新語時事用語辞典とは?

2018年5月30日水曜日

フレンドリーファイヤ

別名:フレンドリーファイア
別名:味方からの誤射
英語:friendly fire

戦場において後方に位置する味方の銃撃を食らうこと。自軍・友軍の同士の誤射による被弾。

フレンドリーファイヤは原則的に不本意な誤射である。フレンドリーファイヤが起きてしまった場合、自軍の戦力に損害も生じ、当人も厳罰に処せられる。

実はかねがね気にくわなかった上司や同僚を事故と見せかけて撃った、という故意の銃撃の可能性もないわけではない。そうした故意の自軍攻撃は特にフラッギング(fragging)と呼ばれることがある。

ナガサキアメンボ

別名:アクアリウス・ハリプロウス
別名:Aquarius haliplous

長崎県の大村湾で発見されたアメンボの新種。アメンボとしては珍しく海に接続された汽水域に生息する。

ナガサキアメンボは長崎県内の公立高校の学生による実地研究を通じて新種と特定された。アメンボの新種発見は約60年ぶりであるという。

ナガサキアメンボの研究は専門の研究家によって論文にまとめられ学界に発表されている。

関連サイト:
A unique new species of halophilous water strider of the genus Aquarius Schellenberg (Hemiptera: Gerridae: Gerrinae) endemic to Omura Bay, Nagasaki, Japan ― Cambridge Core

超音波ウォッシャー

読み方:ちょうおんぱウォッシャー

シャープが開発した小型の汚れ落とし機。超音波振動で衣類に付着したよごれを浮かせ、はじき落とせる。

超音波ウォッシャーは手に持てるスティック型をしている。衣類を軽く水にひたし、超音波ウォッシャーをゆっくり当ててなぞる、という基本動作で汚れが落ちる。食べこぼしのシミやエリソデの汚れなどにピンポイントに対処できる。繊維の傷みも少ない。

なお「超音波ウォッシャー」の名称はシャープ株式会社の登録商標である。

関連サイト:
超音波ウォッシャー ― シャープ

古伯耆物

読み方:こほうきもの

平安時代の中期~後期に制作されたと推定される日本最古級の刀。戦前に奈良の春日大社で見つかった無銘の一振りが、2018年初頭に古伯耆物であることが判明し、注目を集めた。

平安中後期は今に伝わる日本刀(湾刀)が登場した最初期である。その意味で古伯耆物は日本刀の原形に通じる刀とも言い得る。

古伯耆物は現在の鳥取県米子市周辺で栄えた伯耆国(ほうきのくに)で作られたと伝えられる。平安中後期の伯耆国は国宝「童子切」太刀の制作者として知られる安綱の一門を輩出した地である。古伯耆物も無銘ではあるが安綱作の可能性があるとされている。

レンタル移籍

別名:期限つき移籍
別名:ローンディール
英語:loan deal

あらかじめ期限を設けて一定期間のみ(一時的に)移籍すること。元の組織へ戻る前提で他の組織へ籍を移し活動するという契約。

レンタル移籍は、欧州のサッカー界などでしばしば行われる。有力な選手を多く擁するクラブチームから出場機会の少ない有力選手を借り受けられれば、借りる方のチームも移籍に伴う多額の契約金を出さずに有力な選手を招聘でき、選手も多くの出場機会が得られる。選手は一定期間の後に再び戻ってくることが約束されているため、貸し出す側のチームにとっては選手を修行させる機会として捉えられる。

レンタル移籍は企業間で実施される場合もある。大手企業の社員などが、当該企業に在籍したままベンチャー企業に出向し、プロジェクトの立ち上げや統括といった(大企業ではなかなか任されない)仕事をこなして経験を積むという効果が期待されている。ベンチャー企業側も大手企業のノウハウを得られる

レンタル移籍は英語では loan deal という。これをそのままカタカナ表記にして「ローンディール」と呼ぶ言い方もでき得る。とはいえ日本ではローンディールの名はレンタル移籍の仲立ちを行っている斡旋業者「株式会社ローンディール」を指す場合が多い。