新語時事用語辞典とは?

2015年5月20日水曜日

香淳皇后例祭

読み方:こうじゅんこうごうれいさい

宮中で毎年6月16日に催される祭儀。西暦2000年の同日に崩御なさった香淳皇后を偲ぶ。祭儀は宮中において歴代天皇および皇族方の御霊を祀る皇霊殿にて行われる。また香淳皇后の御陵である武蔵陵墓地でも祭祀が行なわれる。

宮内庁ウェブサイトにおいて紹介されている宮中祭祀の一覧には、香淳皇后例祭の他に、1月7日の昭和天皇祭、1月30日の孝明天皇例祭、4月3日の神武天皇祭、7月30日の明治天皇例祭、12月25日の大正天皇例祭が主要祭儀として掲載されている。なお、先の天皇を偲ぶ祭儀は「先帝祭」とも呼ばれる。

関連サイト:
主要祭儀一覧 - 宮内庁

給桑

読み方:きゅうそう
別名:桑やり
別名:桑遣り

蚕(カイコ)に、餌である桑の葉をやること。養蚕における給餌作業。

宮中では明治4年から養蚕が営まれている。毎年春から初夏の季節にかけて、皇后陛下が皇居内の養蚕所にて給桑をはじめとする作業に携わっておられる。

宮中における養蚕は形式的・儀礼的な催しというよりもむしろ実際的な養蚕の営みといえる。飼育されている蚕は「小石丸」と呼ばれる品種で、生産された生糸は古来の宝物の修復などに用いられている。

関連サイト:
天皇皇后両陛下のご活動 - 宮内庁

原爆症

読み方:げんばくしょう
別名:原爆傷
別名:原子爆弾症
別名:原子爆弾傷

原子爆弾から発された放射線に被曝した影響で発症する病状・健康障害の総称。もっぱら広島・長崎における原爆投下による被爆者の被害を指す。

原爆症の主な症状としては、悪性腫瘍、白血病、慢性肝炎・肝硬変、白内障などがある。原爆が投下された当時の行動(爆心地と被曝地点との距離や滞在時間)などの関係が鑑みられ、原爆被害による発症と判定された場合に、その症状は原爆症であると認められる。原爆症と認定された者には国から特別手当が給付される。

原爆症の中には、被曝から十数年あるいは数十年ほど経て発症するケースもある。2000年代以降っも原爆症の認定基準の改定・緩和が行われ、より多くの被害者を救済する取り組みが講じられている。

関連サイト:
原爆症認定 認定制度について - 厚生労働省