新語時事用語辞典とは?

2015年3月20日金曜日

トルネードチャート

英語:tornado chart

あるプロジェクトにおいて、不確実性の高い要素の取り得る変動幅を、変動幅の大きい順に棒グラフで表したもの。一般的に変動幅は80%に設定することが多い。

トルネードチャートは、変動幅の大きい順に棒グラフを下へ並べて描画する。その結果、竜巻のような形になることから、トルネードチャートと呼んでいる。

トルネードチャートでは、例えば商品を販売する際に、売上高、固定費、変動費のどれが最も影響を及ぼしているのかを調べることができる。金額ベースでは、売上高が固定費や変動費よりも高くなるケースがほとんどだが、変動幅は固定費や変動費が売上高を上回ることがある。トルネードチャートにおいて、もし、変動費の変動幅が一番大きいとなれば、変動費が一番利益に影響を及ぼしているということが分かる。

KBF

英語:key buying factor

商品やサービスを購入する際に重要視する要素、あるいは、購入する際の主な要因。購入する理由。key buying factorの頭文字を取ってKBFという。

売り手は、購買者にどれだけインパクトを与えられるか、また、どれだけ納得させられるかといったことに重点を置きKBFを分析する。例えば、スナック菓子の場合、塩分やカロリーが控え目で、体によいとされる成分を配合するなどして購買活路を見出す。また、購買者が何を求めてるのか、また、その時代の志向や流行などを調査、分析して商品やサービスの売行き向上を目指す。

KSF

英語:key success factor

自社商品を販売する際の成功の要因、あるいは、要素。key success factorの頭文字を取ってKSFという。

KSFの要素は、業界によって異なる。例えば、化粧品メーカーのKSFの要素は広告宣伝であり、ブランド力や認知度などを高めることで売れ行き向上を目指す。また、コンビニエンスストアや百貨店などは、数多くの品揃えがKSFの要素とされる。

なお、競合の多い業界においては、KSFを満たした場合であっっても優位な立場になることは少なく、新たな価値の提供を模索するケースが多い。

増加運転資本

読み方:ぞうかうんてんしほん

前年度の運転資金に対する、今年度の運転資金の増加額。

増加運転資本は、次の計算式で求めることができる。

増加運転資本=今年度の運転資金-前年度の運転資金

運転資本は、「売上債権+棚卸資産-仕入債務」の計算式で求めることができる。これら売上債権や棚卸資産、仕入債務の回転期間が悪化すると増加運転資本はプラスになる。つまり、キャッシュフローが減っていることになる。

チュニジアテロ事件

読み方:チュニジアテロじけん
別名:チュニジアテロ事件
別名:チュニジア襲撃テロ
別名:チュニジア銃撃テロ

チュニジアで発生したテロ事件。特に2015年3月18日にチュニジアの首都チュニスで発生したテロ事件。同事件では日本人観光客が巻き込まれて死亡したと伝えられ、日本国内でも大きく報じられた。

2015年3月のチュニジアテロ事件は、チュニス郊外に位置する国会議事堂(国民議会議事堂)ならびに隣接するバルドー博物館(Bardo National Museum)において発生した。武装集団が議事堂で銃を乱射、さらに博物館内に押し入って無差別発砲に及んだ上、館内に立てこもった。博物館内に居合わせた外国人観光客を中心とする19名が銃撃により死亡して、そのうち3名が日本人だったと報じられている。テロに及んだ実行犯2名は治安当局により現場で射殺されている。

チュニジアは北アフリカの地中海沿岸に位置し、北アフリカの国々の中では比較的治安のよい国とされている。バルドー国立博物館には古代ギリシアの像や古代ローマのモザイクを筆頭に地中海周辺地域の歴史的品々が多く展示されている。

2015年3月19日、中東の過激派テロ組織「IS」(イスラム国)がチュニジアテロ事件の犯行に関与したと声明を出した。

関連サイト:
チュニジアのバルドー博物館に武装グループ襲撃 19人死亡 日本人2人けがの情報も - ハフィントンポスト日本語版 2015年3月19日

ミュー粒子

読み方:ミューりゅうし
別名:μ粒子
別名:ミューオン

宇宙線の中から発見された粒子。電子と同じ電荷を持つが電子に比べて遙かに重いという特徴を持つ。その重さは電子の200倍程度とされる。

アカハネバッタ

別名:赤羽バッタ
別名:Celes akitanus

長野県や岩手県などで棲息が確認されている比較的大型のバッタ。赤みを帯びた後ろ羽を特徴とする。環境省レッドリストでは絶滅危惧種IA類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い)に指定されている。

2013年に長野県でアカハネバッタの棲息が確認された。これは長野県内では50年ぶり、日本全国でも30年ぶりの発見であるという。その後の調査でも数匹の個体が発見されている。

長野県は県のレッドリストにおいてアカハネバッタを絶滅危惧種IA類としていたが、2013年の発見を受け、2015年の改定版からアカハネバッタを絶滅危惧種1類へ変更した。