新語時事用語辞典とは?

2015年2月20日金曜日

職務給制度

読み方:しょくむきゅうせいど

従業員の従事する仕事内容に応じて給料などの対価を決定する制度。賃金制度の1つ。

職務給制度では、職務を難易度などによってランク付けし、各ランクごとに給料が設定される。よって、同じ職務に就く従業員は、原則的に勤続年数や年齢、能力に関係なく給料が同じになる。

従業員が今よりも上のランクの職務に就けば給料は上がり、下のランクに就けば給料は下がることになる。また、同じランクに従事している間の昇給は発生しない。

職務給制度は、主に欧米の企業で採用されており、日本においては職能給制度を採用する企業が多い。職能給制度では、従業員の能力などに応じて給料などの対価が決定される。

税引後利益

読み方:ぜいびきごりえき
別名:税引き後利益
別名:最終利益
別名:当期利益
別名:当期純利益

企業のある期間における最終的な利益。最終利益、当期利益、当期純利益ともいう。

税引後利益は、税引前利益から、法人税や住民税、事業税、法人税等調整額などを差し引いた金額で、前期繰越利益と合算され株主配当や役員賞与、利益準備金、積立金などに充当される。

ちなみに、最終的にマイナスとなった場合は、税引後損失という。

税引前利益

読み方:ぜいびきまえりえき
別名:税引き前利益
別名:税引前当期利益
別名:税引前当期純利益
別名:税金等調整前当期純利益

企業のある期間において算出された経常利益に、特別利益を加え特別損失を減じたもの。税引前当期利益、税引前当期純利益ともいう。

税引前利益は、経常的に生じる利益(経常利益)に臨時的に生じた損益(特別損益)を加算したものである。特別損益には、不動産の売却や有価証券売却益(売却損)などが挙げられる。

当期純利益(税引後利益)は、税引前利益から法人税や住民税を差し引いたものであることから、税引前利益を税金等調整前当期純利益と呼ぶこともある。

限界利益率

読み方:げんかいりえきりつ

売上高に対する限界利益の割合。

限界利益率は、次の計算式で求めることができる。

限界利益率=限界利益÷売上高

限界利益は、売上高から変動費を差し引いたものなので、次のような計算式で表すこともできる。

限界利益率=(売上高-変動費)÷売上高
=1-(変動費÷売上高)
=1-変動費率

このことから、限界利益率を上げるためには、変動費率を下げればよいことになる。

スーパーバグ

別名:スーパー耐性菌
別名:スーパー薬剤耐性菌
英語:superbug
英語:superbugs

通常であれば生存できない(死滅する)環境でも生き延びる微生物。特に、医療分野における、従来の抗生物質がすべて効かない薬剤耐性菌。

スーパーバグは、過酷な環境にさらされて突然変異によって耐性を獲得する。安易な抗生物質の多用は薬剤耐性菌を生みやすいとされる。通常の耐性菌は特定の抗生物質に対して耐性を持つが、その他の抗生物質を用いれば治療効果が得られるた。抗生物質を慎重に選びながらではあるが治療を進めることができる。従来有効とされてきた抗生物質がすべて効果を示さず、有効な治療法がない薬剤耐性菌は、スーパーバグと呼ばれる。