新語時事用語辞典とは?

2018年1月29日月曜日

ウリンピック

オリンピックに私事・私情を何かと差し挟もうとする韓国の傾向を揶揄する言い方。とりわけ韓国・平昌で開催される2018年冬季オリンピック(平昌オリンピック)にまつわる、「オリンピックの私物化」とも言い得る一連の動向に関連して用いられる例がまま見られる。

ウリンピックという語は朝鮮語で「我々」という意味合いを示す「ウリ」(우리)と「オリンピック」を合成したカバン語である。いわゆる韓国起源説を揶揄する「ウリジナル」も同種の発想に基づく表現であり、これは英語圏でも「Uriginal」の表記で言及されることがある。

平昌オリンピックは、韓国が北朝鮮との関係改善の契機として期待し利用しようとしている節が見られる。開催を目前に控えた2018年1月には、北朝鮮側が代表団を派遣する意向を表明し、韓国側はこれを歓迎、同月20日には女子アイスホッケーの種目において韓国と北朝鮮との南北合同チームが編成されることが正式に決定した。この顛末は少なからぬ数のメディアが「ウリジナル」と表現している。

オリンピックは平和の祭典であり、かつ、政治を持ち込まないという大前提を共有して行われる催しである。南北合同チームの結成をはじめとする平昌オリンピックのウリジナルっぷりを「平和に寄与する英断」と捉えるか、それとも「五輪に政治を持ち込む愚の骨頂」と捉えるかは、評価が分かれている。

自裁死

読み方:じさいし

自らの生涯に決着を付ける、引き際を自ら選ぶという意味合いで命を絶つ死に方を指した言い方。

この「自裁死」という表現は、2018年1月に入水自殺を図ったと見られる死を遂げた西部邁の死を表現する言い方としてしばしば用いられている。西部邁は生前、死ぬときは自分の意思で死ぬ意向があることを周囲に漏らしていたという。

もともとは「自裁」という言葉そのものにも「自害」や「自決」と同様「自ら死ぬ」という意味が含まれる。その意味では「自裁死」は重言とも解釈できる。

コントロールドデリバリー

英語:controlled delivery

犯罪行為の確証を得た上で即座には検挙せず、しばらく監視しつつ行動させることで犯罪行為の手口や関係人物などを明らかにする捜査方法のこと。とりわけ麻薬や拳銃などの違法所持打つの受け渡しに介在する「運び屋」の動向を監視する捜査法を指すことが多い。