新語時事用語辞典とは?

2015年9月15日火曜日

海外派遣3原則

読み方:かいがいはけんさんげんそく
別名:海外派遣三原則

2015年に自由民主党、および、公明党が成立を目指す安保法案について、公明党が主張する自衛隊の海外派遣に関する3つの方針のこと。

海外派遣3原則の具体的な内容は、自衛隊が海外で活動するにあたり、国際法に照らして正当な理由があること、派遣には国会の承認を要すること、自衛隊員の安全確保の3点となっている。

シリアル限月

読み方:シリアルげんげつ

先物取引やオプション取引などで設定されている3月、6月、9月、12月などの四半期ごとの限月以外の限月のこと。

シリアル限月は、日経225ミニなどで設定されている。例えば、10月であれば、四半期ごとの12月限月と翌3月限月に加えて、シリアル限月の10月限月や11月限月、1月限月などが追加される。

新型痴漢

読み方:しんがたちかん
別名:新型チカン
別名:新型痴漢行為

通勤電車などにおける痴漢行為のうち、従来のいわゆる痴漢とは趣を異にする、新手の痴漢行為を指す呼び名。2015年半ば頃に大手メディアなどのが用い始めている。

従来は、痴漢といえば女性の身体に手を伸ばして直に触ろうとするような行為を典型としていた。新型痴漢は、混雑する電車の状況を利用して女性に密着し、電車の揺れやカーブのどさくさに紛れて体を触ろうとしたり、あるいは、まぢかで凝視したり匂いを嗅いだりすることで痴漢的な満足を得ようとする。

新型痴漢は偶発的に触れてしまった状況と区別しにくく、被害に遭う女性の側としては声を上げにくい。男性側としても、不可抗力により意図せず接触してしまっただけで痴漢と見なされる冤罪のリスクが高まる。新型痴漢の行動そのものは目新しい手口というわけではないが、注意すべき痴漢のあり方として改めて注目されつつある。



くじらの博物館

読み方:くじらのはくぶつかん
別名:太地町立くじらの博物館
別名:太地町立クジラの博物館
別名:町立くじらの博物館
別名:タイジホエールミュージアム
英語:Taiji Whale Museum

和歌山県の太地町に所在する、クジラをテーマとする博物館。

くじらの博物館には各種クジラの骨格標本やセミクジラの実物大模型、捕鯨船や漁具などをが展示されており、イルカショー用のプールや、近海の魚とイルカが泳ぐ水族館などが併設されている。クジラの生態やクジラと人との関わりの歴史を学び、また鯨類を身近に感じる体験ができる。「クジラの歯磨き」のようなイベントも定期的に行われている。

くじらの博物館は太地町の伝統的捕鯨(古式捕鯨)と縁が深い。太地町は古式捕鯨の歴史と伝統を今に伝え、イルカ追い込み漁を現在でも行っている。このため、捕鯨反対を訴えて活動している(過激な活動に及ぶこともある「エコテロリスト」として知られる)団体・シーシェパードなどが、太地町を批判の矢面に立たせて批判活動を展開している。シーシェパードは太地町に滞在して活動することもあり、くじらの博物館にもシーシェパードの構成員と思われる外国人男女が訪れて(観光ではない)活動を行うことがある。

2015年、世界動物園水族館協会(WAZA)が、日本の水族館が主に追い込み漁を通じてイルカを入手していることを問題視し、日本動物園水族館協会(JAZA)に対してイルカ入手法の改善を要求、受け入れない場合はWAZAの協会員資格を停止すると通達した。JAZAは漁による入手を廃止してWAZAに残留する方針を取った。くじらの博物館はJAZAを脱会し、追い込み漁を継続する方針を取った。

関連サイト:
太地町立くじらの博物館

慶応医学賞

読み方:けいおういがくしょう
別名:慶應医学賞
英語:The Keio Medical Science Prize

医学および生命科学の分野において顕著かつ創造的な研究業績をあげた研究者を顕彰する制度。慶應義塾医学振興基金が主催するもので、受賞者は慶応義塾塾長の名において決定、発表される。

慶応医学賞は1996年に創設され、2015年で第20回を数える。この間、慶応医学賞受賞者のうち6名が後にノーベル賞を受賞している。

2015年の第20回慶応医学賞では、大隅良典、ならびにジェフリー・ゴードンの両名が慶応医学賞受賞者に選定された。

関連サイト:
THE KEIO MEDICAL SCIENCE PRIZE