新語時事用語辞典とは?

2017年8月1日火曜日

面前ドメスティックバイオレンス

読み方:めんぜんドメスティックバイオレンス
別名:面前DV

児童へ振るわれる心理的虐待のうち、家族間で暴力が横行する光景を児童へ見せつけるもの。面前DVは、児童に直接に暴力を振るうものではないが、「児童虐待の防止等に関する法律」によって児童虐待のひとつと法的に明確に認められている。

面前DVで暴力がふるわれる対象となるのは、児童の同居する家庭の配偶者であることが多い。また、面前DVを受けた児童が暴力で人を従わせようとする傾向を見せるなど、面前DVが児童の心身の成長に悪影響をあたえる可能性も懸念されている。

2004年に「児童虐待の防止等に関する法律」が「虐待を受けている可能性がある児童」を通告対象に適用して以来、面前DVを懸念した警察が「虐待を受けている可能性がある児童」について児童相談所へ通告を行うケースが増加している。

ブラインドメイク

視覚に障害を持つ人が化粧を行う技法のこと。美容福祉学の研究者、大石華法によって開発された。

ブラインドメイクは、自分で化粧ができるという喜びを視覚障害者に体感させ、自己肯定感を高める作用などが期待される。自己肯定感の高まりが視覚障害者に外出を促すきっかけとなり得るため、医療現場でも視覚障害者への習得が勧められている。

ブラインドメイクの指導は、大石華法が会長を務める「日本ケアメイク協会」によって主に行われている。同協会の認定する「化粧訓練士」の有資格者は、国内外の視覚障害者にブラインドメイクを教授している。

送迎保育ステーション

読み方:そうげいほいくステーション
別名:保育ステーション

専用のバス停から保育所まで、保育園児の送迎を行う自治体の保育サービスの施設。

送迎保育ステーションに集まった園児は、日中を保育所で過ごした後、再びバスで送迎保育ステーションに戻り保護者が迎えに来るまで待機する。

送迎保育ステーションは、主に待機児童の解消を目指して運営が行われている。送迎保育ステーションの設置によって、受け入れ児童の枠に余裕のある郊外の認可保育所への登園を簡易化し、都心部の待機児童の流入を増やす狙いである。このため、送迎保育ステーションは駅前や住宅街の付近など、都心部の保護者が園児の送迎をしやすい立地にあることが多い。