすい状況にあったり、呼吸できない密閉空間に閉じ込められたりした場合は、生命維持は困難となりやすい。これとは逆の環境にあれば72時間を超えても生存できる可能性は少なからずある。

ジビエ

別名:野生鳥獣肉
別名:野生鳥獣の肉
別名:野鳥の肉
別名:gibier

狩猟によって得られた食材としての野生の鳥(および獣)。野生のキジや野ウサギ、熊などを仕留めて食べる場合、そのキジやウサギはジビエである。

ジビエ(gibier)はフランス語であり、フランスの食文化と共に日本にもたらされた語といえる。日本でもイノシシやシカなどは食材として狩る文化があり、近年でも害獣として駆除されたシカは一部食用とされている。

ジビエは野生動物であり、どのゆな衛生環境において生息してきたか不明な食材である。寄生虫や病原を保持しているリスクも高く、生のまま食することは推奨されない。厚生労働省はジビエを中心部まで火が通るようしっかり加熱して食べるよう呼びかけている。

関連サイト:
ジビエ(野生鳥獣の肉)はよく加熱して食べましょう - 厚生労働省

大阪市客引き条例

読み方:おおさかしきゃくひきじょうれい
別名:大阪市客引き行為等の適正化に関する条例
別名:大阪市客引き行為の適正化条例
別名:大阪市客引き行為適正化条例

大阪市が市内の公共の場における不適切な客引き行為を禁止する目的で導入した条例。2014年6月に公布され、同年10月に全面施行された。

大阪市客引き条例では、大阪市内全域の公共の場において、すでに拒絶の意思を示している客に対する客引き行為や、客引きのため通路をうろついて(客待ちによって)通行人の進路をふさいだり、通行人を追って通行を妨げたりする行為などが一切禁止される。業種業態は問わず、風俗店だけでなく一般的な居酒屋などの客引き行為も禁止される。

大阪市客引き条例では一部の繁華街・商店街を特に「客引き行為等禁止区域」に指定している。大阪市内全域を対象とする禁止措置には特に罰則は設けられていないが、禁止区域においては指導、勧告、命令、従わない場合には過料、といった罰則が設けられている。

関連サイト:
大阪市客引き行為等の適正化に関する条例について - 大阪市