新語時事用語辞典とは?

2015年4月22日水曜日

ファーストムーバーアドバンテージ

英語:first-mover advantage
英語:FMA
別名:ファーストムーバーズアドバンテージ
別名:先行者利益

市場にいち早く参入することで得られる利益やメリットのこと。

ファーストムーバーアドバンテージのメリットとしては、ブランドの確立、特許取得による市場の占有などが挙げられる。ファーストムーバーアドバンテージの例としては、池田菊苗が発見し、後に商品化された味の素が挙げられる。

既存市場で新サービスを提供するケースでもファーストムーバーアドバンテージが生じる。近年では、IT業界においてファーストムーバーアドバンテージが顕著に見られる傾向にあり、その例としてはTwitterやLINEなどを挙げることができる。

パーセプションマップ

英語:perceptual mapping
別名:知覚マップ
別名:知覚マッピング

市場における自社製品のポジションを把握するために作成する図のこと。

パーセプションマップは、比較対象となる要素をX軸とY軸に取る。要素には、値段(高いか安いか)や高級感(高級感があるか庶民的か)、トレンド(流行を追っているか、伝統を重んじているか)など、競合商品と比較しやすい要素を取り入れる。そして、自社製品と競合商品のポジションを決定しその位置にポイントする。

パーセプションマップにより、自社製品と競合商品との関係が把握できる。例えば、自社製品と近い位置に競合商品があれば、競合商品に対する戦略を立てたり、自社製品と近い位置に競合商品がなければ市場占有のための戦略を立てたりすることができる。

ビジネスマーケティング

英語:business marketing

法人顧客を対象とするマーケティング活動のこと。

ビジネスマーケティングでは、主にモノやサービスを提供する企業に対して、まず、どのようなニーズがあるのかといったことや、どのような価値を提供できるのか、また、どのような問題を解決できるのかといったことを調査する。そして、調査結果をもとに提供できる商品やサービスなどを決定し、企業に対して販売促進活動を行う。

ちなみに、マーケティング活動には、法人顧客を対象とするビジネスマーケティングの他に、個人消費者を対象とするカスタマーマーケティングがある。

プロセスコンサルテーション

英語:process consultation

企業や個人などの、人間システムを援助するプロセスに関する哲学や態度のこと。アメリカ合衆国の組織心理学者・エドガー・ヘンリー・シャイン(Edgar Henry Schein)が提唱した。

一般的なコンサルティングにおいては、クライアントに対して問題解決に向けた具体的なアドバイスを行うことが多い。一方、プロセスコンサルテーションでは、クライアント自らが考え、実行できる人間になるまでのプロセスに同行し支援を行う。

関連サイト:
Edgar Schein - MIT Sloan School of Management(英語)

プロダクトエクステンション

英語:product extension

製品の寿命を延ばすことを目的として既存のマーケティング戦略を見直し、新たな戦略を立てること。

プロダクトエクステンションでは、競合商品の台頭や時代背景などから戦略を練り直す。プロダクトエクステンションの例としては、デザインの変更や品質の改善、性能の向上、新機能の追加などが挙げられる。

レバードβ

読み方:レバードベータ
英語:levered β

株式市場の実績値に基づいて算出したβ値。アンレバードβに対する表現としてレバードβを用いるが、一般的には単にβ(ベータ)と呼ぶことが多い。

レバードβは、株式市場全体の変動幅に対する個別銘柄の変動幅である。例えば、レバードβが1.2の銘柄の場合、株式市場全体が5%上昇すればその銘柄の株価は6%上昇することになる。よって、レバードβが1を超える銘柄の株価は、株式市場全体の変動よりも大きく変動することになる。

マクロ環境分析

読み方:マクロかんきょうぶんせき

自社の企業活動に間接的に影響を与える外部環境の分析。SWOT分析を行う際に用いられる。

マクロ環境分析では、政治(politics)や経済(economy)、社会(society)、技術(technology)といった、いわゆるPESTをもとにして良い影響や悪い影響などをピックアップして分析を行う。

ちなみに、マクロ環境分析に対して、自社の企業活動に直接的に影響を与える外部環境の分析をミクロ環境分析という。

ミクロ環境分析

読み方:ミクロかんきょうぶんせき

自社の企業活動に直接的に影響を与える外部環境の分析。SWOT分析を行う際に用いられる。

ミクロ環境分析では、顧客(customer)、競合(competitor)、自社(company)といった、いわゆる3Cをもとにして良い影響や悪い影響などをピックアップして分析を行う。

ちなみに、ミクロ環境分析に対して、自社の企業活動に間接的に影響を与える外部環境の分析をマクロ環境分析という。

リソースベースドビュー

英語:resource-based view
英語:RBV

企業が持続的競争優位性を保つためには、企業の内部資源を活用することであるという考え。オハイオ州立大学のバーニー(J.B.Barney)によって提唱された。

リソースベースドビューでは、内部資源に価値があること(valuable)、希少性があること(rare)、模倣が困難であること(inimitable)、最適な組織であること(organization)といった、いわゆるVRIO分析の条件を満たすことが必要であるとしている。

最適資本構成

読み方:さいてきしほんこうせい

企業にとって最適とされる、有利子負債(他人資本)と株主資本(自己資本)の金額の構成比率。

最適資本構成では、企業価値を最大化するためにはどこから資金を調達すればよいか、また、調達額をいくらにすればよいかといったことを分析する。例えば、有利子負債によって調達した場合には、自己資本利益率が上昇して企業価値が高まるというメリットが生じる。その一方で、有利子負債が増加した分だけ倒産リスクが高まり、結果として企業価値の低下を招くことになる。このようなことから、リスクを押さえつつも企業価値の高まる地点を最適資本構成とするのが一般的とされている。

フェイスブック離婚

別名:FB離婚

「Facebook」の利用に起因する離婚の通称。

FacebookはSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の最大手であり、基本的に実名で利用される。Facebookを通じて知り合った異性と懇意になり、浮気関係に発展して、夫婦が離婚に至ってしまう場合がままあるとされる。

JKビジネス規制条例

別名:ジェーケービジネスきせいじょうれい 別名:JKビジネス包括規制条例 別名:JKビジネス禁止条例 別名:JKビジネス全面禁止条例
女子高校生(JK)が応接することを「売り」にしている接客業(JKビジネス)を全面的に規制する条例。特に、愛知県が2015年2月に公表した「県青少年保護育成条例」の改正案の通称。
愛知県は「県青少年保護育成条例」の改正案の中で、JKビジネスに類する営業行為を一律禁じる内容を盛り込んでいる。いわゆる「JKリフレ」の他、JKお散歩、ガールズバー、撮影・見学を趣旨とする業態なども対象となる。これらの業態は「有害役務営業」として定義・制限され、違反の疑いが生じた時点で立ち入り調査などを行うことが可能となる。
愛知県青少年保護育成条例の施行日は2015年7月1日となっている。全国初のJKビジネス規制条例に位置づけられる。

ニンニクリターン

別名:ニンニクリターン騒動

2014年末から2015年初頭にかけて、中国から韓国に向けて輸出されたニンニクが検疫で不適格と判定され中国側に返され、これに怒った中国側の農家や業者が抗議運動などを繰り広げるなどした一連の騒動。先立って発生した「ナッツリターン騒動」をもじった呼称として産経新聞などが用いている。

関連サイト:
中韓の「ニンニクリターン」騒動 悪いのはどっち? - 産経WEST