新語時事用語辞典とは?

2018年3月5日月曜日

中低速リニア

読み方:ちゅうていそくリニア
別名:中低速リニアモーターカー
英語:medium-low speed magnetic levitation
英語:medium-low speed maglev

リニアモーターを推進力に用い、かつ、一般的にリニアモーターカーが実現する速度よりは低速で運用されるリニアモーターカーの路線または車両の通称。

日本語では「リニアモーターカー」というと時速500キロ台に達するような超高速システムが想定されがちであるが、いわゆる中低速リニアは時速100キロ台前半で運行するシステムが主に念頭に置かれる。

中国湖南省で2016年5月に試験営業運転を開始した「長沙磁浮快線」は、中国で開発された中低速リニアの路線の例といえる。同路線は磁気浮上式のリニアモーターカーであり、最高時速は120キロ、平時は時速100キロで運行される。

関連サイト:
中国初の中低速リニアモーターカー線、乗客載せた試験営業運転を開始―湖南省長沙市 - レコードチャイナ

山葵沢地熱発電所

読み方:わさびざわちねつはつでんしょ

秋田県湯沢市の山葵沢地域に建設される地熱発電所。2015年に着工した。2018年現在、翌2019年の稼働開始を目指して工事が進められている。

発電規模は42000キロワットに上ると見込まれている。これは、およそ8万世帯の電力がまかなえる電力量であるという。

山葵沢地熱発電所が湯沢地熱株式会社によって建設が進められている。同社は電源開発株式会社(Jパワー)、三菱マテリアル株式会社、三菱ガス化学株式会社の共同出資によって2010年に設立された事業者である。山葵沢地域の地熱の調査そのものは1990年代から進められてきた。

火山の多い日本の地熱量は世界でもトップクラスに位置づけられるが、地熱発電所の開発はさほど進んでいるとは言いがたい。山葵沢地熱発電所が完成すると、1万キロワットを超えるクラスの大規模地熱発電所としては20数年ぶりの新設になるという。

モルゲッソヨ

別名:모르겠어요
英語:Moreugesseoyo

2018年に韓国・平昌で開催された冬季オリンピック・パラリンピックのメインプレスセンター前に置かれてあるオブジェの通称。日本のインターネット上の一部界隈で面白がられ、ちょっとした流行の様相を呈した。

「モルゲッソヨ」という語そのものは、もともとはハングルで「知りません」と表現する言い方である。

オブジェは3体の裸像である。金属光沢ある筋骨隆々の裸の男が頭部にのみ布か何かを被って直立している姿に造形されている。

同オブジェはキムジヒョンが2009年に「弾丸マン」(Bullet Men)と題して発表した作品であるが、冬季五輪に先だって取材に向かった日本のメディアが現地スタッフにオブジェについて尋ねたところ、知りません(モルゲッソヨ)との回答を得た。これをそのまま報じたところ、像の不可解さと語感の珍妙さが相まって少なからぬ注目を集めた。