新語時事用語辞典とは?

2017年9月7日木曜日

モリカケ問題

別名:モリカケ疑惑
別名:森・加計問題
別名:森・加計疑惑 別名:森友・加計問題 別名:森友・加計疑惑 別名:森友学園・加計学園問題

2017年前半に取り沙汰された、学校法人森友学園の用地取得の経緯ならびに学校法人加計学園の獣医学部新設に関する経緯に安倍晋三内閣総理大臣の口利きがあったのではないかという疑惑の総称。いわゆる森友問題と加計問題。

いわゆる森友問題は、森友学園が小学校の新設にあたり国有地を購入した経緯にまつわる疑惑である。購入額は非公表だった。朝日新聞は2017年2月に「調査したところ、売却額は同じ規模の近隣国有地の10分の1だった」と報じている。学園の理念が神道に根差したいささか極端とも思える方針である事や、安倍晋三首相の妻が同校の名誉校長を務めるほど学園と親密な関係にあった事もあり、首相夫妻と学園側との私的関係・偏向・癒着があったのではないかと疑われた。

いわゆる加計問題は、大学の獣医学部を1校新設するにあたって加計学園が選ばれた経緯にまつわる疑惑である。2017年3月、同学園の理事長が安倍晋三首相の友人であり、その事実が認可に影響を与えたのではないかと疑義が持ち上がり、「第2の森友問題」として注目を集めるに至った。

森友問題も加計問題も共にマスコミで大問題として取り上げられ、衆議院予算委員会では野党が与党を徹底的に追及する構えが見られた。一連の騒動を通じて「忖度」という語が多く用いられ、一時流行語の様相を呈した。東京新聞は、盛りそば(モリ)と掛けそば(カケ)に引っかけて政府側を揶揄する風刺漫画を掲載した。

世論は、モリカケ問題について、政府側の情報公開が不透明であること等に起因する問題であるとして与党への不信感を募らせる者と、不毛な議論で国政をむやみに遅滞させているだけだとして野党およびマスコミへの不信感を募らせる者とに2極化している。

DACA

別名:Deferred Action for Childhood Arrivals
別名:若年移民に対する国外強制退去の延期措置
別名:不法入国した若者の強制国外退去を延期する措置
別名:若年の不法移民の強制送還猶予措置

米国の不法移民(正式な手続きを経ずに米国に入国した者)のうち、若年時に入国した者については、国外退去の一時延期と就労許可を与える、とする措置。2012年にオバマ政権の下で導入された。次代大統領ドナルド・トランプは2017年9月にこれを撤廃すると宣言している。

ネタバレサイト

別名:ネタバラシサイト

まだ市場に広く出回っていないマンガ等の物語の内容をウェブ上で公開しているウェブサイトの通称・総称。とりわけ週刊少年漫画雑誌の人気漫画のあらすじを発売日前に(ネタバレ情報として)掲載するような趣旨のウェブサイトを指すことが多い。

2017年9月、集英社の「週刊少年ジャンプ」で連載されている人気漫画などのデータをネタバレサイトで公開したとして、複数名が著作権法違反の容疑で逮捕された。NHKや産経新聞などがこれを報じている。報道によると、容疑者らは、通常の発売日よりも早く週刊誌を店頭に並べる「早売り」の店舗を利用して同誌を入手し、画像データを編集して一般に公開したとされる。数年間のネタバレサイト運営で数億円にも上るアフィリエイト収入を得ていたと見られているという。

なお、週刊誌の発売日後であっても著作物を無断で不特定多数が閲覧できるようにする行為は違法行為である。