新語時事用語辞典とは?

2017年11月29日水曜日

虫ケア用品

読み方:むしケアようひん

従来の「殺虫剤」に替わる製品カテゴリー名としてアース製薬が導入した言い方。同社が2017年10月末頃からウェブサイト上の表記を「虫ケア用品(殺虫剤)」に変更している。

産経新聞の2017年11月29日付の記事によれば、アース製薬が殺虫剤を「虫ケア用品」と呼び改めた背景には、「殺虫剤」という語に含まれるマイナスイメージの払拭や、虫除けも殺虫剤に含まれることがあるという区分上の難の解消といった意図があるという。

当該のニュースが報じられた直後は、ウェブ上の電子掲示板などでは「駆除対象の虫をケアするとはこれいかに」「ヘアケアやヘルスケアの分野に悪影響が及ぶのでは」といった疑義も見られた。

とはいえ株価は、2017年11月29日時点では緩やかな上向き調子を維持している。

関連サイト:
アース製薬

ヒアリ銘柄

読み方:ヒアリめいがら

特定外来生物であり猛毒を有するアリとして知られる「ヒアリ」に関係する世間的動向に伴い株価が変動する銘柄の通称・総称。ヒアリの駆除・防除に関する製品の製造販売や関連サービスを提供する企業など、ヒアリの脅威に応じて需要の高まる分野の企業がおおむね該当する。

アリ駆除用の薬剤(殺蟻剤)を製造しているメーカーはヒアリ銘柄の主な例といえる。とりわけ東証2部上場企業のフマキラー株式会社は、2017年半ばに兵庫県でヒアリの侵入が確認された際に行政の駆除対応に積極的に協力していたこともあり、ヒアリの脅威の話題が報じられるにつれて高値を付ける動向が顕著となっている。女王アリが発見された際にはフマキラーは同社28年ぶりの高値をつけたという。

天宮1号

読み方:てんぐういちごう

中国が打ち上げた有人宇宙ステーションの実験機。同国の宇宙ステーション計画における初の実機として発表された。2010年8月に計画が発表され、2010年10月に機体の組み立てを完了、2011年9月に打ち上げられた。

天宮1号はひとまず打ち上げに成功し、後に中国が打ち上げた宇宙船「神舟8号」および「神舟9号」「神舟10号」とのドッキングにも成功した。神舟9号に搭乗していた宇宙飛行士が天宮1号に乗り込み滞在するという有人運用も成功させている。

2016年に中国政府は天宮1号が制御不能の状況に陥っていることを公表した。地球上に落下する可能性が指摘されており、2017年11月現在、墜落の公算が高まっている。落下地点は予測できていない。洋上に落下する可能性が高いとはいえ、都市を直撃する可能性も皆無とはいえない状況である。