新語時事用語辞典とは?

2018年1月23日火曜日

半島有事

読み方:はんとうゆうじ

半島に区分される地域において発生する(と懸念される)、災害・事変・軍事衝突といった一大事のこと。

2010年代現在の日本において単に「半島有事」と述べる場合、もっぱら朝鮮半島における南北朝鮮の軍事衝突、朝鮮半島において南北朝鮮や周辺国を巻き込む形で勃発する非常事態を指すといえる。

半島は海伝いに陸地に上陸する足がかりとして手頃な地形であり、地政学的な要衝となりやすい。朝鮮半島はいわゆる西側と東側の各国が対峙する境目となっており、2010年代後半から終盤にかけていよいよ緊張が高まっている。

教範

教示指導の手本として用いられる方式や、その方式が説かれた教科書類のこと。特に、軍において教練に持ちいられる教科書のこと。とりわけ、自衛隊が部隊内で用いている、戦闘訓練の方法や装備品の取り扱い方法についてまとめた資料のこと。

日本国内では陸上自衛隊が用いている教科書を教範と呼ぶ場合が多い。陸自に限らず各国の軍においても陸軍のそれを教範と呼ぶことがある。海自空自ならびに海外の海軍空軍に関しては陸自・陸軍に比べると「教範」と呼ばれにくい傾向がある。

軍に限らず、たとえば警察などでも、同種の教科書を教範と呼ぶことは多々ある。武道においても教範という呼称が用いられることはままある。

軍における教範は、軍の行動原則や具体的な戦術、運用などに関わる情報がまとめられたマニュアルであり、機密である。もちろん市販はされていない。所持の管理も厳格であり、部隊に所属していても自由に購入できる代物ではない。

2018年1月には陸自の教範がネットオークションサイトで数十冊あまり売り出されていたことが分かり、ちょっとした騒動になっている。

さいとう・たかを賞

読み方:さいとうたかをしょう

分業(プロダクション方式)によるマンガ・コミック作品の制作を続けてきた制作者とその作品を顕彰する催し。一般財団法人さいとう・たかを劇画文化財団が小学館の後援のもとに創設した。

さいとう・たかをが「ゴルゴ13」の連載を開始して50周年の節目となる2018年の1月に、第1回の受賞者および受賞作が発表されている。受賞者には正賞として「ゴルゴ13像」、副賞として賞金(シナリオライターと作画家にそれぞれ)50万円が授与された。

さいとう・たかを賞は商業作品として単行本が刊行されている作品が対象となり、応募資格は担当編集者の推薦のみである。一次選考を経て数点に絞られた後に最終選考によって受賞作が決定される。最終選考では、さいとう・たかををはじめ、池上遼一、やまさき十三と、分業方式で人気作品を生み出してきた大御所が名を連ねている。

関連サイト:
さいとう・たかを賞 ― さいとう・たかを劇画文化財団

もりかけスパ

別名:モリカケスパコン疑惑
別名:森・加計・スパコン疑惑
別名:森加計スパ

第4次安倍内閣を追及する野党のスローガン、として用いられることがある言い方。2018年初頭からマスメディアでもしばしば目にするようになっている。

「もりかけスパ」という言葉は、2017年から野党が国会で追及した「モリカケ問題」に、同年の終盤にあらたに浮上した「スパコン開発の助成金に政府が関与した疑惑」を追加した、口利き疑惑という共通点を持つ3案件の総称である。

いわゆるモリカケ問題は、2017年の通常国会でさんざん質疑に時間を割くネタに用いられたが、結局のところ疑惑が解明されず、疑惑が濡れ衣ではないかという嫌疑も払拭されていない。

迷惑行為防止条例違反容疑

読み方:めいわくぼうしじょうれいいはんようぎ
別名:迷惑行為等防止条例違反容疑
別名:迷惑防止条例違反容疑
別名:迷惑防止条例違反の容疑

いわゆる迷惑防止条例(迷惑行為等防止条例)に抵触する行為に及んだと疑われること。容疑者を逮捕あるいは事情聴取に踏み切る要因となり得る。

いわゆる迷惑行為防止条例は、地方自治体がそれぞれ定めている自治法の総称である。正式な呼び名は微妙に異なるものの、日本全国の都道府県がもれなく同種の条例を制定している。

迷惑行為防止条例の主な内容は「公衆に迷惑の及ぶ行い」全般といえる。チカン、のぞき、盗撮といった行為も迷惑行為防止条例に抵触する。駅の階段で女性のスカート内を盗み撮りしようとしたり、電車の中で女性の尻を触ろうとしたり、といった行いは迷惑行為防止条例違反容疑で捕まる要因になる。

2018年1月には神奈川新聞社の横須賀支社の支社長が県迷惑行為防止条例違反容疑で県警から事情聴取を受けている。