新語時事用語辞典とは?

2015年6月17日水曜日

過失往来危険

読み方:かしつおうらいきけん
別名:過失往来危険罪
別名:過失により往来の危険を生じさせる罪

過失により電車や船の往来に危険を生じさせること。ならびにその罪。

過失往来危険は、刑法第11章(往来を妨害する罪)第129条において規定されている。同章には電車や船の往来を妨害する(往来妨害)、電車や船を妨害によって破壊する(往来危険)、電車や船を転覆させたり転覆によって乗っていた者を死なせりする(汽車転覆等および同致死)、ならびにその未遂罪などに関する罪と罰則が列挙されている。

過失往来危険の罪を犯した場合、罰として30万円以下の罰金が科せられる。運行業務に携わっていた者が同じ罪を犯した場合、罰則は50万円以下の罰金から3年以下の禁固と重くなる。

関連サイト:
刑法 - e-Gov

出し子

読み方:だしこ
別名:だし子

「振り込め詐欺」とよばれる詐欺手口の中で、被害者に振り込ませた現金をATM(現金自動預け払い機)から引き出す役割、および、その役割を務める者のこと。

出し子と同様の役割名称で、ターゲット(被害者)に電話をかけて騙しにかかる役は「掛け子」呼ばれる。近年では振り込め詐欺が大規模に組織的に、システマティックに行われるケースが多くなっており、掛け子、出し子、統率役を含む詐欺集団は十数人から数十人に及ぶケースも少なくない。

出し子は上からの指示を受けてATMに直接足を運ぶ。いわば警戒された場所に赴くことになるため、振り込め詐欺を摘発する端緒となりやすい。

掛け子

読み方:かけこ
別名:かけ子

「振り込め詐欺」と通称される特殊詐欺の手口において、電話をかけて被害者を騙し、現金をATMに振り込むよう誘導する役割のこと、および、その役割を受け持つ者。

振り込め詐欺は、分業体制で組織的に行われることが多くなっている。掛け子は複数ある役割のうちの一つである。掛け子の他には、口座に振り込ませた金を引き出す「出し子」などの語も広く知られるようになっている。

掛け子は電話を通じて被害者と直にコンタクトを取る役割であり、電話を受けた側が機転を利かせるなどして対応できた場合には、詐欺組織の摘発のいとぐちとなる場合がある。同じく出し子も、ATMに直接赴くため、防犯カメラにうつった姿などから身元が割り出されやすい。

マルクス・ヴァーレンベリ賞

読み方:マルクス・ヴァーレンベリしょう
別名:ヴァーレンベリ賞
別名:マルクス・ヴァーレンベリ・プライズ
英語:Marcus Wallenberg Prize

森林・木材に関する科学研究や森林産業の分野における功績者を顕彰する制度。北欧スウェーデンのマルクス・ヴァーレンベリ財団が主催する。森林・木材科学の分野では最も権威ある賞として知られ、「森林のノーベル賞」の異名を取ることもある。

2015年6月、同年のマルクス・ヴァーレンベリ賞が「セルロースナノファイバー」の研究者である日本人3名へ贈られることが発表され、日本国内でも注目を集めた。

2015年マルクス・ヴァーレンベリ賞の日本人受賞を報じた東京大学大学院の案内によれば、マルクス・ヴァーレンベリ賞は、森林・木材科学において、重要な基礎研究や利用技術の発展に著しい貢献となる画期的な研究開発を奨励し、促すことを目的とする。2015年の受賞は日本人として初であり、アジア人としても初の快挙であるという。

関連サイト:
MWP アジアで初めてマルクス・ヴァーレンベリ賞を受賞 - 磯貝明 教授、齋藤継之 同准教授 - - 東京大学大学院農学生命科学研究科

公職選挙法

読み方:こうしょくせんきょほう
別名:公選法

国会議員や地方議会議員などの公職を選出する選挙について規定する法律。選挙の種類、選挙区、選挙権、選挙の進め方などについて具体的に規定されている。

公職選挙法は1950年に成立した。それまで選挙に関する法律として用いられてきた衆議院議員選挙法、参議院議員選挙法、および地方自治法の3法を集約・統合する形で成立した経緯がある。

2013年4月の衆議院特別委員会では、インターネットを使用した選挙運動を許容する趣旨を盛り込まれた公職選挙法の改正案が可決された。

2015年月の参議院本会議では、それまで20歳以上と規定されていた選挙権を18歳以上へと引き下げる改正案が可決し、成立することとなった。

関連サイト:
公職選挙法 - e-Gov

マイマイガ

別名:舞舞蛾
別名:舞々蛾

ドクガ科に分類される比較的大型の蛾(ガ)。メスの成虫は全身白色を特徴とする比較的大型の典型的な蛾の姿をしており、幼虫はこれも比較的大型で典型的な毛虫の姿をしている。春先に一斉に孵化して夏に羽化する。

マイマイガは、不用意に触れると肌の弱い人はかぶれる場合があるものの、取り立てて人に対し直接の危害をもたらす生物というわけではない。しかしながら、しばしば大量発生して生活の邪魔になり、また見る者に不快感を催させる。特に10年に1度ほどの周期で数年にわたる大量発生を繰り返すことが知られる。マイマイガの大量発生は街の景観を損なう要因でもあり、駆除方法について啓蒙活動を行っている市町村も少なからずある。

関連サイト:
マイマイガ - 札幌市