新語時事用語辞典とは?

2015年4月16日木曜日

戦略代替案

読み方:せんりゃくだいたいあん

企業が意思決定する際の対象になる選択肢のこと。

戦略代替案は、企業理念やビジョンなどをもと、経営企画を担当する部署によって作成されることが多い。なお、戦略代替案の評価軸としては、実現の可能性はどのくらいか、どのくらいのリターンがあるのか、どのくらい時間がかかるのか、リスクはどのくらいあるのかといったものが挙げられる。

制約理論

読み方:せいやくりろん
英語:theory of constraints
英語:TOC
別名:制約条件理論
別名:制約条件の理論

ボトルネックを継続的に改善し、システムのパフォーマンス向上を実現するための理論。イスラエルの物理学者・エリヤフ・ゴールドラット(Eliyahu Moshe Goldratt)によって提唱された。

制約理論では、企業のゴールは、将来にわたってお金を儲け続けることであるとしている。ゴールを達成するためには、ボトルネックを継続的に改善する必要があり、そのプロセスを示したものが「集中の5段階」である。「集中の5段階」は、(1)システムの制約条件を見つける、(2)制約条件を徹底活用する、(3)制約条件以外のすべてを制約条件に従属させる、(4)制約条件の能力を高める、(5)制約条件が解消されたら(1)に戻り繰り返す、というものである。

関連サイト:
TOC KNOWLEDGE CENTER - Goldratt CONSULTING(英語)

付加価値分析

読み方:ふかかちぶんせき

企業の創出した付加価値を分析すること。

付加価値を算出する手段はいくつかあるが、一般的に付加価値といった場合は、売上総利益を指すことが多い。

付加価値分析では、あらかじめ付加価値を算出した上で、付加価値の売上高に占める割合を示す付加価値率を算出する。また、前年度の付加価値率と比較し付加価値増加率を算出する。

この他には、従業員1人あたりの創出した付加価値を求めて労働生産性を分析したり、有形固定資産の付加価値に占める割合を求めて設備生産性を分析したりする。また、減価償却費から設備分配率を求めたり、人件費から労働分配率を求めたりする。

選択的認知

読み方:せんたくてきにんち

さまざまなものを知覚して、それが何であるかを判断する過程において、自分の過去の経験や興味などから情報を抽出すること。

選択的認知は、例えば、「Aさんは良い人だ」と思うと、Aさんの良い所ばかりを無意識に探し出すといった行動をする。そして、他人が「Aさんは良い人だよね」というと無条件に賛同してしまう。また、「私は会社の中で嫌われている」と思うと、他の社員のちょっとした言動も目に入り、「やはり嫌われているんだな」と思ってしまう。このように選択的認知は、自分の興味のある情報ほど目に入りやすいとされる。

シワシワネーム

現代の子供の名付けの傾向において、どこか古風な印象のある、若干古めかしさを感じる名前を指す俗な呼び名。「子」の付く女性名などが典型とされる。いわゆる「キラキラネーム」の対極に位置する名前の呼び名として登場し、インターネットスラングとして認知度を高めつつある。

リコノミクス

別名:リコノミックス
別名:李克強経済学
別名:李克強經濟學
英語:Likonomics

中国第7代首相、李克強(Li Keqiang)が掲げる経済政策の通称。2013年に初めて言及された語。

李克強は2013年3月に首相に就任し、無駄な公共事業や不動産投機などに向けた金融機関の融資を抑制、長期的成長が促される経済構造への転換を推進した。こうした一連の市場健全化政策がリコノミクスと総称されている。