新語時事用語辞典とは?

2017年10月17日火曜日

公有民営方式

読み方:こうゆうみんえいほうしき

交通インフラの経営において、施設・土地などの所有と管理を自治体が引き受け、民間の事業者が乗務員や車両を管理し運行を行う官民一体の経営方式。公有民営方式では、自治体が所有する施設・土地を民間事業者へ無償で貸し付けることができるため、赤字経営が続く交通インフラの再構築のために導入されることが多い。

日本では、主に地方鉄道の再興に公有民営方式の導入が進められている。また、官民いずれかへ経営費用の負担が偏ることを防ぐため、自治体が所有する鉄道事業施設と用地の範囲は、各鉄道事業者と自治体の間での取り決めによって変動する。2009年、鳥取県の若桜鉄道が公有民営方式によって事業再構築を行った後は、自治体が線路を第三種鉄道事業者として所有し民間の鉄道事業者へ無償で貸し出す例が広がっている。

交通インフラの経営のうち、実際の運行業務や乗務員の管理は「上」、施設・土地などの保有は「下」と呼ばれる。公有民営方式では「上」と「下」の運営をそれぞれ民間事業者と自治体が担当するため、「公有民営方式による上下分離」と表現されることが多い。

ハリケーン・マリア

英語:Hurricane Maria

2017年9月16日から17日にかけてカリブ海に発生したハリケーン。ハリケーン・マリアは一時勢力を最大級のカテゴリー5に認定され、9月初旬にカリブ海で猛威をふるったハリケーン・イルマと同レベルの超大型ハリケーンとなった。

ハリケーン・イルマの被害からの復旧が完了していなかったプエルトリコ島では、ハリケーン・マリアによる更なる破壊によって全土が停電するなどの事態が発生した。ハリケーン・イルマはプエルトリコ島を通過後に勢力を弱め、2017年9月26日に熱帯性暴風雨に変化した。

ハリケーン・イルマ

英語:Hurricane Irma

2017年8月末に大西洋東部で発生した超大型ハリケーン。2017年9月5日に風速80メートルに達し、ハリケーンとして最大の階級であるカテゴリー5に分類に認定された。

ハリケーン・イルマはカリブ海を約3日間かけて北上し、2017年9月11日に熱帯性暴風雨となり徐々に勢力を弱めていった。ハリケーン・イルマが上陸したカリブ海諸国とアメリカ本土では非常事態宣言が発令され、大規模な住民の避難が行われた。

社会的時差ボケ

読み方:しゃかいてきじさぼけ
英語:social jet lag

平日と休日の睡眠時間の極端な差によって、心身に不調をきたすこと。社会的時差は、就寝してから睡眠時間が半分経過した時刻同士の時間差であり、就寝と起床の時間が一定でない人ほど社会的時差が大きくなる。

社会的時差ボケが続くと、食欲の低下や夜間に眠気が感じにくくなる他、学習能力の低下やうつ状態に陥る可能性が高くなる。社会的時差ボケには概日リズムの乱れが大きく原因しているため、日本睡眠学会は概日リズムを一定に整える方法を社会的時差ボケの対処と予防法として広く提案している。