新語時事用語辞典とは?

2015年3月4日水曜日

埋没コスト

読み方:まいぼつコスト
英語:sunk cost
別名:埋没費用
別名:サンクコスト

企業が何らかのプロジェクトのために投資した費用のうち、プロジェクトから撤退したとしても取り戻すことのできない費用のこと。事業運営の判断材料として算出することが多い。

埋没コストは、例えば、新商品開発のためにアルバイトを雇って市場調査をしたとする。しかし、開発途中で競合会社が同じ商品を開発、販売し、自社の新商品開発は中止することになった。この時、アルバイトに支払った人件費は、商品開発が中止になったからといって取り戻すことはできない。この場合は、人件費がサンクコストとなる。

欲求5段階説

読み方:よっきゅうごだんかいせつ
別名:欲求五段階説
別名:マズローの欲求5段階説
別名:マズローの欲求五段階説
別名:自己実現理論

人間には5つの基本的な欲求があり、1つの欲求を満たせば次の欲求を求めながら成長していくものである、という説。アメリカ合衆国の心理学者であるアブラハム・マズローが提唱した。

欲求5段階説は、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、尊厳欲求、自己実現欲求の5つの段階に分かれている。人間はまず、生きていくための食欲、睡眠欲などの生理的欲求を満たそうとする。生理的欲求を満たせば、次に安全な生活、危険を回避したいという安全欲求を満たそうとする。このように、順番に欲求を満たしていくと、最後に自己実現欲求にたどり着く。

欲求5段階説の最後の段階である自己実現欲求は、自己の持つ能力を最大限に引き出して行動をしたいという欲求である。

なお、アブラハム・マズローは晩年に、自己実現欲求の次の段階に「自己超越」があると発表している。

4R

読み方:フォーアール
読み方:よんアール

マーケティングにおいて、市場細分化(セグメンテーション)に用いられる4つの要素。Rank(優先順位)、Realistic(規模の有効性)、Reach(到達の可能性)、Response(測定の可能性)の4つの頭文字を取って4Rという。

4RのRank(優先順位)は、ターゲットとなる顧客層のランク付けである。また、Realistic(規模の有効性)は、期待できる売上、利益が得られるかどうか、Reach(到達の可能性)は、ターゲットに商品やサービスなどが届けられるかどうか、Response(測定の可能性)は、ターゲットとなる顧客層のレスポンスが得られるかどうかを意味している。

負債コスト

読み方:ふさいコスト

企業が、負債として資金を調達した際に支払うコスト。

負債コストは、間接金融と直接金融の2つに分けられる。負債コストのうち、間接金融の代表的な例としては、銀行から借り入れたお金を返済する時に発生する、支払利息が挙げられる。また、直接金融では、債券を発行した際の発行費用や支払利息などが挙げられる。

なお、支払利息などの負債コストは、税務上、損金として扱われる。

衛星攻撃兵器

読み方:えいせいこうげきへいき
別名:対衛星兵器
別名:対衛星ミサイル
別名:対衛星攻撃ミサイル
別名:アンチサテライトウェポン
別名:アンチサテライトミサイル
英語:anti-satellite weapon
英語:anti-satellite missile

人工衛星を攻撃・破壊するために使用される兵器の総称。

一般的には、衛星攻撃兵器といえば地上からミサイルを打ち上げて撃墜する方式(衛星攻撃ミサイル)を指すが、攻撃システムを衛星軌道上に配置して機雷のように運用する構想などもあり、研究されたことがある。

衛星攻撃兵器の主な役割は他国が運用する偵察衛星の破壊といえる。自国の偵察を阻止するという意味において衛星攻撃兵器は軍事上重視され得る。

衛星攻撃兵器により破壊された人工衛星の残骸は静止軌道上に残ってスペースデブリとなる。スペースデブリが宇宙開発における脅威となることが危惧されるようになって以降、衛星攻撃兵器の開発実験は各国とも積極的に行っていない。2000年代に中国が自国の衛星を破壊する実験を実施した際には多数のスペースデブリが発生し、中国は国際的に非難を受けている。

探査機ドーン

読み方:たんさきドーン
別名:無人探査機ドーン
別名:無人探査機Dawn
別名:米探査機ドーン

米国航空宇宙局(NASA)が2007年に打ち上げた無人探査機。火星と木星の中間に位置する「小惑星帯」における主要な星、小惑星ベスタ(ヴェスタ)および準惑星ケレスの探査を主なミッションとする。

探査機ドーンは2011年にまず小惑星ベスタへ到達し、1年以上かけてベスタの探査を行った。2012年にベスタを離れ、2015年3月に準惑星ケレスに到着する。

関連サイト:
Dawn Mission - NASA