新語時事用語辞典とは?

2015年10月30日金曜日

航行の自由作戦

読み方:こうこうのじゆうさくせん
英語:Freedom of Navigation Operation
英語:FONOP

アメリカ合衆国の海軍が、国連海洋法で規定されている航行の自由を示すことを目的として、軍艦を航行させる計画。

航行の自由作戦は、領海問題など国際的な問題が発生した時に実行される作戦で、対象国の行動抑止を目的として行われる。

近年においては、2015年10月にイージス駆逐艦が南シナ海のいわゆる「赤い舌」と呼ばれているスービ礁やミスチーフ礁の近海を航行している。スービ礁は中国、台湾、ベトナムが、ミスチーフ礁は中国、ベトナム、フィリピンが主権を主張しているが、どちらも中国によって実効支配されている。

関連サイト:
海洋の国際法秩序と国連海洋法条約 - 外務省

金銭解決制度

読み方:きんせんかいけつせいど
別名:解雇の金銭解決制度

解雇された社員が会社を相手取って裁判を起こし、判決で解雇は無効となった場合、会社はその社員に対して金銭を支払うことで会社を退職させることができる制度。

金銭解決制度は、安倍晋三・第96代内閣総理大臣の成長戦略に含まれる、雇用制度改革の検討課題の1つである。金銭解決制度は一部の欧米の国々で採用されている制度だが、2015年10月現在、日本では採用されておらず、厚生労働省を中心に議論が行われている。

なお、日本労働組合総連合会(連合)では、金銭解決制度を「カネさえ払えばクビ切りが自由になる」として反対の立場を表明している。

関連サイト:
カネさえ払えばクビ切り自由化【解雇の金銭解決制度の導入】 - 日本労働組合総連合会

元本リスク

読み方:がんぽんリスク

株式取引において、取引成立後に相手方から証券や金銭などを取りはぐれる危険のこと。

元本リスクは、買い方が代金を支払ったにもかかわらず証券の引き渡しを行わない場合や、証券の売り方が証券を差し出したにもかかわらず代金が支払われないことなどが挙げられる。元本リスクを排除する手段の1つとして、DVP決済が挙げられる。

DVP決済

読み方:ディーブイピーけっさい
英語:DVP settlement
英語:delivery versus payment settlement

株式取引において、証券や金銭などの取りはぐれが生じないようにする決済方法の1つ。

DVP決済は、元本リスクを排除することができるという特徴がある。DVP決済では、証券の引き渡しが行われることを条件に代金を支払ったり、代金の支払いが行われることを条件に証券を引き渡すといった条件のもとに取引が行われる。

GTD

読み方:ジーティーディー
英語:good till date

株式取引や外国為替証拠金取引(FX)などにおける注文方法の1つで、指定した日付まで注文内容を有効にすること。

GTDは、売買注文の際に注文を有効にする日付を指定する。これにより、指定した日付まで注文内容が有効になる。GTDは指値注文に追加して指定することが多く、例えば、1000円で100株の買い指値注文をしたい時などに利用することができる。

GTDは、出張や旅行などで注文のタイミングを逃しやすい時に用いられることが多い。なお、GTDで指定した当日の立会が終了した時点でDTDは無効となる。GTDの有効期限は証券会社により異なるが、一般的には255日程度まで先の日付を指定することができる。