新語時事用語辞典とは?

2017年9月12日火曜日

アルジャーノン

英語:Altered generation of neuron
英語:ALGERNON

ダウン症の胎児を出生前に治療できると期待される化合物の名称。京都大学がマウスを使った実験に成功し、2017年9月5日の米国科学アカデミー紀要(PNAS)に研究成果が掲載された。

京都大学の研究チームの報告によれば、ダウン症の者には「DYRK1A」と呼ばれる遺伝子が過剰に発現している、脳の発達を流す神経幹細胞が正常に増えない、という特徴がある。アルジャーノンにはDYRK1Aの働きを抑制し、神経幹細胞の増殖を促す効果が認められる。これにより、胎児の脳構造の異常を出生前に改善(すなわち治療)できる可能性があるという。

関連サイト:
ダウン症の出生前治療を可能にする新規化合物 -ダウン症iPS神経幹細胞の増殖を促進- ― 京都大学 2017年09月05日

ペルソナ・ノン・グラータ

別名:好ましくない人物
別名:好ましくない者
別名:好ましからざる人物
英語:Persona non grata

外交上、受け入れる側の国にとって歓迎できない(受け入れられない)と見なされた者を指す語。ラテン語「Persona non grata」が用語としてそのまま用いられている。

ペルソナ・ノン・グラータは「外交関係に関するウィーン条約」に基づく概念であり、もっぱら外交官の接受を拒否する意味で宣言・通告される。接受国による使節(団長)の承認・受け入れの概念を「アグレマン」と呼ぶが、ペルソナ・ノン・グラータはアグレマンの拒否・取り消しとも捉えられる。

使節がペルソナ・ノン・グラータとして通告された場合、使節を派遣した国は当の使節の外交任務を終了させ、本国へ呼び戻さなくてはならない。なお、接受国の側にはペルソナ・ノン・グラータと見なした理由を釈明する義務はない。

ガソリン過疎地

読み方:ガソリンかそち
別名:SS過疎地

ガソリンスタンド(SS)の数が極端に少ない地域のこと。経済産業省は「市町村内のSS数が3か所以下の自治体」をSS過疎地と定義している。ガソリンスタンド過疎地では、自家用車や農業機械への給油、冬場の灯油配達などに支障が出やすい。

ガソリンスタンドが減少する背景には、地域の高齢化による後継者不足や、ガソリン需要低下などの構造的要因が指摘されている。短期間に同じ地域内でガソリンスタンドの閉鎖が相次ぐこともあり、急速に地域がガソリンスタンド過疎地と化す場合もある。

ガソリンスタンド過疎地の減少に向けて、経済産業省では、カフェの併設など経営の多角化をガソリンスタンドのオーナーに呼び掛けている。