新語時事用語辞典とは?

2015年11月2日月曜日

検察審査員

読み方:けんさつしんさいん

検察審査会で、検察官が被疑者を裁判にかけなかった事件について審査する人のこと。

検察審査員は、20歳以上の日本国民で、くじ引きによって11名が決定されれる。11名の検察審査員によって検察審査会が開かれる。任期は6か月となっている。

検察審査員は、検察庁の所有している事件に関する記録などをもとに、国民の視点で審査を行う。なお、法律的な問題が発生した時は弁護士などの審査補助員の助言を求めることができる。審査の結果、検察審査員が起訴すべき、あるいは、さらに捜査すべきと判断した場合、検察官は改めて事件を検討することになる。

審査補助員

読み方:しんさほじょいん

検察審査会の弁護士によって構成される人のこと。

審査補助員は、検察審査員が法律上不明な点が発生した時に助言を行うことを職務としている。具体的には、検察審査会において審査されている事件に関係する法令の解釈の説明や問題点、その問題点に対する証拠整理などを行う。

審査補助員は、2009年の改正検察審査会法の施行により設置された職務で、1つの事件に対して1人が選任されることになっている。

関連サイト:
検察審査会法 - e-Gov

試験観察

読み方:しけんかんさつ

家庭裁判所の扱う少年事件において、一定の期間、少年を家庭裁判所調査官の観察下におくこと。

家庭裁判所では、少年事件の調査、審判を行うが、少年に対する処分をすぐに決定できないと判断した場合、試験観察にすることができる。

試験観察は、家庭裁判所調査官が少年に対する生活指導を行いながら、少年が更生へ向かっているかどうかを判断するものである。なお、観察の際は補導委託を行うこともある。

試験観察の期間が終了すると保護観察や少年院送致、検察官送致、児童自立支援施設送致などの処分が下される。

補導委託

読み方:ほどういたく

試験観察の際に、少年を一般家庭や施設などに預けて観察すること。

補導委託は、少年事件を起こした少年を一定の期間、一般の家庭で生活させて、どのように更生していくのか観察することを目的としている。補導委託は、飲食店や農業などを営む個人宅や児童福祉施設、更生保護施設などが用いられる。

補導委託による試験観察が終了すると保護観察や少年院送致などの処分が下される。

こころのプロジェクト

別名:JFAこころのプロジェクト

日本サッカー協会が、子どもたちの心身の健全な成長に寄与することを目的として取り組んでいる活動の名称。

こころのプロジェクトは、主に小学生を対象に夢を持つことの大切さや仲間と協力することの大切さなどを授業や実技を通じて伝えている。授業や実技には、Jリーグやなでしこリーグの選手が教師として迎えられる。

こころのプロジェクトは、2007年4月に活動をスタートし、2015年までの間に7000回以上実施されている。2015年以降は、日本プロ野球選手会も協力参加することが決まっている。

関連サイト:
JFAこころのプロジェクト - 日本サッカー協会