新語時事用語辞典とは?

2015年12月7日月曜日

日常生活自立度

読み方:にちじょうせいかつじりつど

認知症高齢者の重度を表す指標のこと。

日常生活自立度は、要介護、あるいは、要支援の認定を受けた人への調査の際に用いられる認定調査票に記載されるものである。

日常生活自立度は、I、II、III、IV、Mの5段階に分かれておりIが軽度でMが重度となっている。Iは、何らかの認知症を有しているが日常生活は家庭内及び社会的にほぼ自立していると判断した場合である。IIは、日常生活に多少の支障はあるものの誰かが注意していれば自立できると判断した場合である。なおIIは、重度によりIIaとIIbに分類される。

日常生活自立度のIIIは、日常生活に支障があり介護が必要と判断した場合である。IIIについてもIIIaとIIIbに分類される。IVは、日常生活に支障があり意思疎通の困難が見られ常に介護を要すると判断した場合である。

日常生活自立度のMは、せん妄や妄想、興奮、自傷など、著しい精神症状や問題行動、重篤な身体疾患が見られ、専門医療が必要と判断した場合である。

クソバイス

クソのようなアドバイスのこと。イラストエッセイストの犬山紙子によって作られた語。

クソバイスは、「早く結婚したほうがいいよ」のように、良かれと思って発言した言葉や持論が、相手にはどうでもいいこと、あるいは、余計なお世話、事情も知らずにと捉われてしまうようなアドバイスを指す。

なお、犬山紙子の執筆した書籍『言ってはいけないクソバイス』では、さまざまなシーンでのクソバイスを紹介している。また、クソバイスを言われた時の切り返し(クソバイス返し)も併せて紹介している。

関連サイト:
クソバイスって何!? - 犬山紙子オフィシャルブログ

MCI

別名:軽度認知機能障害
別名:軽度認知障害
英語:Mild Cognitive Impairment

日常的な生活に支障はないが、一部の認知機能に障害が発生すること。健常者と認知症の中間にあたる。

MCIにおける認知機能には、記憶や判断、理解、思考、学習、計算、言語などが挙げられる。これらの認知機能のうち、いずれかに問題があると判断した場合はMCIとして認められる。認知機能の低下によりMCIから認知症へ進行することがあるが、MCIと診断された全ての人が認知症になるわけではない。

厚生労働省が2010年に発表した資料によれば、65歳以上の高齢者(2874万人)のうち、MCIは380万人いるという推計結果が出ている。

関連サイト:
『介護現場の実態と課題』~ケアマネジャーの立場から~