新語時事用語辞典とは?

2015年9月3日木曜日

オーバーウェイト

英語:over weight

資産運用の際に、特定の投資対象を基準となる指数の資産分配よりも比率を高くすること。

例えば、ある投資信託の投資配分がA株30%、B株50%、C株20%だとする。この投資信託を基準に資産運用する場合、同様の投資配分で各社の株式を購入することになる。しかし、資産運用者がA株に妙味があると判断した場合、A株の投資配分を高くし、他の株式の投資配分を低くすることがある。この場合のA株をオーバーウェイトという。

ちなみに、比率を低くすることをアンダーウェイト、比率を据え置くことをイコールウェイトという。

アンダーウェイト

英語:under weight

資産運用の際に、特定の投資対象を基準となる指数の資産分配よりも比率を低くすること。

例えば、ある債券インデックスの投資配分が日本20%、米国10%、ドイツ5%のように設定されていたとする。このインデックスを基準に資産運用する場合、同様の投資配分で各国の国債を購入することになる。しかし、日本への投資リスクが高くなったと判断した場合、日本国債への投資配分を低くし、他国の投資配分を高くするなどして運用することがある。このように、基準とする投資配分よりも低くすることをアンダーウェイトという。

ちなみに、比率を高くすることをオーバーウェイト、比率を据え置くことをイコールウェイトという。

イコールウェイト

英語:equal weight

資産運用の際に、特定の投資対象を基準となる指数の資産分配と同様にすること。

投資家が、投資信託や債券インデックスなどを基準として分散投資する場合、独自の投資判断を加えることがある。例えば、投資比率がA社15%、B社10%、C社5%のような投資信託に対して、A社を12%、C社を8%とするファンドを組むことがある。このようなファンドの組み替えを行った際に、基準となる指標と同じ比率にすることをイコールウェイトという。

ちなみに、比率を高くすることをオーバーウェイト、比率を低くすることをアンダーウェイトという。

改正マイナンバー法

読み方:かいせいマイナンバーほう

マイナンバー(税と社会保障の共通番号)の利用範囲を広げることを目的とした、マイナンバー法(行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律)の一部を改正する法律。2015年9月3日に成立した。

改正マイナンバー法では、マイナンバーが利用できる範囲を金融機関や医療機関まで広げている。金融機関においては、預貯金口座へのマイナンバーの付番を可能としており、医療機関においては、保健事業の事務における利用や予防接種に関する事務における接種履歴の連携を可能としている。

関連サイト:
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 - e-Gov

マクラレンオシレーター

英語:McClellan Oscillator

騰落銘柄数をもとに、相場の強弱を調べるテクニカル指標のこと。

マクラレンオシレーターは、当日の値上がり銘柄数から値下がり銘柄数を引いた数を求め、その数の19日EMAから39日EMAを差し引いた数である。マクラレンオシレーターは、0を中心に推移し、プラスの場合は相場は上昇傾向にあり、マイナスの場合は下降傾向にあると判断する。

ちなみに、マクラレンオシレーターは、ヒンデンブルグオーメンでも用いられている。

JKS47

読み方:ジェーケーエスフォーティーセブン
別名:呪殺祈祷僧団四十七士
別名:呪殺祈祷僧団74士

社会問題や政治問題への抗議を「祈祷」のパフォーマンスで表明する、仏僧の集団。抗議対象の元凶に位置づけられる者を「呪殺」すべしという祈祷の催しを行っている。

JKS47は、1970年代に発足した「公害企業主呪殺祈祷団」を前身とする。2015年、安保法案と原発再稼働への反対を表明するため再結成され、当世風の呼称として「JKS47」の通称が設けられた。2015年8月には経済産業省の前で「呪殺祈祷会」を催し、死者の裁きが下されるようにとの祈祷を行っている。

JKS47の立ち上げ人をはじめとする中心メンバーは日蓮宗や法華宗の寺院の住職を務める僧が連なっている。その意味では、JKS47はただの念仏パフォーマンス集団というわけでもない。

成人年齢の引き下げ

読み方:せいじんねんれいのひきさげ
別名:成人年齢の引下げ
別名:成人年齢下げ
別名:成人年齢引き下げ
別名:成年年齢の引下げ

法的に「成人」と見される年齢を、より年若い年齢へと引き下げること。とりわけ、日本において「20歳以上」と規定されてきた成人年齢を法改正によって「18歳以上」などのように変更する案・構想を指す場合が多い。

日本では、民法が制定された当初(明治時代)から20歳以上を成人年齢と規定している。ちなみに具体的根拠としては民法第4条の「年齢二十歳をもって、成年とする」との規定を挙げることができる。ただし、世界の国々は必ずしも20歳をもって成人とする国ばかりではなく、むしろ18歳を成人年齢とする国や州の方が多数といえる。

2007年に国民投票法が成立し、国民投票の選挙権は18歳以上の者に認められると規定された。この規定に合わせる形で成人年齢そのものを18歳以上と定める構想が具体的に検討されている。なお、国民投票法は18歳以上に投票権を認めてはいるもの、「必要な法制上の措置」を講じる必要があるとも規定しており、必要な措置が整備されないうちは従来どおり20歳以上を投票権者とする旨が記載されている。

2012年2月23日には、衆議院憲法審査会が総務省、法務省に対して意見の聴取を行っている。2015年には政権与党である自民党が成人年齢の引き下げを求め、飲酒や喫煙も同じく18歳から認めるよう提言している。

関連サイト:
民法の成年年齢の引下げについての意見 - 法務省

グリーンバード

英語:green bird

地域清掃活動に取り組むNPO。2003年にNPO法人として発足した。原宿表参道のゴミ拾いプロジェクトとして始まり、後に全国的な活動として広がった。さらにスリランカやシンガポール、パリといった海外の都市にも活動の輪を広げつつある。

グリーンバードは「きれいな街は、人の心もきれいにする」を理念として掲げている。必ずしもゴミを拾い活動に参加することが大事とは位置づけられておらず、「自分はゴミをポイ捨てしない」という気持ちを持つことをまずは奨励している。

グリーンバードに協賛している企業も多い。日本コカ・コーラやナイキ・ジャパンなども年間協賛企業として名を連ねている。

関連サイト:
ゴミ拾いボランティアのNPO・グリーンバード

海翔

読み方:かいしょう
英語:Kaisho

寄神建設が保有する日本最大級の起重機船。いわゆるクレーン船。業界一とされる4100トンの最大吊能力に加え、ミリ単位の作業が可能という精度の高さを誇る。

海翔はこれまでに東京湾横断道路、阪神高速道路湾岸線、牛根大橋などの建設に用いられた実績がある。牛根大橋は鹿児島県垂水市と桜島をつなぐ主要な連絡路で、全長381メートルあるが、現場で建設するのではなく組み立て済みの橋を海翔が設置地点まで吊り下げて運搬するという手法がとられた。

寄神建設は海翔に次ぐ(業界2位の)4000トンの吊能力を持つ「洋翔」も保有している。

関連サイト:
起重機船 - 寄神建設

日立高精度放射線治療研修センター

読み方:ひたちこうせいどほうしゃせんちりょうけんしゅうセンター

日立製作所と日本アキュレイが共同で設立した放射線治療の研修施設。治療室をほぼ再現した設備環境の中で、日本アキュレイの「トモセラピーシステム」と呼ばれるX線使用システムの実機を使用して治療の研修を受けることができる。

関連サイト:
日立高精度放射線治療研修センター - 株式会社日立メディコ