読み方:たいぎなきかいさん
2017年9月後半に衆議院解散の表明(衆議院解散総選挙の実施)の見通しが濃厚となった折、野党およびマスコミが衆院解散を形容した用いた言い方。
「大義」とは、「人として行うべき重要な事柄」を意味する語である。とりわけ「大義名分」と言う場合は「正当と言い張るに足る(やましくない)口実」といった意味合いを多分に含む。
2017年の通常国会は、いわゆる「モリカケ問題」にかんする野党の追及に半ば終始しており、衆院解散総選挙の実施は「モリカケ隠し」のためではないのかと糾弾する声もある。
野党では民進党(旧民主党)、大手新聞社の中では朝日新聞、毎日新聞、東京新聞などが、「大義なき解散」あるいはそれに近い文言を用いて衆院解散の流れを批判している。
朝日新聞は9月20日付の社説で「身勝手解散」「安倍首相による、安倍首相のための、大義なき解散である」と言い放っている。
朝日新聞は同社説で「北朝鮮情勢が緊張感を増すさなかに」衆院選に力を注ぐという判断が理解できないと述べ、モリカケ問題の疑惑隠しの意図によるものと断じている。これは、これから急速に深刻化する北朝鮮情勢は引き続き安倍内閣に委ねるべきという主張と取れなくもない。
関連サイト:
(社説)10月衆院選へ 大義なき「身勝手解散」 ― 2017年9月20日
新語時事用語辞典とは?
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ホラムシャハル
別名:ホッラムシャフル
英語:Khorramshahr
イラン南西部に位置する都市の名称、ならびに、同国が開発した弾道ミサイルの呼び名。
イランの弾道ミサイル「ホラムシャハル」は、2017年9月に同国で催された軍事パレードにおいて公開された。新型ミサイルで射程距離は2000キロメートルにおよび、複数の弾頭が搭載可能である、と報じられている。翌23日には同ミサイルの発射実験が成功したとも報じられた。
弾道ミサイル「ホラムシャハル」の名は同盟の都市に由来すると推察される。同都市は1980年代のイラン・イラク戦争における最前線であり、同戦争を半ば象徴する地名となっている。
弾道ミサイル「ホラムシャハル」は2017年9月22日に公開された。ちょうどニューヨークで国連総会が開催されている時期であり、アメリカ大統領ドナルド・トランプは数日前に北朝鮮のミサイル発射実験を非難して金正恩を「ロケットマン」と呼びつつ揶揄交じりに非難するなどして世間の注目を集めていた。イランのミサイル公開およびミサイル発射実験はアメリカの動向に対する批判・反発の意味が強いと見られている。
関連サイト:
Iran tests missile despite Trump pressure ― BBC News, 23 September 2017
Iran defies Washington as it announces successful missile test ― the Guardian, 23 September 2017
英語:Khorramshahr
イラン南西部に位置する都市の名称、ならびに、同国が開発した弾道ミサイルの呼び名。
イランの弾道ミサイル「ホラムシャハル」は、2017年9月に同国で催された軍事パレードにおいて公開された。新型ミサイルで射程距離は2000キロメートルにおよび、複数の弾頭が搭載可能である、と報じられている。翌23日には同ミサイルの発射実験が成功したとも報じられた。
弾道ミサイル「ホラムシャハル」の名は同盟の都市に由来すると推察される。同都市は1980年代のイラン・イラク戦争における最前線であり、同戦争を半ば象徴する地名となっている。
弾道ミサイル「ホラムシャハル」は2017年9月22日に公開された。ちょうどニューヨークで国連総会が開催されている時期であり、アメリカ大統領ドナルド・トランプは数日前に北朝鮮のミサイル発射実験を非難して金正恩を「ロケットマン」と呼びつつ揶揄交じりに非難するなどして世間の注目を集めていた。イランのミサイル公開およびミサイル発射実験はアメリカの動向に対する批判・反発の意味が強いと見られている。
関連サイト:
Iran tests missile despite Trump pressure ― BBC News, 23 September 2017
Iran defies Washington as it announces successful missile test ― the Guardian, 23 September 2017
ロケットマン
英語:Rocket Man
2017年半ばに当代アメリカ大統領ドナルド・トランプが北朝鮮の金正恩(Kim Jong-Un)を指す呼び名として用いた語。9月半ばにニューヨークで開催された国連総会の演説において(すなわち公の場で)用いられ、北朝鮮側も応酬し、注目を集めた。
北朝鮮は2017年8月に、弾道ミサイル「火星12」と見られる飛翔体を、日本上空を通過する軌道で、事前の通告・予告もなく発射した。日本国内では北日本の広範囲を対象に「Jアラート」による警報が通知され、緊張がもたらされた。9月15日にも同様のミサイル発射実験が行われ、日本でJアラートが鳴る事態となった。同時期に北朝鮮内の核実験場付近を震源とする揺れも観測されている。ただしこれは自然発生的な地震だったとする見解もある。
2017年の国連総会では、トランプ大統領が演説の場で北をロケットマン呼ばわりしただけでなく、北が米国やその同盟国を脅かすならば「北朝鮮を完全に破壊する」(totally destroy North Korea)ことなるという強い言葉による警告も発した。
同総会には北朝鮮外相も出席しており、アメリカの演説を受けて9月23日、演壇で自国を正当化しつつトランプ大統領を精神錯乱者呼ばわりするなどしている。アメリカも北朝鮮も共に相手を狂者(mad)と呼び、罵り合いの様相を呈している。
関連サイト:
Trump and North Korea war of words escalates ― BBC News Asia, 24 September 2017
North Korea: Trump and Kim call each other mad ― BBC News Asia, 22 September 2017
2017年半ばに当代アメリカ大統領ドナルド・トランプが北朝鮮の金正恩(Kim Jong-Un)を指す呼び名として用いた語。9月半ばにニューヨークで開催された国連総会の演説において(すなわち公の場で)用いられ、北朝鮮側も応酬し、注目を集めた。
北朝鮮は2017年8月に、弾道ミサイル「火星12」と見られる飛翔体を、日本上空を通過する軌道で、事前の通告・予告もなく発射した。日本国内では北日本の広範囲を対象に「Jアラート」による警報が通知され、緊張がもたらされた。9月15日にも同様のミサイル発射実験が行われ、日本でJアラートが鳴る事態となった。同時期に北朝鮮内の核実験場付近を震源とする揺れも観測されている。ただしこれは自然発生的な地震だったとする見解もある。
2017年の国連総会では、トランプ大統領が演説の場で北をロケットマン呼ばわりしただけでなく、北が米国やその同盟国を脅かすならば「北朝鮮を完全に破壊する」(totally destroy North Korea)ことなるという強い言葉による警告も発した。
同総会には北朝鮮外相も出席しており、アメリカの演説を受けて9月23日、演壇で自国を正当化しつつトランプ大統領を精神錯乱者呼ばわりするなどしている。アメリカも北朝鮮も共に相手を狂者(mad)と呼び、罵り合いの様相を呈している。
関連サイト:
Trump and North Korea war of words escalates ― BBC News Asia, 24 September 2017
North Korea: Trump and Kim call each other mad ― BBC News Asia, 22 September 2017