新語時事用語辞典とは?

2015年2月10日火曜日

コウモリ外交

読み方:コウモリがいこう
別名:こうもり外交
別名:蝙蝠外交

国家の外交姿勢において、見解や利害が対立している国のどちらに対してもいい顔をし、おもねる、あるいは度々寝返るような態度を指す言い方。もっぱら批判や揶揄の意味を込めて用いられる。

コウモリ外交の語で示されるコウモリのあり方は、イソップの寓話集に収められた「卑怯なコウモリ」に由来するとされる。両者に取り入ろうとして場面場面で都合のいい事をいい、結局はどちらからも嫌われてしまうという筋書きである。

外交においては、対立する2国間のいずれにも協力姿勢を見せつつ、決定的に片側に荷担することになるアクションは保留したままにして、利を得ようとしていると見受けられるあり方がコウモリ外交と呼ばれる。

韓国などは盧武鉉政権以来「バランサー外交」をスローガンに掲げ、日中米をはじめとする国々の均衡を保つ国たらんとする方針を外交の基本姿勢としている。この韓国のあり方は一方ではコウモリ外交として批判の対象となることがある。

開発協力大綱

読み方:かいはつきょうりょくたいこう

政府開発援助(ODA)の指針を示す「ODA大綱」を改定する形で定められた、開発途上国への協力活動の大綱。2014年に本格的な見直しが進められ、翌2015年2月に閣議決定した。

開発協力大綱は、開発途上国(地域)の開発のための協力を主な目的とする。特筆される点として、「開発」をインフラ整備や技術協力といった狭い意味でのみ捉えず、平和構築や基本的人権の推進、人道支援といった取り組みも支援内容に含められている。

これまでのODA大綱は2003年に最終改定されてから見直しが行われていなかった。開発協力大綱の決定によりODAはおよそ10年ぶりに改定されることになる。

関連サイト:
政府開発援助(ODA)大綱の見直しについて