新語時事用語辞典とは?

2017年11月8日水曜日

アマゾン・キー

英語:Amazon Key

アメリカのインターネット通販会社アマゾン・ドット・コムによる宅配サービスの一つ。専用の電子錠を自宅の玄関ドアに取り付けることで、荷物の宅配時に宅配人が暗証番号を用いて開錠し、自宅内へ荷物を届けることができるシステム。荷物が自宅内へ届けられる様子は専用のカメラで撮影され、受取人がその様子をスマートフォンなどで確認できるようになっている。

アマゾン・キーは2017年11月8日よりアメリカ国内の37都市でサービスを開始した。従来のアメリカの宅配サービスでは、受取人の不在時に荷物が玄関前に放置されることが慣例であったため、荷物の損傷や盗難が起こる可能性があった。アマゾン・キーの利用者は、不在時の宅配物をより確実に受け取れるなどのメリットが挙げられている。

パラダイス文書

英語:Paradise Papers

イギリス領バミューダにある法律事務所から流出したとされる、タックスヘイブン(租税回避地)への資産預け入れに関連する資料群の総称。およそ1340万件の電子文書からなる。パラダイス文書は南ドイツ新聞によって入手され、2017年11月に国際調査報道情報ジャーナリスト連合(ICIJ)を通して公開された。

パラダイス文書からは世界中の著名人の名が見出されており、世界の超富裕層が租税回避に関与していたことが窺われる。鳩山由紀夫はタックスヘイブンに資産を預け入れるどころか、同地に設立された法律事務所の役員に就任していたことが明らかになっている。

タックスヘイブンの存在やタックスヘイブンへの資産の預け入れは、それ自体が不正行為というわけではない。しかしながら、租税を回避することは本来なら受け入れるべき課税を避け、自国への資産の還元を拒み、超富裕層が富の大半を持つ寡占状態につながる。ここに挙った名は半ば汚名のような扱いを受けやすい。