新語時事用語辞典とは?

2015年11月12日木曜日

下流老人

読み方:かりゅうろうじん

経済的な余裕がなく、貧困生活を送る高齢者のこと。

下流老人は、特定非営利活動法人ほっとプラス代表・藤田孝典による造語で、著書『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』の中では「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」と定義している。

下流老人の定義とされる生活保護基準相当とは国の定める最低生活費のことである。下流老人は、最低生活費と同等、あるいは、それ以下で生活している高齢者ともいえる。

なお、「下流老人」の語は2015年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補にも挙げられている。

関連サイト:
特定非営利活動法人ほっとプラス

上級国民

読み方:じょうきゅうこくみん

社会的な地位などによって、特別な権利を得た人を揶揄する言葉。

上級国民は造語で、2015年の五輪エンブレム問題の経緯説明の際、五輪組織委員会の武藤敏郎が「一般国民」という言葉を用いたことが発端とされる。インターネット上では、「国民」という表現を「一般国民」と表現した武藤敏郎の経緯説明が上から目線であるという話題がSNSなどを通じて広まっていった。その後、一般国民に対比した語として上級国民という言葉が生まれたとされる。

なお、「上級国民」の語は2015年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補にも挙げられている。

サードウェーブコーヒー

英語:third wave of coffee

コーヒー豆の産地や焙煎方法にこだわり、1杯ずつハンドドリップで淹れるコーヒーのこと。

サードウェーブコーヒーのサードウェーブは「第3の波」の意味で、コーヒーのトレンドの変化を表したものである。

第1の波は1970年代前の安価なコーヒーが流通した時である。第2の波は1970年代以降の味を追求するコーヒーが流行した時である。第2の波で登場したのがスターバックスをはじめとするシアトル系のコーヒーチェーンである。第3の波は、第2の波をさらに追求したもので、豆の品質や焙煎方法、ドリップ方法などにこだわったコーヒーの流行である。日本においては2015年頃から流行し、「サードウェーブコーヒー」の語は2015年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補にも挙げられている。

1億総活躍社会

読み方:いちおくそうかつやくしゃかい
別名:一億総活躍社会

すべての日本国民が、職場や家庭、地域などにおいて、もっと活躍できる社会のこと。安倍晋三・第96代内閣総理大臣が打ち出した「アベノミクス新3本の矢」の戦略の1つ。

安倍総理は2015年に、強い経済力を持つ日本を取り戻すために、名目GDPを490兆円(2014年度)から600兆円へ引き上げるという数値目標を掲げた。目標達成には1億総活躍社会が不可欠であるとし、実現のために1億総活躍社会担当大臣を置いたり、国民から広く意見を取り入れる機関として一億総活躍国民会議を開催したりするなどの施策を行っている。

なお、「1億総活躍社会」の語は2015年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補にも挙げられている。