新語時事用語辞典とは?

2017年1月25日水曜日

デフレマインド

別名:デフレ心理
英語:deflation mindset
英語:deflationary mindset

長期にわたるデフレ(デフレーション)を経て世間に浸透し定着してしまった考え方、心理状態、消費の傾向などを指す語。

たとえば、余分な出費は極力減らして、必需品も安物を選び、手元に残った資金は将来のために貯蓄する、という生活様式はデフレマインドの典型例といえる。デフレ経済のもとで消費活動を抑制し、安い商品を求める。企業側も商品を安く売るために人件費を設備投資を削減し、さらに収益を将来のために留保する。そうした考え方にすっかり染まってしまうと、少し景気が回復の兆しを見せても容易には財布の口を緩めない。景気回復が実感できないどころか回復する芽をもつぶしかねない。

デフレマインドは、2010年代半ば現在、デフレを脱却しつつある状況下で浮上してくる課題のひとつとしてしばしば言及される。

災害派遣要請

読み方:さいがいはけんようせい
別名:災派要請

自治体が自衛隊へ「災害派遣」を要請すること。都道府県知事が要請を受けた防衛大臣の命により派遣される。

災害派遣要請は、当の自治体だけでは対応が追いつかない規模の災害が発生した際に行われる。地震、風水害、火山噴火、あるいは雪害などでもの災害派遣要請が行われる場合がある。自然災害の他に、大規模な火災や海難事故、遭難者の捜索・救出などでも要請されることがある。

災害派遣された自衛隊の任務は多岐にわたる。災害の種類や現場の状況によって、物資の輸送から給水、医療、、行方不明者の捜索や救助なども行う。

関連サイト:
災害派遣の仕組み ― 陸上自衛隊

2017年1月24日火曜日

JERA

読み方:ジェラ
別名:株式会社JERA
別名:JERA Co., Inc.
別名:Japan Energy Era

東京電力と中部電力の合弁会社として設立されたエネルギー事業者。火力発電にかかる事業を主とし、東京電力・中部電力の既存の火力発電関連事業を統合・継承する。国内の火力発電所の新設や置き換えに加え、新規の燃料調達・燃料関連事業、海外発電事業の新規展開なども行っていくとしている。

JERAは2014年の基本合意に基づき2015年4月に設立された。同2015年10月に燃料輸送事業および燃料トレーディング事業を統合、翌2016年7月には既存の燃料調達事業や海外発電事業などを統合している。2017年にはLNG(液化天然ガス)の海外からの調達、他者への納入なども開始している。

2017年1月21日土曜日

施政方針演説

読み方:しせいほうしんえんぜつ

国会(通常国会)の開会にあたり、内閣総理大臣が衆議院と参議院の本会議場でそれぞれ行う演説。その年の行政について内閣府の方針を示す、内閣の所信表明という意味合いが強い。

内閣総理大臣による施政方針演説と併せて、外務大臣による「外交演説」、財務大臣による「財政演説」、経済財政政策担当大臣による「経済演説」も、慣例として行われている。

2017年1月18日水曜日

小学8年生

読み方:しょうがくはちねんせい

小学館が刊行する全学年向けの学年誌。「小学二年生」2017年3月号増刊として、2017年2月15日に発売される。

小学8年生は1年生~6年生の全学年を対象とする。内容も付録も全学年向けのものとなる。「8」の字が白抜きのデジタル調にデザインされており、任意に塗りつぶすことで1~6どの数字も表示できることを示す。

小学館はかつて「小学一年生」から「小学六年生」まで各学年向けの学年誌を刊行していたが、時勢と共に休刊が相次ぎ、2017年現在まで存続している雑誌は「小学一年生」のみとなっている。「小学8年生」は小学二年生の増刊号と位置づけられているが、当の小学二年生は2016年いっぱいで休刊している。

関連サイト:
小学二年生 増刊号「小学8年生」 ― 小学館ファミリーネット

ハードブレグジット

別名:イギリスのEU強硬離脱
英語:hard Brexit

イギリスがEU(欧州連合)から離脱するに当たり、EU市場との決別を含む強硬路線で離脱すること。2017年1月現在、来るEU離脱のシナリオの一つとして、「ソフトブレグジット」と対比して言及される。

ソフトブレグジットは経済的にはEUの市場経済とのつながりを保ったままEUを脱退する筋書きである。従来通りEU経済圏で経済活動を維持できるが、その代償としてEU側からの移民受け入れ要請にはある程度応じなくてはならなくなる等の妥協が避けられない。

ハードブレグジットは経済的打撃を受けることを承知で、市場経済もEUから手を引く筋書きである。EUという単一の市場から撤退しても移民の受け入れをはじめとする要請を甘んじて受け入れることはしない姿勢を取ることになる。

