新語時事用語辞典とは?

2018年7月10日火曜日

バックウオーター現象

読み方:バックウオーターげんしょう
別名:背水効果
別名:バックウォーターエフェクト
英語:backwater effect

河川の下流における水位上昇などの影響により、上流で氾濫などが生じること。たとえば本流の水位が高まったことで本流に注ぐはずの支流の流れが阻まれ氾濫するような現象。

2018年7月に生じた「平成30年7月豪雨」では岡山県倉敷市などで河川が流水があふれ、付近一帯に浸水の被害が及んだが、これは豪雨によりバックウォーター現象が誘発された可能性が指摘されている。

ECLAIRコンソーシアム

別名:航空機電動化コンソーシアム
英語:Electrification ChaLlenge for AIRcraft Consortium
英語:ECLAIR Consortium

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が中心となり設立された、航空機の電動化を目指し研究開発を進める団体。2018年7月に発足した。

航空機の電動化はCO2排出削減の観点から重要な課題となっている。最近では自動車産業においてモーターやバッテリーの開発が進んでおり、充分に航空機にも適用可能な水準に達しつつあるという。ECLAIRコンソーシアムでは「国内の電動要素技術などを航空機技術と糾合する」こと、および技術の実用化を目指す。

ECLAIRコンソーシアムの発足時点で、事業推進の舵取り役に位置づけられる「ステアリング会議」のメンバーには、JAXA航空技術部門次世代航空イノベーションハブをはじめ、経済産業省、IHI、川崎重工、SUBARU、日立製作所、三菱重工航空エンジン、三菱電機、が名を連ねている。

関連サイト:
「航空機電動化(ECLAIR)コンソーシアム」の発足について ― 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

ネイマールチャレンジ

英語:Neymar Challenge

サッカーブラジル代表のフォーワードを務めるスター選手ネイマール(Neymar)が試合中に時折見せる「ファウルを痛がるリアクション」をマネて、転がり回ったりのたうち回ったりする姿を、ソーシャルメディアなどに投稿してふざけ合うムーブメントの通称。2018年ロシアでワールドカップが開催される最中にちょっとした盛り上がりを見せた。

ネイマールはすぐれた技術と得点力を魅力とするスター選手であり、世界屈指の強豪チームであるブラジルの選手の中でも抜群の人気と実力を誇る。その一方で、相手チーム選手からの接触に対するリアクションが何かと過剰気味な傾向があり、しばしば揶揄の対象にもなっている。

平成30年7月豪雨

読み方:へいせいさんじゅうねんしちがつごうう
読み方:へいせいさんじゅうねんなながつごうう
別名:平成三十年七月豪雨
別名:2018年7月豪雨
別名:平成30年7月西日本豪雨

2018年(平成30年)の7月初頭に西日本の広い範囲に洪水・土砂災害などの被害をもたらした記録的豪雨の呼び名。7月9日に気象庁が正式な呼び名を定めた。

気象庁の発表によれば、平成30年7月豪雨は、6月28日から日本付近に停滞していた梅雨前線と、29日に日本付近に接近した台風7号の影響との影響によりもたらされた。全国的に暖かく湿った空気が供給されて降雨が生じ、とりわけ西日本では記録的な大雨が観測された。

九州北部、四国、中国、近畿、東海地方では、多くの地域で降水量が平年の2~4倍に達し、単位時間あたりの降水量が観測史上最大を記録した地域もあった。この豪雨により岡山県や広島県では河川が氾濫し、大規模な浸水が発生した。

豪雨に関連する死者数は、7月9日時点で120名を超えていると報告されている。また1万人以上が避難生活を余儀なくされている。

関連サイト:
今般の豪雨の名称について ― 気象庁