新語時事用語辞典とは?

2017年2月25日土曜日

真正不作為犯

読み方:しんせいふさくいはん

法により期待されて行為を行わない(為すべきことを為さない)ために罪に問われる「不作為犯」のうち、刑法に明示されている種類の不作為犯。「しなかった場合」として罪が規定されている罪。

真性不作為犯の例としては、刑法第30章・第218条の「保護責任者遺棄等」の罪などが挙げられる。同条文では保護責任者が(被保護者を)「遺棄し」た場合と併せて「生存に必要な保護をしなかった」場合を科刑の対象としている。

(保護責任者遺棄等)
第二百十八条  老年者、幼年者、身体障害者又は病者を保護する責任のある者がこれらの者を遺棄し、又はその生存に必要な保護をしなかったときは、三月以上五年以下の懲役に処する。
― e-Gov 刑法

真正不作為犯に対して、刑法に明示されているわけではないが不作為犯に該当する行為は「不真正不作為犯」と呼ばれる。

2017年2月13日月曜日

オロビル湖ダム

読み方:オロビルこダム
別名:オロビルダム
英語:Lake Oroville dam
英語:Oroville dam

米国西部カリフォルニア州のオロビル湖(Lake Oroville)に建設されたダム。湖の西南部にあり、フェザー川(Feather River)へ水を注ぐ。

オロビル湖ダムは「ゾーン型アースダム」と呼ばれる、コンクリートではなく土質材料を材料とするダムである。ゾーン型アースダムとしては世界最大級であり、高さ200メートル超、幅は2000メートルを超える。

オロビル湖ダムは、1960年代初頭に着工されて数年後に完成した。2017年2月現在、いよいよオロビル湖ダムがいつ決壊してもおかしくない状況に至っているとの懸念が巻き起こっている。

このダムの南方およそ100kmに州都サクラメントがある。

ロフテッド軌道

読み方:ロフテッドきどう
別名:ロフテッド方式
別名:ロフテッド
英語:lofted trajectory

弾道ミサイル等の打ち上げ方法のうち、通常よりも角度を上げて高く打ち上げる方法。

ロフテッド軌道で打ち上げられるミサイルは、高高度に到達してから落下するように着弾する。飛行距離は通常ほど伸びない代わりに、着弾間際の速度が速く、迎撃されにくいとされる。

ロフテッド軌道に対し、飛行距離が最大限に伸びるように効率性を重視した軌道は、ミニマムエナジー軌道(minimum-energy trajectory)と呼ばれる。