特別背任罪

読み方:とくべつはいにんざい

企業経営者などが任務に背く行為をはたらき、企業や社債権者に損害をもたらす罪。

特別背任罪は、会社法の第960条・第961条、保険業法の第322条・第323条など、複数の法において規定されている。

会社法第960条は「取締役等の特別背任罪」に関する規定である。罰則は10年以下の懲役か1000万円以下の罰金かのいずれか、もしくはその両方が科される。

会社法第960条は「代表社債権者等の特別背任罪」に関する規定であり、こちらは代表社債権者、または決議執行者を対象とする。罰則は5年以下の懲役か500万円以下の罰金か、あるいは両方が併科されるか、である。

関連サイト:
会社法 ― e-Gov
保険業法 ― e-Gov

2017年1月12日木曜日

パルクール

別名:parkour

走行・跳躍・壁のぼりといったアクロバティックな動きを駆使して、身体能力をたよりに建物等の障壁を乗り越えていく運動術。リアル忍者スポーツと形容される場合がある。

パルクールそのものは競い合うものではなく、競技というよりはパフォーマンスに近い側面がある。1980年代に誕生して以来、スポーツ競技として認められることがなかったが、2017年1月に英国がパルクールをスポーツとして正式に認めた、とロイター通信が報じている。

関連サイト:

ピザゲート

別名:ピザゲート事件
英語:Pizzagate

2016年終盤に米国で発生した、荒唐無稽な陰謀論に過ぎないデマに端を発する襲撃事件の通称。デマ中のキーワードであった「ピザ」と、米国史上屈指のスキャンダル事件であった「ウォーターゲート事件」をもじった呼称。

ピザゲート事件は、ウィキリークスを通じて暴露された米国民主党幹部のメールに巧妙な隠語・暗号が潜まれているという憶測・こじつけ解釈を、真に受ける人が現れて現実世界で実力行使に打って出た、という点において前代未聞である。

米民主党の「ピザゲート」? 偽ニュースや陰謀論の生まれ方 ― BBCトレンディング


プラネット・ナイン

英語:planet nine

太陽系の惑星の第9番目に位置すると目される惑星の通称。太陽系外縁を、遠大な年月をかけて公転しているものと仮定されている。

プラネット・ナインの存在は2010年代半ばに仮説として提唱された。2016年には米国の研究者が存在の証拠となり得る痕跡を見出したと発表している。ただし、直接に観測されたものではなく、2016年時点では存在は立証されてはいない。

太陽系の惑星は太陽に近い順に水・金・地・火・木・土・天・海、と8つある。かつては冥王星が第9番目の惑星として名を連ねていたが、2000年代に惑星の要件を満たさないとして「準惑星」の位置づけに変更されている。

2017年1月11日水曜日

ミニロケット

JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発した小型ロケットの通称。全長10メートル未満、幅は1メートル未満の電柱ほどの小サイズを特徴とする。超小型の観測衛星の打ち上げが主な用途である。

ミニロケットは民生技術を用いたロケット開発の実証機として開発されている。「S-310」、「S-520」、「SS-520」がこれまでに構築されている。

関連サイト:

2017年1月10日火曜日

プレミアムフライデー

英語:premium-friday

毎月末の金曜日の就業時間を早めに切り上げることで、労働時間の縮減・是正ならびに経済活動の振興を促そうとする官民連携の取り組み。経済産業省や経団連が中心となり、各企業へ導入を呼びかける形で推進される。強制的に適用されるというわけではない。

プレミアムフライデーは、月末の金曜は午後3時には仕事を終えることを目安として掲げている。日中から自由に活動できる時間が生まれることで、外食・買い物・観光といった消費活動を促したり、自宅でゆっくり過ごす等の充実した時間の過ごし方が可能になると目される。

2016年12月に第1回協議会が開催され、実施方針が決定。翌2017年2月からの実施が予定されていると報じられている。

関連サイト:
プレミアムフライデー
プレミアムフライデーの実施方針・ロゴマークが決定しました

2017年1月6日金曜日

ブラックワード

英語:black word

忌避あるいは排除の対象となる語句のこと。

特に、迷惑メール(スパムメール)対策手段として設定される特定の文字列をブラックワードと呼ぶことが多い。単に「キーワード」と呼ぶ場合もある。

一般的な文脈では、いわゆる「NGワード」と同程度の意味合いで用いられる場合もある。ブラック企業やブラックバイトと呼ばれる劣悪な労働環境において発せられる典型的な言い草、職場をブラックな環境に傾けている発言、といった意味が特に込められているような場合もままある。