新語時事用語辞典とは?

2015年4月2日木曜日

アドバンテージマトリックス

英語:advantage matrix
別名:アドバンテージマトリクス

企業の事業タイプを「業界の競争要因の数」と「優位性構築の可能性」の2つの要素により4つの事業タイプに分け、分析を行う手法。

アドバンテージマトリックスは、「分散型事業」、「特化型事業」、「手詰まり型事業」、「規模型事業」の4つの事業タイプに分けられる。分散型事業は、業界の競争要因の数が多く、優位性構築の可能性の低い事業で、個人経営の飲食店などが挙げられる。特化型事業は、業界の競争要因の数が多く、優位性構築の可能性も高い事業で、製薬会社などが挙げられる。手詰まり型事業は、業界の競争要因の数が少なく、優位性構築の可能性も低い事業で、鉄鋼やセメントなどを扱う業界が挙げられる。規模型事業は、業界の競争要因の数が少なく、優位性構築の可能性は高い事業で、IT業界や自動車業界などが挙げられる。

知覚価値価格設定

読み方:ちかくかちかかくせってい

商品の売れる価格帯を調査し、その価格を基準にして原価を設定する方法。

知覚価値価格設定は、販売価格の範囲内で収まるように原材料を調達して商品化する。例えば、英語の参考書について「1500円なら買うが2000円なら買わない」といった調査結果が出た場合、編集料や執筆料、印刷費などを抑えたり、印刷部数を増やして単価を安くしたりするなどして、販売価格が1500円になるように調整する。

知覚価値価格設定は、消費者の立場から価格を設定する方法の1つで、同様の設定方法には、需要価格設定が挙げられる。

ペイオフダイアグラム

英語:payoff diagram

価格の変動による損益をグラフで表したもの。主に、プレミアム付きのオプション商品の損益をグラフで表す時に用いられる。

ペイオフダイアグラムは、価格をX軸、損益をY軸にとり描画する。例えば、現物の株式を購入した場合のペイオフダイアグラムは、右肩上がりの直線を描く。また、外国為替においてショートポジションを保有した場合には、右肩下がりの直線を描く。そして、市場リスクのない商品の場合には、X軸と並行な直線を描く。

安全余裕度

読み方:あんぜんよゆうど
別名:安全余裕率

損益分岐点に対して、売上高がどれだけ上回っているかをパーセンテージで表したもの。

安全余裕度は、次の計算式で求めることができる。

安全余裕度(%)=(売上高-損益分岐点)÷売上高×100

安全余裕度の値が大きければ大きいほど企業の安定性は高く、赤字に陥るリスクは低くなる。