新語時事用語辞典とは?

2015年3月16日月曜日

ノヴォデヴィチ修道院

別名:ノヴォデヴィチ女子修道院
別名:ノボデビッチ修道院
別名:ノボデビチ修道院
別名:ノヴォデヴィッチ修道院
英語:Novodevichy monastery

ロシアのモスクワに所在する正教会の修道院。16世紀前半に女子修道院として立てられた。女子修道院としては屈指の歴史を誇る。周辺の建造物群と共にユネスコの世界遺産に登録されている。

関連サイト:
Ensemble of the Novodevichy Convent - UNESCO

BATNA

読み方:バトナ
英語:Best Alternative To a Negotiated Agreement

交渉が決裂した場合の最善の選択肢、または、代替案のこと。Best Alternative To a Negotiated Agreementの頭文字を取ってBATNAと表現する。

BATNAは、交渉が合意すればそれが最善であるとし、もし交渉が決裂した場合のためにいくつかの選択肢を用意しておき、その中から最も良い選択をすることである。

なお、BATNAを設定する際には、事前にZOPA(ゾーパ)を設定しておくことで交渉案件をスムーズに進められる場合がある。

ZOPA

読み方:ゾーパ
英語:Zone of Possible Agreement

交渉案件を実現するための最高の条件と最低の条件。Zone of Possible Agreementの頭文字を取ってZOPAと表現する。

ZOPAは、例えば「10万円で1000個の商品を作ってもらいたい」場合、相手方の提示する金額が10万円をオーバーすれば交渉は決裂してしまう。ZOPAでは、新たに提示できる具体的な条件をいくつか用意しておき、交渉案件を実現することを目標としている。例としては、製作日数の延長、製作費の前払い、今後の継続した製作依頼などが挙げられる。

なお、ZOPAに基づいたBATNA(バトナ)の設定をすることで、交渉案件をスムーズに進められる場合がある。

ROCE

英語:Return on Capital Employed
別名:投下資本利益率
別名:使用資本利益率

投下した資本に対する利益の割合をパーセンテージで表したもの。Return on Capital Employedの頭文字を取ってROCEと表現する。

ROCEでは、自己資本と有利子負債(他人資本)をもとに、どれだけ利益が出ているかを数値化することで、その会社の収益性を知ることができる。

ROCEは、次の計算式で求めることができる。

期首総資産-期首短期負債をX、期末総資産-期末短期負債をYとする。

ROCE(%)=税引前利益÷((X+Y)÷2)×100

ちなみに、ROCEに類似した指標にROAがある。

業界内の競合企業

読み方:ぎょうかいないのきょうごうきぎょう
別名:業界内の競合の激しさ
別名:業界競合他社

同じ業界内における競合する企業に対する脅威や競争圧力のこと。

競合企業の多い業界においては、脅威が高くなり競争圧力も激しくなる。この場合によく見られるケースとしては、価格競争が挙げられる。特に、多額の設備投資をした企業にとっては、業界から容易に撤退できないため、価格競争に巻き込まれる可能性が高い。

一方、競合企業の少ない業界や、消費者のニーズとともに差別化の図れる商品を投入できる業界においては、業界内の競合企業による脅威は低くなるケースが多い。

なお、業界内の競合企業は、業界に影響する「5つの力」の1つで、他には、新規参入の脅威、代替品の脅威、売り手の交渉力、買い手の交渉力などがある。

サイクロン・パム

英語:Cyclone Pam

2015年3月に南太平洋上で発生した大型のサイクロン。3月13日から14日にかけてバヌアツを直撃し甚大な被害を生んだ。

サイクロン・パムの最大風速はおよそ70メートルほどに達したとされ、日本の台風でいえばスーパー台風に相当する規模と見られている。

3月16日現在、被害の全容は詳らかになっていないが、時事通信によればバヌアツ政府は15日に非常事態宣言を出している。時事通信はまた集落が丸ごと消滅した例があるとのコメントも紹介している。


ファイブフォース

別名:ファイブフォーシズ
別名:5つの力
別名:5力
別名:五つの力
別名:5つの競争要因
英語:five forces
英語:5 forces
英語:5F

業界の勢力構図の分析において参照される5つの要因・競争力。「ファイブフォース分析」とも呼ばれる。新規参入、代替製品、売り手、買い手、競合、以上5点から分析を行うといもの。

ファイブフォースは米国の経済学者マイケル・ポーター(Michael E. Porter)により1980年に提唱された。5要素は具体的には以下のように列挙されている。

  1. 新規参入者の脅威(threat of new entrants)
  2. 代替品・代替サービスの脅威(threat of substitute products or services)
  3. 買い手の交渉力(bargaining power of customers)
  4. 売り手の交渉力(bargaining power of suppliers)
  5. 業界内の競合の激しさ(Intensity of competitive rivalry)

ファイブフォースは、業界の特性や自社の強み・弱みを明らかにする分析手法として、経営戦略を立てる上で参照される。

瀬戸際戦術

読み方:せとぎわせんじゅつ
別名:瀬戸際戦略
別名:ブリンクマンシップ
英語:Brinkmanship

衝突も辞さないという強硬な姿勢を取ることによって相手方の譲歩を引き出す交渉法。

瀬戸際戦術は、相手が要求を呑まず衝突に至った場合に相手方が被る損失を考慮させ、そのような損失を被るよりは不利な要求ながらも譲歩した方が得策と相手方が判断することを期待する戦略といえる。相手方が譲歩しなければ最終的には衝突が避けられない。基本的には追い詰められた状況において取られる交渉法といえる。

国際関係(外交)上の瀬戸際戦術は特に「瀬戸際外交」と呼ばれる。北朝鮮の外交姿勢が往々にして瀬戸際外交と形容される。

男女の争い

読み方:だんじょのあらそい
英語:battle of the sexes

ゲーム理論において「ナッシュ均衡」を満たす事例のひとつ。特にナッシュ均衡の成立すう選択肢が複数あることを示す例として参照される。

男女の争いは「ボクシング観戦に行きたい男」と「オペラ観劇に行きたい女」がどのように行動し得るかという設定を典型として図式化される。共に観戦に行くか、共に観劇に行くか、男女個別に観戦・観劇に行くか(男が観戦・女が観劇、あるいは、男が観劇・女が観戦)という4通りの選択肢が設けられ、共に行動する前2者はナッシュ均衡が成立しているとされる。

不適切なサンプリング

読み方:ふてきせつなサンプリング
別名:適切でないサンプリング

データ分析や帰納法を用いた推論の際、対象全体を代表するとは言えない事例や個体をサンプルとすること。

不適切なサンプリングは、いわゆる「早まった一般化」の要因のひとつとなり得る。分析対象となる要素が不均一の場合には、できるだけ多くのサンプルを使用してデータを平均値に近づける必要がある。推論に当たっては公平な視点かどうか、反例があり得ないかどうか等を十分に検討する必要がある。

関連サイト:
「科学的に信頼できるデータ」とは? - 農林水産省