新語時事用語辞典とは?

2017年8月29日火曜日

火星12

読み方:かせいじゅうに
別名:火星12号
別名:ファソン12
別名:화성12
英語:Hwasong 12

北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国が開発したとされる中距離弾道ミサイルの呼称。2017年5月に新型ミサイルとして発射実験が行われ、日本をはじめとする周辺国の緊張を煽った。最高高度2000キロメートル以上に達するロフテッド軌道で打ち上げられたと見られ、日本海の公海上に落下した。

火星12は核弾頭の搭載が可能であり、射程は最大で1万キロメートル超、ICBM(大陸間弾道ミサイル)としての運用も可能とされる。

2017年8月29日には早朝に北朝鮮が飛翔体を発射、日本の津軽海峡の上空を飛び越えて太平洋沖へ落下した。同日正午の時点では飛翔体の正体は確認されていないが、火星12である可能性が高いとみられている。

ハリケーン・ハービー

別名:大型ハリケーン「ハービー」
英語:Hurricane Harvey

2017年8月に北米南部を襲った大型のハリケーンの通称。8月25日にテキサス州に上陸、同州最大の都市ヒューストンを中心に洪水などの被害をもたらした。

ハリケーン・ハービーの勢力は、テキサス州に上陸した時点で「カテゴリー4」相当だったとされる。5段階評価のうち上から2番目の強さで、同地域でを襲ったハリケーンとしては過去50年間に類例のない規模だという。ヒューストンでは記録的な大雨となり、街は冠水して水面が腰の高さに達するなど、壊滅的な洪水被害が生じている。

ハリケーン・ハービーは26日に熱帯低気圧となった。しかし28日時点でも依然として大雨をもたらしている。

エムネット

別名:緊急情報ネットワークシステム
英語:Em-Net

行政専用の通信回線「LGWAN」を利用して、国と地方自治体との間で緊急時に必要な情報を送受するシステムの通称。首相官邸が地域を指定して当該地域の都道府県・市町村へメッセージを発信、当該地域の自治体はアラートを強制的に受信する。これによって、有事における緊急性の高い情報の迅速かつ確実な伝達が期待される。

エムネットは2006年から全国的に導入・整備が進められている。エムネットと同様の緊急情報発信システムとしては、人工衛星を使用した「Jアラート」システムも整備が進められているが、より安価で導入できるエムネットの方が導入が進んでいる。

エムネットの導入が開始されてから10年前後の間に、実際にエムネットを利用して緊急情報が発信されたことが数例ある。いずれも北朝鮮が発射した飛翔体に関する注意喚起である。2017年8月29日早朝には北朝鮮が予告なく飛翔体を発射、日本上空を通過して太平洋の沖合に到達し、北日本の広域で緊急警報が鳴らされた。