新語時事用語辞典とは?

2015年5月26日火曜日

チアシード

英語:chia seeds

チア(chia)と呼ばれるシソ科植物の種。メキシコ周辺の原産と考えられている。ビタミン、ミネラル、食物繊維などを豊富に含み、食材に加えて摂取しやすいといった特徴があり、いわゆる「スーパフード」の一つとして紹介されることがしばしばある。

チアシードとは? - 株式会社ラティーナ

バター不足

読み方:バターぶそく
別名:バターの不足

バターの生産量の減少や消費量の急増などによって供給が需要を大きく下回る状況。2014年、2015年と、日本においてバター不足が生じている。

農林水産省がウェブ上に掲載した「バター不足に関するQ&A」では、2013年の猛暑などにより国内の生乳の生産量が大きく減少したことが、2014年のバター不足の大きな要因となったと説明されている。政府は前年の国内生産量の約2割に相当する1万3千トンあまりの冷凍バターを輸入でまかない、乳業事業者に供給している。

関連サイト:
バター不足に関するQ&A - 農林水産省

レプトスピローシス

別名:レプトスピラ症 英語:leptospirosis

病原性レプトスピラと呼ばれる細菌によりもたらされる感染症。人畜共通感染症(ズーノーシス)であり、ネズミ、ウシ、ウマといった保菌動物を通じて感染する。

病原性レプトスピラは生体の腎臓に定着しており、尿に混じって排出される。菌を含む尿に直接的・間接的に接触することで人間にも感染する。尿がかかった土や水に触れてレプトスピローシスに感染する場合もあり、野外で不衛生な土や水に触れる機会が増えると感染の危険も増す。

レプトスピローシスは数日から十数日程度の潜伏期間を経て発症する。症状の程度は一様でなく、軽度の場合は発熱、悪寒、頭痛といった風邪のような症状が、重症化すると下痢、嘔吐、黄疸、出血、喀血、腎不全などの症状が現れる場合もある。重症化したレプトスピローシスは「ワイル病」とも呼ばれ、死の危険が一気に高まる。

日本では1970年代頃までは年間50名以上がレプトスピローシスによって死亡していたとされる。近年では衛生環境の向上により、レプトスピローシスへの感染例は少なくなっていたが、根絶されたわけではなく、例年いくらかの感染者が出ている。東北大学は2015年5月に、東北地方でレプトスピローシスの再発生が見られるt報告、再流行の可能性があるとの懸念を表明している。

レプトスピローシスに対するワクチン等を用いた予防手段はない。野外作業やレジャーの際には不衛生な環境に接触しない注意が必要とされる。

関連サイト:
レプトスピラ症(ワイル病) Leptospirosis - 厚生労働省検疫所 レプトスピラ症 - 国立感染症研究所 レプトスピラ症 Leptospirosis - 東京都感染症情報センター