新語時事用語辞典とは?

2015年6月23日火曜日

妄想性障害

読み方:もうそうせいしょうがい
英語:paranoia
別名:パラノイア

現実には起きていないことを起きていると思い込んでしまう精神障害のこと。

妄想性障害における妄想の内容は、現実にあり得るかもしれない良くないことであり、例えば、友人から仲間外れにされている、誰かに狙われているといった内容である。ちなみに、現実にはあり得ない妄想をする場合の精神障害を統合失調症という。

妄想性障害になると日常生活に支障をきたすこともあり、中には犯罪を犯してしまうケースもある。

妄想性障害の患者は中年期が多いといわれ、薬物療法や精神療法などによって治療が行われる。

新興株式市場

読み方:しんこうかぶしきしじょう
別名:新興市場

主に、成長の期待できる企業に対して、資金調達や知名度の向上の機会を提供することで、将来は東証1部などの本則市場へのステップアップを視野に入れた企業向けの市場。会社設立からあまり年月の経過していない企業が上場している。

新興株式市場には、東京証券取引所(東証)のマザーズやJASDAQ(ジャスダック)などが挙げられる。

新興株式市場への上場基準は本則市場よりも緩やかで、例えば必要株主数については、東証1部の2200人以上に対し、マザーズやJASDAQでは200人以上となっている。この他、流通株式数や時価総額、事業継続年数、純資産額なども本則市場より緩やかになっている。

関連サイト:
新規上場基本情報 - 日本取引所グループ

慰霊の日

読み方:いれいのひ
別名:沖縄県慰霊の日

太平洋戦争における沖縄戦の犠牲者の追悼・慰霊を目的として、沖縄県が定めた日。激戦化した沖縄戦が終結した日とされる6月23日が慰霊の日に当てられている。

慰霊の日は1974年に県令として施行された。過去の惨禍に思いを馳せ、戦没者の霊を慰めると共に、平和を希求してゆくことを趣旨としている。

沖縄戦は1945年に集結しており、2015年6月23日で70年目にあたる。

サムの息子法

読み方:サムのむすこほう
別名:サンオブサム法
英語:Son Of Sam law
英語:New York's "Son of Sam" law

米国ニューヨーク州で制定された州法(New York State Executive Law)§ 632-aの通称。犯罪者が自身の犯罪歴を披瀝することによって(ビジネス化して)利益を得ることを禁じるもの。

「サムの息子」という名は、同法成立の契機となったニューヨークの連続(猟奇)殺人事件の犯人が名乗った通り名に由来する。この男は1970年代後半に複数名を殺害して逮捕された。程なく、とある出版社がその犯行経緯を手記として出版しないかと男に持ちかけ、その対価として多額の報酬を提示した。このことが明るみに出たことで大きな議論がわき起こった。サムの息子法はこの騒動に対応するかのようにして制定されている。

日本にはサムの息子法に該当する法律は特にない。しかしながら、2015年半ば現在、いわゆる神戸連続児童殺傷事件を1997年に起こして服役していた男の手記が刊行されたことで「犯罪歴のビジネス化」の是非を問う議論が一躍盛んとなり、サムの息子法にも注目が集まっている。

関連サイト:
Relates to preventing defendants from making any profit from their crimes - New York State Senate

北京広州高速鉄道

読み方:ペキンこうしゅうこうそくてつどう
別名:京広高速鉄道
別名:京広高鉄

中国の北京と広州とを結ぶ高速鉄道。高緯度に位置する中国の首都・北京から、南端にほど近い広東省の中心都市・広州まで、ほぼ中国全土を南北に縦断する。2012年12月に全線開通した。さらに香港までの延伸計画が進められている。

中国紙「人民網」によれば、北京広州高速鉄道の全長は2298キロメートルに及ぶ。これは高速鉄道の路線としては世界最長となる。いわゆる在来線で移動しようとすれば30時間かかる行路であるが、高速鉄道が開通したことによって移動時間は8時間に短縮されているという。

関連サイト:
京広高速鉄道の全線開通が伝えることは? - 人民網日本語版 2012年12月28日

南桑山油田

読み方:みなみくわやまゆでん

新潟件新潟市の南東部、秋葉区と五泉市にまたがる油田。国際石油開発帝石株式会社が2004年に開発事業を開始し、2015年現在までにおよそ100万バレル(16万キロリットル)の原油が産出されている。

国際石油開発帝石は2015年6月に、南桑山油田3号井の深度3900メートル付近から新規の油層を発掘したと発表した。新たに見つかった油層は24メートルほどの厚さがあるという。6月22日付の報道発表では、新規油層の総油量については特に言及されていないが、一日の原油生産量は従来の3倍程度に増加することが期待されるとしている。

関連サイト:
新潟県 南桑山油田における新規油層の発見について(PDF) - 国際石油開発帝石

ライトダウンキャンペーン

環境省が2003年に開始した、二酸化炭素の排出量削減を目的に特定日時の一斉消灯を呼びかけるキャンペーン。夏至の6月2日と七夕の7月7日の2夜、20時から22時の2時間にわたって,ランドマーク等の施設のライトアップや一般家庭の照明利用を控えるようはたらきかけ、電力消費の削減と地球温暖化問題への啓発を行う。

環境省はライトダウンキャンペーンの参加者を募っており、参加を表明(申告)した施設や団体の数をもとに、ライトダウンによって削減された電力量を公表している。キャンペーンへの参加や消灯は義務というわけではなく、あくまで各自が可能な範囲で自発的に取り組む活動とし位置づけられている。

ライトダウンキャンペーンは2003年に夏至の日を対象として開始された。2008年の洞爺湖サミットを契機に「クールアースデー」に指定された7月7日にも実施するようになった。

洞爺湖サミットが催された2008年の7月7日に実施されたライトダウンキャンペーンでは、およそ7万6千施設がライトダウンに参加し、申告ベースで237万kWhの電力量が節約されやとされる。これは二酸化炭素排出量に換算すれば925トン分、約6万4千世帯が1日に排出する二酸化炭素排出量に相当する量であるという。

関連サイト:
ライトダウンキャンペーン - 環境省