新語時事用語辞典とは?

2018年7月4日水曜日

プラネタリーディフェンス

別名:スペースガード
英語:planetary defense

天体の地球への衝突を防ぐ試み。プラネタリーディフェンスカンファレンス(PDC)が組織名にその名を冠している。

説教強盗

読み方:せっきょうごうとう

他家に押し入って強盗に及んだ挙句、去り際に家の者へ防犯上の不備をダメ出しする、という風変りな強盗行為および強盗犯。大正時代から昭和初期にかけて東京で犯行を繰り返した妻木松吉につけられた二つ名である。

常習累犯窃盗罪

読み方:じょうしゅうるいはんせっとうざい

盗犯等防止法の規定に基づき常習的な窃盗に対する刑の加重が加味された窃盗罪のこと。

盗犯等防止法は「盗犯等ノ防止及処分ニ関スル法律」といい、窃盗犯が常習的に犯行に及んだ場合に、状況に応じて刑を重くする旨が規定されている。なお窃盗罪そのものは刑法で規定されている。

盗犯等防止法の第3条には、過去10年のうちに懲役6か月以上の刑を言い渡されている者が新たに窃盗罪で罰せられる場合、刑を加重する旨が規定されている。

盗犯等ノ防止及処分ニ関スル法律第三条 常習トシテ前条ニ掲ゲタル刑法各条ノ罪又ハ其ノ未遂罪ヲ犯シタル者ニシテ其ノ行為前十年内ニ此等ノ罪又ハ此等ノ罪ト他ノ罪トノ併合罪ニ付三回以上六月ノ懲役以上ノ刑ノ執行ヲ受ケ又ハ其ノ執行ノ免除ヲ得タルモノニ対シ刑ヲ科スベキトキハ前条ノ例ニ依ル

ちなみに同法第4条では、常習的に強盗致死傷罪を犯した者は無期または10年以上の懲役とする旨が規定されている。

常習累犯窃盗罪のかどで刑務所に何度も出入りしている者の中には、生活に困窮しているわけでも手持ちの金がないわけでもないのに衝動に駆られるようにして万引きを行う者もいる。こうした病的窃盗の心理は「窃盗症」「クレプトマニア」などと呼ばれ、精神障害の一種と見なされる。

関連サイト:
刑法
盗犯等ノ防止及処分ニ関スル法律

架空請求はがき

読み方:かくうせいきゅうはがき
別名:架空請求ハガキ

架空請求詐欺の手段として送り付けられるはがき。あるいは、はがきをつかった架空請求詐欺。2017年頃から類例が急増しつつある。

架空請求はがきは、第三者の名を騙っていわれなき請求を行い金銭をだまし取ろうとする手口という本質の部分は、電子メールを使った架空請求詐欺と何ら変わらない。はがきを送るとなると郵便料金が発生するが、それだけに実物のはがきが送られてくると信憑性が高そうに思えてしまう部分もある。また、普段は電子メールを利用しない(そのため電子メールでは到達できなかったが、同時にスパムメールに対する免疫がない)高齢者が狙われて騙されてしまいやすいという側面がある。

架空請求はがきの典型例としては、法務局の国民訴訟通達センターなる部署を騙った通知がしばしば挙げられている。法務省に「国民訴訟通達センター」とかいう組織はない。

2017年12月には、山梨県警がTwitter上で、国民訴訟通達センターの名を騙った架空請求はがきの文面をおちょくる(形をとりながらフォロワーを啓発する)ツイートを投稿して注目を集めた。同ツイートは4万件を超えるいいねとリツイートを得ている。

関連サイト:
山梨県警察 2017年12月26日のツイート