新語時事用語辞典とは?

2014年12月18日木曜日

スマ

別名:スマガツオ
別名:ブラックスキップジャック

サバ科の海水魚。マグロやカツオの近縁種にあたり、形はマグロによく似る。大きさはやや小ぶり、とはいえ、体長1メートル程度まで成長する。

スマはインド洋から太平洋にかけての温帯の海域に生息する。あまり大きな群れを成さない。日本近海にスマはほとんど生息していないため国内では珍魚として扱われている。

スマは美味としても知られる。身はやわらかく、あぶらの乗りがよいという。

また、スマは成長が早いことでも知られている。和歌山県水産試験場によれば、「スマはおよそ1 ヶ月で全長60 mm に成長し」、「沖だししたスマ稚魚は約半年で30-40 cm に成長」する。

和歌山県水産試験場は、ほどほどに小ぶりで、成長が早く、かつ美味であるスマに注目して、養殖して安定生産する研究を進めている。

関連サイト:
新養殖魚「スマ」の種苗生産技術の開発 - 平成25年度和歌山県水産試験場研究成果情報

その年の顔

読み方:そのとしのかお
別名:年の瀬の顔
別名:今年の顔

その年に最も活躍して注目された人物、その年を代表するといえる人。特に、東京証券取引所(東証)が毎年の大納会に招く特別ゲストのこと。

東証の大納会では、その年の世相を象徴するといえる著名人などを招いて、締めの打鐘を行ってもらう。これは2000年代前半から恒例化している。東証は特に「顔」のような表現を公式に使用していない(多くの場合は「ゲスト招待」のように表現している)が、新聞の報道などでは「その年の顔」や「年の瀬の顔」といった表現で示されることが多い。

東証の大納会に招かれる「その年の顔」は、2002年の長嶋茂雄に始まった。以後毎年各界の著名人がゲストとして東証の大納会に参加している。2003年には毛利衛、2005年には為末大、2009年には石川遼、2012年には吉田沙保里が打鐘を行った。2013年にはゲストの佐藤真海と共に、安倍晋三が現職の内閣総理大臣として初めて特別ゲストとして出席している。

チクングニア熱

読み方:チクングニアねつ
別名:チクングニヤ熱
別名:チクングニアフィーバー
別名:チクングニア
英語:Chikungunya fever
英語:CHIK

チクングニアウィルス(CHIKV)によってもたらされる熱病(熱性疾患)。ヒトスジシマカやネッタイシマカなどの蚊を媒介して感染する。アフリカで1950年代に発見され、同地域で多く感染例が報告されている。

チクングニア熱の症状は、発熱、および関節の痛みを主とする。多くの点でデング熱と似るが、関節痛を伴うという点は特徴的といえる。この関節痛の程度は酷く、場合によっては耐えがたい程であるとされる。そうした症状は半月以上にわたり続く。

チクングニア熱は基本的には非致死性疾患であり、重症化しても生命の危険に瀕することは稀とあれる。死亡率は0.1パーセント程度ともいわれている。しかしながら感染者の数が増えれば死者も出る。CNNは北米で2013年から2014年にかけて100万人規模の大流行が起こり、100余名が死亡していることを伝えている。

関連サイト:
チクングニア熱 - 国立感染症研究所 感染症情報センター 感染症の話
蚊が媒介するチクングニア熱、米大陸で100万人が感染 - CNNニュース日本語版 2014年12月18日