新語時事用語辞典とは?

2015年3月2日月曜日

ゼロベース予算

読み方:ゼロベースよさん

予算を組む際に、過去の経費や取引などの実績を考慮せず、ゼロから作り上げること。または、ゼロから作り上げた予算。

一般的に予算は、過去の実績をもとに組むことが多い。この場合、その業界の急激な動向に対応できないなどの不利が生じる。ゼロベース予算では、このような問題を解決する手段の1つとして用いられることが多い。また、ゼロベース予算によって、あらためて各事業部の情報共有の徹底、周知を計ることができるというメリットもある。一方、ゼロベース予算のデメリットとしては、通常の予算を組む場合よりも時間や人員などのコストがかかる点などが挙げられる。

本社共通費

読み方:ほんしゃきょうつうひ

企業の各事業部に対して共通のサービスを提供する部門の経費。人事や総務などの管理部などの経費。企業によっては、研究所などの経費を含む場合がある。本社共通費を算出することにより、各事業部の利益が算出できる。

本社共通費は、管理部などで発生する広告宣伝費や教育訓練費、研究開発費、資材購入費などの費用が各事業部に配賦される。配賦方法は、事業部の売上高や従業員数、給与など企業により異なる。

非耐久財

読み方:ひたいきゅうざい
別名:非耐久消費財

比較的短期間で使用し、また、使用回数の少ない製品のこと。消費財の1つ。非耐久消費財ともいう。

非耐久財には、食品や飲料、化粧品などが挙げられる。非耐久財は、1つあたり単価が安く、購入頻度の高い製品が多い。総務省では、想定耐久年数が1年未満のものを非耐久財としている。

なお、非耐久財よりも耐用年数の比較的長い製品を半耐久財(半耐久消費財)と呼ぶことがある。半耐久財には、衣類や靴、バッグなどが挙げられる。

ちなみに、耐久財に対して、比較的短期間で使用し使用回数の少ない製品を非耐久財という。

耐久財

読み方:たいきゅうざい
別名:耐久消費財

比較的長期に亘って使用し、また、何度も使用する製品のこと。消費財の1つ。耐久消費財ともいう。

耐久財には、自動車や家電製品、コンピューター、家具などが挙げられる。耐久財は、1つあたり単価が高く、購入頻度の低い製品が多い。

アメリカ合衆国においては、商務省が耐久財受注の状況を毎月発表している。この経済指標は、同国における景気の判断材料として用いられている。

ちなみに、耐久財に対して、比較的短期間で使用し使用回数の少ない製品を非耐久財という。

新長短期排出ガス規制

読み方:しんちょうたんきはいしゅつガスきせい
別名:新短期・新長期排出ガス規制
別名:新短期・長期排出ガス規制

ディーゼル車を対象とする排出ガスの規制の取り組みのうち、2000年代に実施された短期規制および長期規制を総称した呼び方。

1990年代にも短期規制と長期規制の段階的実施が行われており、こちらが(「新」の字のつかない)長短期排出ガス規制と通称されている。2008年には「ポスト新長期規制」も実施されてる。

個々の排出ガス規制は公式には「平成11年排出ガス規制」「平成17年排出ガス規制」のような呼び名が用いられている。「新短期規制」は平成14年排出ガス規制の異称であり、「新長期規制」は平成17年排出ガス規制の異称である。

関連サイト:
自動車の排出ガス規制(新車) - 国土交通省

長短期排出ガス規制

読み方:ちょうたんきはいしゅつガスきせい
別名:長期・短期排出ガス規制
別名:短期・長期排出ガス規制

ディーゼル車を対象として実施された排ガス規制の総称。1990年代に段階的に施行された短期規制および長期規制を指すことが多い。

2000年代にもディーゼル車の排ガスに関する短期規制と長期規制が行われている。一般的には2000年代の規制を「新短期規制」「新長期規制」と呼び、1990年代の長期短期排出ガス規制とは区別している。文脈によっては1990年代および2000年代の規制を含めて長短期排出ガス規制と総称している場合もあり得る。

低硫黄軽油

読み方:ていいおうけいゆ
別名:低硫黄化軽油

硫黄分の 含有量が少ない(脱硫処理の施された)軽油。特に、硫黄分50ppm(重量比0.005%)以下に抑えられた軽油。

低硫黄軽油のうち、硫黄分の含有量を10ppm以下まで低減させた軽油は、「超低硫黄軽油」もしくは「サルファーフリー軽油」と呼ばれることがある。

軽油に含まれる硫黄分は燃焼後に硫黄酸化物として放出され、酸性雨等の環境汚染の原因となる。自動車には排ガスに含まれる硫黄分などを浄化するため触媒が設けられているが、硫黄濃度が高いと触媒の寿命を縮める。あらかじめ硫黄分の少ない低硫黄軽油を使用することで環境や触媒への負荷を減らすことができる。

軽油の硫黄分含有量は、国内では2000年代半ばに規制が強められ、低硫黄軽油、超低硫黄軽油の使用が義務づけられるようになっている。

10スタッドホイール

読み方:テンスタッドホイール
別名:10スタッド
別名:10スタッド方式
英語:10 stud

車両にタイヤを固定するための留め具(スタッド)を10点使用する方式、および同方式が採用されたタイヤ・ホイールの規格。ホイールには同数のボルト穴があり、むしろ「10穴」のように表記される場合が多い。

一般的な乗用車のホイールは4~5程度のスタッドで固定されるタイプものが多い。10スタッドは大型車向けのホイールに用いられている。大型車のホイールには8穴タイプ(8スタッド方式)と10スタッド方式がある。

JIS規格では大型車向けホイールの規格は基本的に8穴(8スタッド)であり、10スタッドはISO規格に準拠した方式である。近年では国産大型車も「新・ISO方式」の採用が進みつつあり、大型ホイールでは10スタッドが導入されている。

関連サイト:
大型車ホイールの新・ISO方式について - 日本自動車タイヤ協会

継ぎ足し給油

読み方:つぎたしきゅうゆ
別名:継足し給油 別名:つぎ足し給油 別名:満タン自動停止の地の追加給油
セルフ式ガソリンスタンド(セルフ式スタンド)において、給油ノズルが油量を検知して自動的に給油を停止した後さらに給油を継続しようとする行為。危険であり避けるべき行為とされる。
自動車への給油に用いられるノズルにはトリガー(引き金)を引いて給油を開始する。給油ノズルの先端部分には検知器が備わっており、タンク内のガソリンの嵩がノズル先端に達すると自動停止するようになっているが、再度トリガーを引けばさらに給油できる。ノズルが自動停止した段階では、タンクにはいくらか余裕が残されているため、タンクに収まるだけ収めようとして自動停止後の追加給油が行われるケースがある。
継ぎ足し給油を行うとタンクからガソリンがあふれ出したり、飛沫がタンク外にはねたりする危険がある。